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桂文枝『新婚さん』ラスト収録に万感「次の夢を追いかけて頑張っていきたい」 山瀬まみと笑顔で卒業

 上方落語家の桂文枝(78)とタレントの山瀬まみ(52)が10日、大阪・ABCテレビで『新婚さんいらっしゃい!』(毎週日曜 後0:55、同局・テレビ朝日系)のラスト収録(27日放送分)に臨んだ。文枝は「今は皆さんに感謝しかありません。私は私で次の夢を追いかけて頑張っていきたいと思います。51年3ヶ月…あっという間でしたが、ありがとうございました」と万感の思いでスタジオを後にした。

『新婚さんいらっしゃい!』ラスト収録に臨んだ桂文枝、山瀬まみ(C)ABCテレビ

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 1971年の番組開始から一度も休まず司会を務めてきた文枝と、97年からアシスタントを務めてきた山瀬は、ともに3月をもって卒業する。文枝は「51年3ヶ月で卒業って、どんだけ留年してるんやと(笑)でも、やりつくしたというか。こういうふうに最後を迎えられたのも、本当にいいパートナーを迎えられたからだと思います」と歴代最長のアシスタント記録を更新してきた山瀬をねぎらった。

『新婚さんいらっしゃい!』ラスト収録に臨んだ桂文枝、山瀬まみ(C)ABCテレビ

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 山瀬も「25年間、お世話になりました。ほぼ人生の半分、隔週で来てたこの現場がきょうが最後かと思うと…。でも本当に楽しかったです。ずっとテレビをご覧になってくださった視聴者の皆さん、きょうまでどうもありがとうございました」と感謝でいっぱい。

 さらに山瀬は、これまで番組に登場した“新婚さん”に向け「皆さんとの出会いで、自分の夫婦生活も毎回、初心に戻ったりとか、楽しくなったり、共感したり。こんなに楽しい仕事ってあるんだなって思いました。皆さんとの出会いが、皆さんの人生の1ページをちょっとでも彩れたかなって思うと、すごくすてきな仕事をさせていただいたなと。これからも皆さん、ずっと元気でありますようにお祈りしてます」とにっこり。すると、文枝は「僕へも感謝は何もないんですけど」とツッコんだ。

 変わらぬ掛けあいの一方、文枝は「ありがとうございました。51年3ヶ月やりましたけども、初めから51年やろうと思ってやってきたわけじゃなくって。いつまでもやれるような商売じゃないんで、いつ終わるか、いつ終わるかと思いながら頑張ってきたら、いつの間にか51年3ヶ月になっていたというのが正直な気持ちです。これだけ続いたのは、スタッフの皆さんがおもしろい新婚さんを、あちらこちらに行って探していただいたおかげ。まみちゃんが言いましたが、本当にこの番組を支えていただいたのはスタッフの方、出場者の方、そしてこの番組を見ていただいた皆さんです」と熱く語った。

 名コンビの見納めとなる27日の放送は、4週連続の「フィナーレSP」のラストとして「50年!5000組!新婚さんアカデミー大賞スペシャル」を1時間スペシャルで届ける。スタジオには過去の番組出演者が多数集結し、来阪できなかったカップルも100組以上がリモートで参加。文枝は「最後は放送局も気を使っていただきまして。1時間スペシャルはいいんですけど、私としてはいつも通りの番組で終えたかった。いつもと段取りがまったく違うので、覚えるのが大変で」とうれしい悲鳴。

『新婚さんいらっしゃい!』ラスト収録に臨んだ桂文枝、山瀬まみ(C)ABCテレビ

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 「新婚さんアカデミー大賞」と題し、4つの部門に厳選された3組ずつがノミネート。部門プレゼンターは番組ゆかりの芸能人たちが務め、「胸キュン!純愛部門」は本並健治丸山桂里奈夫妻、「理解不能!?お国言葉部門」はなだぎ武・渡邉安理夫妻、「アメイジング!国際結婚部門」はLiLiCo不在の中で夫の純烈小田井涼平が一人で登場。また、「予想外!?ハプニング部門」はミルクボーイの2人が大役を担った。そして、文枝が大賞カップルを選び、「文枝オスカー像」をプレゼントした。

 文枝は、ノミネートされたカップルのVTRを懐かしそうに振り返り、番組史上初めて登場した同性婚カップルについては「こういう時代になったという。この番組が先駆けになったと思います」としみじみ。さらに、アメリカ人との結婚に猛反対する妻の父親を番組に招待して説得し、結婚につながったことについて「くちはばったいかもしれませんが、“新婚さん”が果たした役割は大きかったんじゃないかなと思います」と満足げ。

 ついに迎えた大フィナーレでは、文枝が「ありがとうございました」と言うと、山瀬はミルクボーイの漫才さながら客席からプレゼントをもらう仕草を見せ「今、51本の赤いバラの花をいただきました。こんなん、なんぼあってもいいですからね」と、最後まで笑いにあふれた。

 文枝は「私は今日、終わりますけども、ありがたいのは番組がまだ続くということと、『新婚さんいらっしゃい!』という私のギャグをまだ使い続けていただけるということ。次の司会者は藤井隆さんに決まりましたが、どうか藤井さんを応援してあげていただきたいと思います。今は皆さんに感謝しかありません。私は私で次の夢を追いかけて頑張っていきたいと思います。51年3ヶ月…あっという間でしたが、ありがとうございました」と締めくくった。

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