テレビ東京の日曜よる9時といえば、モーニング娘。やCHEMISTRYを生み出した伝説のオーディション番組『ASAYAN』(1995年〜2002年)が放送されていた枠。そこで21年10月より、新たなスターを発掘するオーディション番組『〜夢のオーディションバラエティー〜Dreamer Z』が放送されている。番組では、EXILE、三代目 J SOUL BROTHERS、GENERATIONSなどが所属するLDH JAPANとタッグを組み、史上最大規模のオーディション「iCON Z」に独占密着している。
オーディションの過程を見守り、応援してきたスターの卵たちが晴れてデビューし、その羽ばたきで社会現象を巻き起こす。JO1(ジェイオーワン)、NiziU(ニジュー)、BE:FIRST(ビーファスト)、INI(アイエヌアイ)など、ここ2年くらいヒット&ブレイクを生み出しているオーディション番組。約20年前に『ASAYAN』で成功した経験を今回どう生かしているのか、伊藤隆行プロデューサーに聞いた。
【伊藤】それが、かつて『ASAYAN』を作っていた方は退職されていて、僕がモーニング娘。のロケに同行しことがあったくらいなんですよね。「大変そうだね」と声をかけてくださる社内の人間の誰一人として、その大変さを知らない(笑)。ただ、知っている人がいたとしても、あの頃とはテレビを取り巻くあらゆることが変わっています。
『ASAYAN』のように、複数のコーナー企画で構成された1時間のオーディション番組というのは、テレビバラエティーの王道スタイルでしたが、今となってはもう古い。テレビ東京の番組に顕著な『家、ついて行ってイイですか?』とか、『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』とか、他局ですけど『オモウマい店』(中京テレビ)みたいな、中身に直結したタイトルを背負ってないとなかなか視聴者に観てもらえない時代に、「夢見るZ世代を応援する番組」という勢いだけで番組を始めちゃったところがいかにもテレビ東京らしいところでもありますし、思い切ったな、と当事者ながら感じています。中身で勝負して、ブームを生み出していけるかどうか、というのは、テレビマンとして真っ向勝負で試されているような感じがしますし、武者震いしましたけど、とにかく大変です。
――メインコーナーといえるのが、LDH JAPAN史上最大規模のオーディション「iCON Z」なんですね?
【伊藤】いままで数々のドラマを生み出してきたLDHオーディションですが、今回は特別です。コロナ禍で「iCON Z」のオーディションも延期を余儀なくされ、LDH所属アーティストの公演も何百と中止になったこの1年半の間、逆境に耐えながら準備してきたものです。「どんな状況でも、若い人たちの夢は常に育まれているし、それを応援すべきなんじゃないか。何よりも子どもたちの夢が、LDHの原動力なんだ」と、EXILE HIROさんはおっしゃっていました。今回のオーディションにかける熱量は半端なくて、やけどしそうなくらいです。
2000年に『ASAYAN』で開催された男性ボーカリストオーディション(※)に参加して1万人以上の参加者のから最終候補の5人に残りながらも落選したATSUSHIさんを、EXILEの前身のJ Soul Brothersに誘ったのがHIROさん。二人が出会うきっかけになった『ASAYAN』をいつか自分たちの手で、という思いもあったのかもしれないですね。
※“ボーカルデュオ”発掘を目的としたオーディションで、合格した堂珍嘉邦&川畑要がCHEMISTRYとしてデビュー、大ヒット曲を連発した。なお、ダンス&ボーカルグループ・EXILE/EXILE THE SECONDのNESMITHも同オーディションの最終候補5人の中の一人。
■オーディションには正解がない
――一方で、“オーディション発”のアーティストのブレイクも相次いでいます。視聴者参加型オーディションで話題になった『PRODUCE 101 JAPAN』(2019年9月〜12月にTBSで放送、GYAO!で配信)から「JO1(ジェイオーワン)」がデビュー(20年3月)。「Nizi Project」は、TWICEを育てたことでも有名な韓国の音楽プロデューサー、J.Y.Park(パク・ジニョン)がメンバー選考に当たり、9人組のガールズグループ「NiziU(ニジュー)」が誕生。『ASAYAN』におけるつんく♂とモーニング娘。を彷彿とさせました。
「iCON Z」では、総合プロデューサーはEXILE HIRO。そして、男性部門をEXILE AKIRA、EXILE SHOKICHI、女性部門を登坂広臣が担当し、それぞれのプロジェクトで新しい人材を発掘していくとのことですが、その狙いは?
