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スタートダッシュを成功させるK-POP“第4世代”ガールズグループ新潮流

 TWICEが4月23〜25日の3日間、東京ドーム公演『TWICE 4TH WORLD TOUR 'III' IN JAPAN』を行う。2019年の初ドーム『DOME TOUR 2019 "#Dreamday"』2公演と合わせて計5公演の東京ドームライブは、K-POPガールズグループとしては史上最多公演数となる。TWICEと言えば、K-POP市場を世界規模に拡張させた“第3世代”の中でも抜きんでた存在だ。今年デビュー7年目を迎えたベテランながら、今もガールズグループのトップグループとして活躍している。現在、TWICEの背中を追っているのは“第4世代”と呼ばれる若いグループたち。特に最近は、デビュー作から好成績を挙げている。ここでは、これからの台風の目になりそうなガールズグループを紹介する。

K-POP“第4世代”ガールズグループ YouTubeチャート推移

K-POP“第4世代”ガールズグループ YouTubeチャート推移

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■若い世代が夢中になったオーディション番組「ガルプラ」の影響力の大きさ

 昨年末に行われた韓国の歌謡祭では、K-POP“第4世代”の台頭が強く印象に残った。その中でガールズグループをリードしていたのはITZYaespaだったが、昨年12月以降のYouTubeチャートでは“第4世代”勢の中でも、とりわけ新人ガールズグループのスタートダッシュを度々目にするようになった。

 その先陣を切ったのは、昨年12月1日にデビューしたIVE(アイヴ)。日韓合同サバイバルオーディション番組から誕生し、期間限定(18年10月〜21年4月)で活動していた大人気グループ・IZ*ONEのメンバー、ユジンウォニョンの新グループだ。韓国では歴代ガールズグループ最速となる、デビューからわずか7日で、デビュー曲「ELEVEN」が音楽番組の1位を獲得。その話題性と実力で、年末にテレビ各局が主催する歌謡祭にも多数出演して存在感を示した。韓国での人気が先行する彼女たちだが、日本人メンバー・レイの存在や、全員センター級のビジュアルであることも相まって、日本でも早くから注目を集めており、21年12月1日に公開された同曲のミュージックビデオ(MV)は、公開初週からYouTubeチャート9位にランクイン。以降、4ヶ月経った今もTOP30内に留まっている。

 年が明けて22年1月3日にデビューしたKep1er(ケプラー)にはさらに驚かされた。デビュー作「WA DA DA」(視聴回数423.3万回)が、YouTubeチャート1位に初登場したのだ。Kep1erは、日本でも人気を博したオーディション番組『Girls Planet 999:少女祭典』から誕生したグループで、韓国、中国、日本の3ヶ国のメンバーから構成されている。ITZYのメンバー候補だった元JYPエンタテインメント練習生のマシロ(坂本舞白)、番組課題曲で日本人グループのセンターを務めたヒカル(江崎ひかる)という2名の日本人が在籍していることや、人気ボーイズグループTOMORROW X TOGETHERのメンバー、ヒュニンカイの妹、ヒュニンバヒエがいることでも話題になった。

 国内では一昨年、コロナ禍で在宅時間が増えた影響もあり、地上波『スッキリ』で放送されたグローバルオーディション『Nizi Project』(20年1月〜6月放送)が大きな話題を集め、そこから誕生したNiziUが一躍国民的な人気を獲得した。その後も、『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』(21年4月〜6月放送)からはボーイズグループ・INISKY-HIが設立したマネジメント・レーベル「BMSG」主催の『THE FIRST』(21年4月〜8月放送)からはボーイズグループ・BE:FIRSTが誕生している。このオーディション番組ブームの流れに乗った“ガルプラ”こと『Girls Planet 999:少女祭典』(21年8月〜10月)は、地上波放送こそなかったが、ABEMAで日韓中同時・日本語字幕付きで無料放送され、若い世代のファンを夢中にさせた。

■今や人気オーディション番組は認知を上げる格好のプロモーションの場

 上記のようなオーディション人気に加え、第4世代グループはSNSでの展開も巧みだ。IVEは、TikTok、YouTubeショート、インスタグラム・リールなどのSNSを上手く使い、若い世代にリーチした。デビュー曲「WA DA DA」のキャッチーな振付を「WA DA DAチャレンジ」としてSNSで拡散し、韓国では前出のKep1erバヒエとTOMORROW X TOGETHERヒュニンカイ兄妹、Kep1erチェヒョンCherry Bulletのジウォン、Kep1erソ・ヨンウンとCherry Bullet メイなどが、日本でも元IZ*ONEの本田仁美AKB48)、矢吹奈子HKT48)をはじめ、JO1川尻蓮Da-iCE和田颯など多くの芸能人が動画を投稿したこともあり、それがK-POPファンだけでなく一般層にまで広がるきっかけとなった。

 『Girls Planet 999:少女祭典』の余波は、Billlie(ビリー)にも及んだ。当初6人組として21年11月10日にデビューしたが、デビューわずか9日後に『Girls Planet 999:少女祭典』で最終10位となり惜しくもデビューを逃したションが加入。デビュー曲はYouTubeチャートTOP100に入ることはなかったが、今年2月公開の「GingaMingaYo(the strange world)」は、初登場22位にランクインして、翌週にはさらに順位を上げている。

 また、2月22日には、Wonder Girlsmiss AからTWICE、ITZY、NiziUまで、数々のガールズグループを輩出してきたJYPエンタテインメントから7人組グループのNMIXX(エンミックス)がデビュー。名門事務所が長年温めてきた実力派グループで、そのデビュー作「O.O」も2週目に11位にジャンプアップしている。

 このように見ていくと、『Girls Planet 999:少女祭典』をきっかけに“新人”K-POPガールズグループに興味を持った層が増え、“第4世代”ガールズの中に新たな潮流が生まれていることに気づく。同オーディションのファイナリストの川口ゆりなが、帰国後、雑誌『MORE』専属モデルに抜擢されるなど、その影響力はこれまでになく大きいからだ。そういう意味で、今やオーディション番組は出演者にとって、デビュー組に入る入らないに関わらず、認知を上げるための格好のプロモーションの場になっているのは間違いない。

 “第4世代”は、2000年以降に生まれたメンバーで構成されているグループといわれているが、近年はデビュー年齢がどんどん若くなっているのも特徴だ。Kep1erの末っ子カン・イェソ、Billlieの末っ子ハルナは日本の年齢で16歳、IVEの末っ子イソ、NMIXXの末っ子ギュジンは15歳と低年齢化しており、この流れは日韓共通と言えるのかもしれない。今後も、オーディション番組「放課後のときめき」出身のCLASS:yが4月末にデビュー予定。IZ*ONE出身の宮脇咲良キム・チェウォンBTSを擁するHYBE傘下のSOURCE MUSICに所属することも発表され、彼女たちが入る新グループへの期待も高まっている。今年は、ガールズグループがK-POPをいっそう熱くしてくれそうだ。

文・坂本ゆかり

※YouTubeチャート:再生された同じ楽曲の様々なバージョンの合計視聴回数を集計したランキング。フルバージョンの公式MV、許諾された楽曲が使用されているユーザー動画、歌詞動画などの公式コンテンツの視聴回数が集計されている

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