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世古口凌、1年演じた『ゼンカイジャー』ステイシーは「自分を見ているようで」 大団円に感慨 1st写真集『戀紫』発売

 2月に放送が終了したスーパー戦隊シリーズ45作記念作『機界戦隊ゼンカイジャー』(毎週日曜 前9:30、テレビ朝日系)でステイシーを演じた世古口凌(25)が1st写真集『戀紫』(KADOKAWA)を4月4日に発売する。ORICON NEWSでは、世古口に動画インタビューを実施。写真集発売の心境、『ゼンカイジャー』で演じたステイシーへの思いを聞いた。

1st写真集『戀紫』を発売する世古口凌 (C)ORICON NewS inc.

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■『戀紫』というタイトルの意味「ひねくれ精神の元から…」 真冬の海で極限体験

――写真集の発売が決まりました。実感はわいていますか?
 撮ろうと思った時に実感はわいていました。だから、よりよいものを作るために、「天気がいいといいな」とか「コンディションを整えようかな」とか思っていました。

――見どころは
 全部見どころです(笑)。僕は和を意識した感じにしたかったので、序盤のページで畳と和服な感じの衣装を組み合わせたものはお気に入りです。

――こだわりポイントは
 写真集のキラキラ感というより、身近にあるよいものを知ってもらいたい、感じてもらいたいをコンセプトにしています。遠くない、でも近くない微妙な距離感が写真集から伝わればいいなと思いました。

――タイトルの『戀紫』(こいむらさき)の由来は
 タイトルは自分で考えたんですけど、いろんな意味があります。紫は『ゼンカイジャー』のステイシーのイメージカラー。それを1年間、背負ったので。紫という色には、神秘的だったり、美意識の高さなど調べると、いろいろな意味が込められています。僕の性格も赤とか青というハッキリした色ではなく、赤と青を組み合わせたような複雑な性格だなと思う。紫がぴったりハマるんじゃないかなと思い。プラスアルファで恋心の恋。僕のことを知ってくれた方々への気持ち、僕がこの仕事に恋してるという意味でもあります。その恋を僕のひねくれ精神の元から、現代の恋より、古き良きものにしたいということで旧字の「戀」にしました(笑)。それで『戀紫』。紫ももっと濃くしたいという意味も含まれています。

――和の写真以外でお気に入りのカットはありますか?
 海のカットがあって、あれがお気に入りというか思い出があります。冬の海をナメていました(笑)。とんでもなく寒くて…。初めて痛みを通りこしました(笑)。寒い、痛いから何も感じないに。何も感じないのは、ある意味で無敵でした(笑)。その領域なので、新しい境地にたどり着いた世古口なのかなって思います(笑)。

――どんな人に見てほしいですか?
 僕のことを知っている方には、ぜひ読んでほしいです。『ゼンカイジャー』から知ってくれた方にも手に取ってもらいたいです。まだ僕のことを知らない方にも届いたらいいなって思って、書店に並んだ時に「この子、どんな子だろう?」とか思ってもらえるようなインパクトのある表紙にしました。それも踏まえて、写真集がたくさんの人に知ってもらえるきっかけになればいいなと思います。

■『ゼンカイジャー』への思い 念願のテニス回は「初めてステイシーが人のために」

1st写真集『戀紫』を発売する世古口凌 (C)ORICON NewS inc.

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――改めて『ゼンカイジャー』お疲れ様でした。放送が終わっていかがですか?
 最終回を迎えて、やっと『ゼンカイジャー』が終わったんだなと実感しました。ファイナルライブツアーもありますが、皆さんが見ることができるのはテレビシリーズなので。それが無事、1年間いろいろなことを乗り越えて、放送できた。当たり前のことかもしれないけど、ありがたいことだなという気持ちになりましたね。

――『ゼンカイジャー』は、どんな物語でしたか?
 僕は役柄的に、わちゃわちゃ感には関与していないですけど、主軸のコメディ要素もあれば、裏では大人がしびれるような深い内容もありました。伏線の回収も最終的にありました。表面的に入りやすい作品ですけど、じっくり見るとものすごく深みのある作品だなと演じてみても思いました。

――登場前にインタビューの際に「テニスがしたい」という希望を出していました。第29カイ「王子のねらい、知っているかい?」(昨年9月26日放送)で、その願いがかないました
 実現しましたね! 実際にテニスワルドが出てくると思っていなかった。しかも、ステイシーが活躍できる回。しかも、初めてステイシーが人のために動いた回で、すごくいい回だったなと思います。スタッフさんたちも「テニス回は盛り上がった」とおっしゃってくれたので、よかったなと改めて感じています。

――そのほか、記憶に残っている回はありますか?
 終盤の回が深かったですね。バラシタラを倒す直前のヤツデさんとのシーン、ゾックスとの共闘も含めて。49回までの物語の裏の主軸も完結した47、48、49回は好きですね。

――榊原郁恵さん演じるヤツデに、ステイシーがこれまでの行いを涙で告白するシーンの涙は大きな反響でした
 現場に入った時から何も考えずともステイシーとして現場にいました。スーッと入っていく感覚になりました。やっぱり郁恵さんの温かみのあるお芝居のおかげで導かれた。いい空気感でカットがかかった。僕だけじゃなくて、ずっと『ゼンカイジャー』を見守ってくれたスタッフさんの気持ちもある。そういった一体感が高まって高まってできたシーン。大事なシーンですね。