【伊藤】今回、EXILE HIROさんが一歩引いて、AKIRAさん、SHOKICHIさん、登坂さんら若い世代にメンバー選考を任せた形になっています。HIROさんもそうでしたが、夢を追いかけて夢を掴んだ彼らが、選ぶ側になった時に、どんなビジョンを持って、どんな感性でメンバーを選んでいくのか。モーニング娘。もつんく♂さんが選んでいるからあのメンバーになったんだと思うし、つんく♂さんの役割を別の人が担っていたら、全然違ったメンバーが選ばれていたかもしれない。「Z世代」という言葉があるから便利に使っていますけど、昔も今も人の本質は変わらない気がするんです。たくさんの金の卵の中から、AKIRAさん、SHOKICHIさん、登坂さんはどんな選択をするのか。選ぶ側の人たちにも注目してほしいですね。
――番組では、並行して、【TikTok弾き語りシンガー ドラマ主題歌オーディション】【人生で一度くらいドラマの主役をやってみたい人オーディション】の過程にも密着していますね。
【伊藤】番組からいろいろな次なるスターを生み出したいと思っています。TikTokとコラボした、【ドラマ主題歌オーディション】では、弾き語りができれば大人の方でも応募できます。単に歌がうまい人を選ぶのではなく、この人にドラマ主題歌を歌ってほしいという観点で選ぼうと思っているので、これもまた選ぶ人によって選ばれる人が変わってくると思うんです。オーディションって本当に正解がないんですよ。番組としては、審査員を誰にするか、というところから考えていかないといけない。
【ドラマの主役オーディション】では、今回は女性限定で、今、現在、女優を目指してない方、人生で一度も主役になったことがないからこそ、ドラマの主演をやってみたいという方を募集しています。ドラマの主演といっても多種多様ですよね、年齢、容姿、社会的立場、職業、特技など…。今回は、主役が決まってから脚本づくりをする予定で、オーディションで選ばれたその人自身のストーリーをドラマにするかもしれない。何を基準に選んで、何を目指すのかによって、選ばれる人は変わってくると思うんです。そんな正解のないオーディションですが、意外と応募者がいることに我ながら驚いています。
――『Dreamer Z』内の1コーナーとしてドラマをやるのかと思っていましたが、深夜枠とはいえ、連ドラを作るつもりだったんですね!
【伊藤】はい。先に脚本家のスケジュールを押さえておくとか、深夜のドラマの枠を確保する社内調整とかを進めています(笑)。この2つ以外にも、特産品をPRする「ミス○○」とか、CMに出てもらう家族をまるごと募集するとか、「こんなのあったらいいな」を自由に発想してやっていきたいと思っています。
――オーディション番組という枠の中でいろんな可能性が見えてきますね。
【伊藤】この番組と組んでスターを一緒に生み出したいというオファーにもどんどん対応していきたいですね。地上波のゴールデン帯の番組だからこそ、幅広い年齢層の方にオーディションのはじまりから終わりまで、そのストーリー性が生む興奮や感動を共有していただけると思いますし、デジタルコンテンツやSNSを活用して、『ASAYAN』の時代とは違った、今の時代にあった、みんなが納得してこの人を応援しようと思える人をいろんなコンセプトで生み出せるといいな、と思っています。
視聴者の方には誰が選ばれるのか、自分ならこの人を選びたいといった審査員目線でもなんでもいいので気軽に楽しんでいただきたいですし、自分も応募してみようかな、と思えるような多種多様なオーディションを番組化して、次週も見たくなる、あるいは連続再生したくなるような番組をしっかり作っていきたいと思っています。
