ポニーキャニオンのグループ会社であるPCI MUSICが10月に本格始動した、音楽アーティスト総合支援プラットフォーム「bazoo(バズー)」。これまで、インディーズのディストリビューター&マネジメント会社として存在感を示してきた同社が、これまで培ってきたノウハウを次世代の様々なアーティストへ幅広く提供していきたいと立ち上げた。デジタル配信サービスを中心に、アーティストや楽曲のプロモーション、アーティストマネジメント支援、著作権管理、SNS運用サポート、CDパッケージのリリースなど、利用者に寄り添いそのニーズを最大限にかなえるサービスを目指している。
■アーティストフレンドリーなシステム あらゆるニーズに応える体制を整備
コロナ禍で、自分の楽曲を手軽に音楽ストリーミングサービスへ配信できるデジタルディストリビューションサービスは、アーティストファーストな仕組みとして大いに注目を集めるようになった。今回スタートした「bazoo」もそういったデジタルディストリビューションサービスの1つだが、最大の魅力は、初心者でも簡単に気軽に利用できる“敷居の低さ”にあるようだ。
着目に値するのは、初期費用が一切不要である点だ。主なサービスであるデジタル配信サービスの年会費、登録費、利用料といった配信リリースにかかる費用は、収益からの還元となるため無料となる。利用者は公式ホームページから楽曲を登録した後に、基本3プランの中から自分に合ったプランを選択するだけ。審査に通れば、国内外の主要配信サイトはもとより、アジア・アフリカなどの地域を含む40サイト以上に楽曲を配信できる。つまり、利用者はノーリスクで自身の楽曲を発信できるのだ。
しかし、初心者に不安はつきもの。そこで同サービスではWeb登録を初めて行う際に、利用者からリクエストがあれば登録の仕方やサービスの説明をオンラインや電話で行う「初回ヒアリング(無料)」を実施している。担当者が直接対応して不明点を解消してくれるのは心強く、アーティストフレンドリーなシステムと言えるだろう。
しかも、それが継続されるというのが、同サービスの最大の特徴だ。“音楽アーティスト総合支援プラットフォーム”と謳っている通り、配信だけでなく、利用アーティストの希望に応じて、楽曲プロモーションや、著作権・原盤管理、CD等のフィジカルリリースのサポートなど、様々なオプションサービスが準備されており、あらゆるニーズに応える体制が整っているのだ。
「オンラインや電話でのヒアリングはもちろんですが、マイページからチャットを使って、bazooスタッフに気軽に相談することができます。音楽活動を行っていくうえで、悩んだり、いろんなニーズが出てきたりするのではないでしょうか。PCI MUSICはこれまでの営業や販促等の経験がありますので、希望者様のやりたいことをおっしゃっていただければ、適切なアドバイスが行えると思います。また、配信のみならず、アーティスト活動全体のきめ細やかなフォローも行えると思います。音楽業界について相談できるアドバイザーがいると考えてもらえるといいですね」(マーケティング部部長・田中孝明氏)
アーティスト活動にマニュアルはない。音楽の制作やライブ活動は行えても、個人で行う楽曲プロモーションには限界があり、権利まわりの知識がない人も多いだろう。そういった悩みにぶつかった際に気軽に相談できるプロのアドバイザーの存在は頼もしいと言えるだろう。
■「bazoo」の将来像 新たな才能を発掘できる場に
「bazoo」のオプションサービスで人気が高いのは、プロモーションまわりのサービスと、フィジカルリリースサービスだという。
「個人でメディアに音源を配布したり、プロモーションしたりするのはハードルが高いということもあり、プロモーションサービスのニーズが高いですね。自分の楽曲をメディアで流したい、Webニュースで取り扱ってほしいなど、目に見える形で自分たちの情報を発信したい気持ちが強いと感じました。また、配信だけでなくフィジカルをリリースして店頭に置きたいというリクエストも多いですし、サービスの一覧を見て検討されるお客様もいます」(マーケティング部・児玉俊輔氏)