――最終回で、ステイシーはキカイトピアを新しい世界にするために残ります。その決断は、どう思いますか?
 僕はステキだなと思いました。ステイシーの中でカラフルという居場所ができた。せっかくできた居場所だから、そこにいればいいのにも関わらず、居場所を作ってもらったから次は居場所を与える側の人間になりたい。そう思えるようになったのは成長なのかなと思っています。ステイシーの周りにいたキカイノイドや人間のおかげで今のステイシーになった。素晴らしいところに行けたなと思いました。

――キャスト陣への思いも伺わせてください。最初はゼンカイザー/五色田介人役の駒木根葵汰さんから
 葵汰の第1印象は人見知りなんです。人見知りなんですけど、主演ということもあって一生懸命コミュニケーションを取ろうとしてくれた。その気持ちがありがたいし、うれしかったです。でも、僕は『ゼンカイジャー』の現場で、ステイシーとしていることに意味があった。じゃないとブレそうな気もして…。みんなとわちゃわちゃしたい気持ちもあったんですけどグッとこらえて、最初はライバルという意識を持っていました。最終的に、今は打ち解けていろいろイジって来ますけど(笑)。それも踏まえて、楽しいし、かわいいなと思います。いい関係ですね。

――続いて、ゾックス・ゴールドツイカー/ツーカイザー役の増子敦貴さん
 増子は1番、役とのギャップがあるじゃないかな(笑)。プライベートは痛快じゃないんで(笑)。でも、そこも含めてかわいいです。人柄のよさも出ているし、パフォーマンスもできる。年齢を関係なしに尊敬できる存在です。

――最後はフリント・ゴールドツイカーの森日菜美さん
 ひなちゃんは見たまんまです。いい意味で。人を選ばない。誰に対しても同じように接してくれる。みんな、ひなちゃんのことが好きで、話しかけやすいし、絡みやすい。それが、ひなちゃんの武器だなと終盤に思いました。ステキな人間だなと思っています。

――皆さんのインタビューで、もっと早く世古口さんと仲良くなりたかったというお話をされています
 (距離を置くことで)もちろん、ストレスもありました。でも、その流れを崩さなかったから、終盤のあのシーンができあがったんだと思います。だから、結果オーライかな。今は楽しくショーをやれている。ステイシーも、僕もそれだけで幸せかな。上辺で仲がいいのではなく、流れがあったからこその関係なのかなと思います。

■俳優として目指す場所 1年演じたステイシーに共感「重なる部分が多くて」

1st写真集『戀紫』を発売する世古口凌 (C)ORICON NewS inc.

1st写真集『戀紫』を発売する世古口凌 (C)ORICON NewS inc.

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――これから俳優として目指す場所は?
 自分で、こうしたいというのは、全く思っていないんです。役やチャンスをいただけるのであれば、何も考えずに突っ込んでいきたい。ゴールを決めずに伸び伸びやっていきたいと思います。

――やってみたい役や作品は
 面白い、意味のある作品に出たいです。伝えたいことがしっかりあって、そのためにカンパニーで頑張ろうと思える作品に出会いたいです。

――これまでの経験でいい関係値のカンパニーはありましたか?
 それこそ『ゼンカイジャー』のカンパニーはステキだなと思います。歴史あるスーパー戦隊だからかもしれないですけど現場が本当に温かい。みんながお互いに認め合って、リスペクトし合う。あの空気感だったから、僕たちキャストもやりやすかったですし、そういう空気感のある現場にまためぐり会いたいです。自分が、そういう空気感を作れる存在にもなりたいです。

――1年間、役と向き合う経験も貴重なものだと思います。1年間、ステイシーを演じて気づいたことなど
 ステイシーは、もともとなかった役。僕を見てくれた制作の方が作ってくれたありがたい役で、ほぼ僕自身のようなところがありました。人と認められなかったり、プライドが高かったり、負けず嫌いだったり…。いつの間にか、自分の本来の目的を見失って、違った方向に進んでしまう。まさに昔の僕でした。ステイシーと重なる部分が多くて、だからこそわかるところがスゴく多かった。

 悩むことも多かったです。介人たちに負けては復活して…。でも、イジルデやバラシタラにはいいように使われて…。居場所がなくて、どうすればいいかわからない自分。本当に芸能界に足を踏み入れた自分と重なりました。自分を見ているようで、つらかった時期はありました。自分自身が負けている気がして、ひねくれている時期もありました。「『ゼンカイジャー』に今、出てるよね?」と聞かれても「はぁ」みたいな…。

――そんなステイシーもカラフルという居場所を見つけました。そこは世古口さんにとっても、うれしい展開でしたか?
 本当に、うれしかったです。「こうなればいいな」とは思ってはいなかったですけど、僕自身もつらかったので救われたと思いました。ステイシーを演じている時は、プライベートも人を避けてしまっていた。僕は僕でやっていく、と交友関係を断ち切っていた。気づいたら近くにいる人が少なくなっていた。そういう経験を踏まえてのステイシーの終わり方だった。最終回を終えて僕も気付かされることが多かったです。いろいろ思うことも多いですが、結果オーライです。

――改めて、写真集をどんな方に見ていただきたいですか?
 1st写真集の『戀紫』が4月4日に発売になります。芸能界に足を踏み入れて5年ぐらいが経ちました。そんな自分をひっくるめて初めて出す写真集。僕の全部が詰まっているし、これからの希望も入っています。皆さんに響くものがあれば。あとは世古口凌を楽しんでもらえればいいなと思います。応援、よろしくお願いします。

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