オーディションの過程を見守り、応援してきたスターの卵たちが晴れてデビューし、その羽ばたきで社会現象を巻き起こす。JO1(ジェイオーワン)、NiziU(ニジュー)、BE:FIRST(ビーファスト)、INI(アイエヌアイ)など、ここ2年くらいヒット&ブレイクを生み出しているオーディション番組。約20年前に『ASAYAN』で成功した経験を今回どう生かしているのか、伊藤隆行プロデューサーに聞いた。
【伊藤】それが、かつて『ASAYAN』を作っていた方は退職されていて、僕がモーニング娘。のロケに同行しことがあったくらいなんですよね。「大変そうだね」と声をかけてくださる社内の人間の誰一人として、その大変さを知らない(笑)。ただ、知っている人がいたとしても、あの頃とはテレビを取り巻くあらゆることが変わっています。
『ASAYAN』のように、複数のコーナー企画で構成された1時間のオーディション番組というのは、テレビバラエティーの王道スタイルでしたが、今となってはもう古い。テレビ東京の番組に顕著な『家、ついて行ってイイですか?』とか、『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』とか、他局ですけど『オモウマい店』(中京テレビ)みたいな、中身に直結したタイトルを背負ってないとなかなか視聴者に観てもらえない時代に、「夢見るZ世代を応援する番組」という勢いだけで番組を始めちゃったところがいかにもテレビ東京らしいところでもありますし、思い切ったな、と当事者ながら感じています。中身で勝負して、ブームを生み出していけるかどうか、というのは、テレビマンとして真っ向勝負で試されているような感じがしますし、武者震いしましたけど、とにかく大変です。
――メインコーナーといえるのが、LDH JAPAN史上最大規模のオーディション「iCON Z」なんですね?
【伊藤】いままで数々のドラマを生み出してきたLDHオーディションですが、今回は特別です。コロナ禍で「iCON Z」のオーディションも延期を余儀なくされ、LDH所属アーティストの公演も何百と中止になったこの1年半の間、逆境に耐えながら準備してきたものです。「どんな状況でも、若い人たちの夢は常に育まれているし、それを応援すべきなんじゃないか。何よりも子どもたちの夢が、LDHの原動力なんだ」と、EXILE HIROさんはおっしゃっていました。今回のオーディションにかける熱量は半端なくて、やけどしそうなくらいです。
2000年に『ASAYAN』で開催された男性ボーカリストオーディション(※)に参加して1万人以上の参加者のから最終候補の5人に残りながらも落選したATSUSHIさんを、EXILEの前身のJ Soul Brothersに誘ったのがHIROさん。二人が出会うきっかけになった『ASAYAN』をいつか自分たちの手で、という思いもあったのかもしれないですね。
※“ボーカルデュオ”発掘を目的としたオーディションで、合格した堂珍嘉邦&川畑要がCHEMISTRYとしてデビュー、大ヒット曲を連発した。なお、ダンス&ボーカルグループ・EXILE/EXILE THE SECONDのNESMITHも同オーディションの最終候補5人の中の一人。
■オーディションには正解がない
「iCON Z」では、総合プロデューサーはEXILE HIRO。そして、男性部門をEXILE AKIRA、EXILE SHOKICHI、女性部門を登坂広臣が担当し、それぞれのプロジェクトで新しい人材を発掘していくとのことですが、その狙いは?
