声優の花江夏樹が16日、都内で開催された『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』（4月1日公開）完成披露試写会の舞台あいさつに登壇。「4月1日以降（の上映で）、最後の最後にまたちょっと面白い仕掛けがあるらしい」と、完成披露試写では上映されない仕掛けがあることを明かした。また、公開初日の1日から7日まで、入場者特典として「未公開証言入り木下監督描き下ろしステッカー」の配布が発表された。

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　本作は、2021年4月よりテレビ東京にて放送されたアニメ『オッドタクシー』を再構成しつつ、衝撃の最終回のその後を描いた新録パートを加えて映画化。キャラクターたちのかわいいビジュアルを裏切り、本格的なミステリー・サスペンスを展開した本作は、1話から緻密に張り巡らされた伏線を回収した戦慄の最終回がTwitterトレンド入りするなど大反響を巻き起こし、放送終了後今なお大きな話題を呼んでいる。

　見た目はセイウチ、41歳・タクシードライバーの小戸川（主人公）を演じた花江は「（キャスティングに）最初はなんで僕なんだろ、と思ったのですが、いろいろ伏線があったり小戸川の過去があったりだんだん納得していった。どう演じようかと悩んでいたが、最終的には自分の中ですっと腑に落ちたので、アフレコも楽しかった。どう終わるか知らされずに収録していたので、一視聴者として作品を追える楽しさがありました」と、本作について回想した。

　木下麦監督によると、キャスティングはオーディションではなく、「それぞれのキャラクターを想像」したあて書きだったそう。完成披露試写会には、花江、木下監督のほかに、ヒロイン・白川（アルパカ）役の飯田里穂、警察官・大門兄（ミーアキャット）役の昴生（ミキ）、同じく警察官・大門弟（ミーアキャット）役の亜生（ミキ）、芸人コンビ「ホモサピエンス」柴垣（イノシシ）役のユースケ（ダイアン）、同・馬場（ウマ）役の津田篤宏（ダイアン）が顔をそろえた。

　本作の魅力について、津田が「面白い作品で、回を増すごとにどんどん引き込まれていって、最後はワケわからなりました」と口を滑らせると、ユースケはもちろん、花江やミキの2人も一斉にツッコミを入れ、アニメから抜け出してきたような（？）やりとりも披露していた。

　平日の昼間の開催にも関わらず、会場はファンで満席に。花江は「小戸川を演じることができてうれしかったです。物語もいい感じで終わって、これ以上、映画で何をやるんだ？という不安を払拭するような、すごく面白い内容になっています。エンドロールまで隅々まで見逃さないように」と呼びかけ、公開が始まってからの“最後の最後の仕掛け”について言及して舞台あいさつを締めくくっていた。

　入場者プレゼントのステッカーの中画の証言は、本作の脚本を手がけた此元和津也の書き下ろし。（1）二階堂ルイ／市村しほ／山本（2）ヤノ（3）柴垣の3種あり、ランダムで配布される。