こういった話を聞くと、ここ数年のストリーミング市場の広がりにチャンスを感じ、自分も音楽を発信したいと考えるクリエイターやアーティストが増加していることを実感させられる。そういったすそ野の広がりを裏付けるエピソードを1つ、田中氏が教えてくれた。
「とりあえずやってみようと考える方も多いようで、配信する楽曲はまだないけれど、登録だけ済ませる利用者様もけっこういらっしゃいます。個人にチャンスがある時代なので、「bazoo」のサービスを上手く活用していただきたいですね。その中で、自分では気づかなかった才能を持った人がいる可能性があり、少しの火種も見逃さずフォローすることができるサービスに将来なっていければいいと考えています」(田中氏)
ポニーキャニオンはグループシナジーを高めるため、今年6月の組織改編でグループ会社を本社オフィスに集結させた。それに伴いPCI MUSICも本社内に移転。これまでもフットワーク軽く、関係各所とコミュニケーションをとってきたが、その関係性はより深まったという。そういった背景もあったうえで「bazoo」のあらゆるアーティス支援が成立するわけだが、加えて、他メーカーとのつながりも深いのが同社の強み。次世代アーティストの発掘・支援のためのツールではないものの、「これは!」という才能に出会える場、登録者にとってはチャンスをつかめる場に発展させていきたいと考えている。
PCI MUSICでは、「bazoo」ローンチのタイミングで、カラオケ動画コミュニティアプリ「KARASTA(カラスタ)」との共催による新人発掘オーディションの開催も発表(応募は終了)。こういったサービスの周知を促す施策、そして登録者のチャンスを広げる施策は今後も積極的に展開していくという。
「いつどこで何がヒットするかわかりません。チャンスは平等にあり、それを掴むきっかけに「bazoo」が存在しているようになりたいです。もちろん類似サービスはありますが、問い合わせなども気軽に利用できるという点で、色々な方々にご利用いただければと思っています」(児玉氏)
1億総クリエイター時代と言われ、どこから新しい才能やヒット作が生まれてくるかわからない。そんな中でサービスを開始した「bazoo」の敷居の低さは、まさに今のシーンを表しているとも言えるだろう。ここからどんなアーティストが飛躍していくのか、PCI MUSICの手腕に期待がかかる。
文・カツラギヒロコ
■アーティストフレンドリーなシステム あらゆるニーズに応える体制を整備
コロナ禍で、自分の楽曲を手軽に音楽ストリーミングサービスへ配信できるデジタルディストリビューションサービスは、アーティストファーストな仕組みとして大いに注目を集めるようになった。今回スタートした「bazoo」もそういったデジタルディストリビューションサービスの1つだが、最大の魅力は、初心者でも簡単に気軽に利用できる“敷居の低さ”にあるようだ。
着目に値するのは、初期費用が一切不要である点だ。主なサービスであるデジタル配信サービスの年会費、登録費、利用料といった配信リリースにかかる費用は、収益からの還元となるため無料となる。利用者は公式ホームページから楽曲を登録した後に、基本3プランの中から自分に合ったプランを選択するだけ。審査に通れば、国内外の主要配信サイトはもとより、アジア・アフリカなどの地域を含む40サイト以上に楽曲を配信できる。つまり、利用者はノーリスクで自身の楽曲を発信できるのだ。
しかも、それが継続されるというのが、同サービスの最大の特徴だ。“音楽アーティスト総合支援プラットフォーム”と謳っている通り、配信だけでなく、利用アーティストの希望に応じて、楽曲プロモーションや、著作権・原盤管理、CD等のフィジカルリリースのサポートなど、様々なオプションサービスが準備されており、あらゆるニーズに応える体制が整っているのだ。