【伊藤】今回、EXILE HIROさんが一歩引いて、AKIRAさん、SHOKICHIさん、登坂さんら若い世代にメンバー選考を任せた形になっています。HIROさんもそうでしたが、夢を追いかけて夢を掴んだ彼らが、選ぶ側になった時に、どんなビジョンを持って、どんな感性でメンバーを選んでいくのか。モーニング娘。もつんく♂さんが選んでいるからあのメンバーになったんだと思うし、つんく♂さんの役割を別の人が担っていたら、全然違ったメンバーが選ばれていたかもしれない。「Z世代」という言葉があるから便利に使っていますけど、昔も今も人の本質は変わらない気がするんです。たくさんの金の卵の中から、AKIRAさん、SHOKICHIさん、登坂さんはどんな選択をするのか。選ぶ側の人たちにも注目してほしいですね。
――番組では、並行して、【TikTok弾き語りシンガー ドラマ主題歌オーディション】【人生で一度くらいドラマの主役をやってみたい人オーディション】の過程にも密着していますね。
【伊藤】番組からいろいろな次なるスターを生み出したいと思っています。TikTokとコラボした、【ドラマ主題歌オーディション】では、弾き語りができれば大人の方でも応募できます。単に歌がうまい人を選ぶのではなく、この人にドラマ主題歌を歌ってほしいという観点で選ぼうと思っているので、これもまた選ぶ人によって選ばれる人が変わってくると思うんです。オーディションって本当に正解がないんですよ。番組としては、審査員を誰にするか、というところから考えていかないといけない。
【ドラマの主役オーディション】では、今回は女性限定で、今、現在、女優を目指してない方、人生で一度も主役になったことがないからこそ、ドラマの主演をやってみたいという方を募集しています。ドラマの主演といっても多種多様ですよね、年齢、容姿、社会的立場、職業、特技など…。今回は、主役が決まってから脚本づくりをする予定で、オーディションで選ばれたその人自身のストーリーをドラマにするかもしれない。何を基準に選んで、何を目指すのかによって、選ばれる人は変わってくると思うんです。そんな正解のないオーディションですが、意外と応募者がいることに我ながら驚いています。
――『Dreamer Z』内の1コーナーとしてドラマをやるのかと思っていましたが、深夜枠とはいえ、連ドラを作るつもりだったんですね!
【伊藤】はい。先に脚本家のスケジュールを押さえておくとか、深夜のドラマの枠を確保する社内調整とかを進めています(笑)。この2つ以外にも、特産品をPRする「ミス○○」とか、CMに出てもらう家族をまるごと募集するとか、「こんなのあったらいいな」を自由に発想してやっていきたいと思っています。
――オーディション番組という枠の中でいろんな可能性が見えてきますね。
【伊藤】この番組と組んでスターを一緒に生み出したいというオファーにもどんどん対応していきたいですね。地上波のゴールデン帯の番組だからこそ、幅広い年齢層の方にオーディションのはじまりから終わりまで、そのストーリー性が生む興奮や感動を共有していただけると思いますし、デジタルコンテンツやSNSを活用して、『ASAYAN』の時代とは違った、今の時代にあった、みんなが納得してこの人を応援しようと思える人をいろんなコンセプトで生み出せるといいな、と思っています。
視聴者の方には誰が選ばれるのか、自分ならこの人を選びたいといった審査員目線でもなんでもいいので気軽に楽しんでいただきたいですし、自分も応募してみようかな、と思えるような多種多様なオーディションを番組化して、次週も見たくなる、あるいは連続再生したくなるような番組をしっかり作っていきたいと思っています。
このニュースの流れをチェック
- 1. テレ東『ASAYAN』受け継ぐオーディション新番組スタート LDH、TikTokとコラボ
- 2. 木梨憲武がテレビ東京初MC決定 『ASAYAN』受け継ぐ新番組に「全力で応援させて頂きます」
- 3. テレ東・池谷実悠アナ、欅坂46オーディション落選の過去 木梨憲武に暴露される
- 4. 木梨憲武、いまだ現在進行系「楽しみながら全力でいけることを探している」
- 5. テレ東「新オーディション番組」初回ゲストにEXILE HIRO、EXILE NAOTO、3代目JSB・ELLY
- 6. 登坂広臣、テレ東『Dreamer Z』に初登場「夢を持つ皆さんのサポートをしていきたい」
- 7. EXILE SHOKICHIの秘蔵映像が公開「結構照れました」 TAKAHIROとオーディションに挑む“後輩”を応援
- 8. 藤井フミヤ、『Dreamer Z』にゲスト出演 「ギザギザハートの子守唄」TikTok動画も披露
- 9. テレ東、20年ぶりに復活したオーディション番組の可能性とは?
2021/12/27



