人気グループ・Hey! Say! JUMPの八乙女光が、来年4月3日から東京芸術劇場・プレイハウスで上演される舞台『こどもの一生』で、『薔薇と白鳥』（2018）以来4年ぶりに主演することが決定した。八乙女は「僕自身もレベルを上げて、楽しくそして新しい一面を見せたいと思っています。八乙女光という人間に磨きをかけます」と意気込みを語っている。

　1990年の初演から32年。2012年に旧PARCO劇場で上演して以来10年ぶりとなる中島らも作×G2演出の今作が、八乙女主演によって再演。今回は2022年版としてあらたに脚本を令和の現代にアップデート。高木雄也とのW主演舞台『薔薇と白鳥』でもタッグを組んだ八乙女とともに、G2が『ベイビーさん 〜あるいは笑う曲馬団について〜』（2015年）以来7年ぶりの中島の戯曲演出に挑戦する。

　横暴な会社社長の三友と、その秘書の柿沼（八乙女）、デジタル庁勤務のエリート藤堂、コールセンター勤務の淳子、現役地下アイドルの亜美。この5人の患者は治療のため「こども」に返り、共同生活を始める。「こども返り」してもなお、その横暴さが止まらぬ三友に閉口した他の3人は「山田のおじさんごっこ」という遊びを考案した。

　三友が知らない“山田のおじさん”の話題で盛り上がってみせ、三友を仲間外れにする藤堂、淳子、亜美の3人。この作戦はまんまと成功し、社長は次第に孤立。秘書の柿沼も距離を置くようになる。しかしある日、三友はひょんなことから「山田のおじさん」が架空の人物であり、実際には存在しないことを知る。4人はクリニック内のSNSを使い、山田のおじさんの特徴データをシェアすることで口裏を合わせていたのだ。怒る三友は仕返しを仕掛けたが…。

　このほか5月6日からCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホール、5月18日から東京エレクトロンホール宮城でも上演される。

■キャスト・スタッフコメント

【八乙女光・Hey! Say! JUMP】
この度、G2さんとの舞台が再び決まり、率直に「うれしい」という気持ちになりました。今から3年前にG2さんが演出する『薔薇と白鳥』に出演させていただき、その後何度もG2さんが演出される舞台を観劇させていただきました。
観劇後いつも僕が「とても面白い作品で嫉妬しました！」と伝えると、G2さんは『それは最高の褒め言葉。僕は常に面白い、良い作品を更新したいから』とおっしゃられていました。今回もG2さんの心が動く作品のレベルの更新、そして僕自身もレベルを上げて、楽しくそして新しい一面を見せたいと思っています。八乙女光という人間に磨きをかけます。

【G2】
これほど人生の折々でメモリアルだった作品はありません。アルコール依存症で入院中の中島らも氏に直談判して台本を書いていただき、初めて東京（シアター・トップス）に進出。PARCO劇場での改定版はプロ演出家としてのスタートを切った作品。今回、通算5度目の再演。主演にお迎えするのは『薔薇と白鳥』でご一緒の八乙女くん。とことん稽古に向き合ってくれる熱血漢でもあります。笑いと恐怖だけでなく人間の何か深いところをつく不思議な魅力の『こどもの一生』超最新バージョン・アップ版でお届けします。