「オンラインや電話でのヒアリングはもちろんですが、マイページからチャットを使って、bazooスタッフに気軽に相談することができます。音楽活動を行っていくうえで、悩んだり、いろんなニーズが出てきたりするのではないでしょうか。PCI MUSICはこれまでの営業や販促等の経験がありますので、希望者様のやりたいことをおっしゃっていただければ、適切なアドバイスが行えると思います。また、配信のみならず、アーティスト活動全体のきめ細やかなフォローも行えると思います。音楽業界について相談できるアドバイザーがいると考えてもらえるといいですね」(マーケティング部部長・田中孝明氏)
アーティスト活動にマニュアルはない。音楽の制作やライブ活動は行えても、個人で行う楽曲プロモーションには限界があり、権利まわりの知識がない人も多いだろう。そういった悩みにぶつかった際に気軽に相談できるプロのアドバイザーの存在は頼もしいと言えるだろう。
■「bazoo」の将来像 新たな才能を発掘できる場に
「bazoo」のオプションサービスで人気が高いのは、プロモーションまわりのサービスと、フィジカルリリースサービスだという。
「個人でメディアに音源を配布したり、プロモーションしたりするのはハードルが高いということもあり、プロモーションサービスのニーズが高いですね。自分の楽曲をメディアで流したい、Webニュースで取り扱ってほしいなど、目に見える形で自分たちの情報を発信したい気持ちが強いと感じました。また、配信だけでなくフィジカルをリリースして店頭に置きたいというリクエストも多いですし、サービスの一覧を見て検討されるお客様もいます」(マーケティング部・児玉俊輔氏)
こういった話を聞くと、ここ数年のストリーミング市場の広がりにチャンスを感じ、自分も音楽を発信したいと考えるクリエイターやアーティストが増加していることを実感させられる。そういったすそ野の広がりを裏付けるエピソードを1つ、田中氏が教えてくれた。
「とりあえずやってみようと考える方も多いようで、配信する楽曲はまだないけれど、登録だけ済ませる利用者様もけっこういらっしゃいます。個人にチャンスがある時代なので、「bazoo」のサービスを上手く活用していただきたいですね。その中で、自分では気づかなかった才能を持った人がいる可能性があり、少しの火種も見逃さずフォローすることができるサービスに将来なっていければいいと考えています」(田中氏)
ポニーキャニオンはグループシナジーを高めるため、今年6月の組織改編でグループ会社を本社オフィスに集結させた。それに伴いPCI MUSICも本社内に移転。これまでもフットワーク軽く、関係各所とコミュニケーションをとってきたが、その関係性はより深まったという。そういった背景もあったうえで「bazoo」のあらゆるアーティス支援が成立するわけだが、加えて、他メーカーとのつながりも深いのが同社の強み。次世代アーティストの発掘・支援のためのツールではないものの、「これは!」という才能に出会える場、登録者にとってはチャンスをつかめる場に発展させていきたいと考えている。
PCI MUSICでは、「bazoo」ローンチのタイミングで、カラオケ動画コミュニティアプリ「KARASTA(カラスタ)」との共催による新人発掘オーディションの開催も発表(応募は終了)。こういったサービスの周知を促す施策、そして登録者のチャンスを広げる施策は今後も積極的に展開していくという。
「いつどこで何がヒットするかわかりません。チャンスは平等にあり、それを掴むきっかけに「bazoo」が存在しているようになりたいです。もちろん類似サービスはありますが、問い合わせなども気軽に利用できるという点で、色々な方々にご利用いただければと思っています」(児玉氏)
1億総クリエイター時代と言われ、どこから新しい才能やヒット作が生まれてくるかわからない。そんな中でサービスを開始した「bazoo」の敷居の低さは、まさに今のシーンを表しているとも言えるだろう。ここからどんなアーティストが飛躍していくのか、PCI MUSICの手腕に期待がかかる。
文・カツラギヒロコ
2021/12/22





