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『カムイ伝』白土三平さん、89歳で死去 第二部作画の弟・岡本鉄二さんも4日後に亡くなる

 『月刊漫画ガロ』の立ち上げに携わり、長編劇画『カムイ伝』などの作品で知られる漫画家・白土三平(しらと・さんぺい/本名・岡本登)さんが、誤嚥(えん)性肺炎のため10月8日に亡くなったことが26日、『ビッグコミック』編集部より発表された。89歳。また、『カムイ伝 第二部』の作画を手掛けた弟の岡本鉄二さんも4日後の12日、間質性肺炎のため亡くなったことが明かされた。

白土三平さん

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 白土さんは1932年2月15日、東京都生まれ。父は洋画家の岡本唐貴。紙芝居制作から画業をはじめ、1957年『こがらし剣士』で漫画家デビュー。貸本漫画の世界で1959年から大作『忍者武芸帳−影丸伝−』を発表。1964年より雑誌『月刊漫画ガロ』にて『カムイ伝』の連載を開始した。

 また白土さんと長井勝一さんが立ち上げた『月刊漫画ガロ』誌は後進の育成にも大きな役割を果たす。少年漫画の世界でも『サスケ』『カムイ外伝』『ワタリ』など、特に忍者もので数々のヒット作をのこした。1975年「ビッグコミック」にて『神話伝説シリーズ』連載を開始し、1982年より『カムイ外伝』、1988年より『カムイ伝第二部』を同誌で発表。1963年『シートン動物記』『サスケ』にて第4回講談社児童まんが賞受賞。

 岡本さんは1933年9月2日、東京都生まれ。白土さんの実弟。父・岡本唐貴について洋画家として修練を積むが、1960年頃より白土を手伝うようになり、『カムイ伝』シリーズなど多くの作品で作画を手がけた。

 『カムイ伝』は江戸時代の階級差別によって苦しむ数多の人々を壮大なスケールで描いた作品。1964年の連載開始から『カムイ伝第一部』『カムイ外伝』『カムイ伝第二部』などを経て50年以上が経過した現在も未完となっている。

関連写真

  • 白土三平さん
  • 岡本鉄二さん
  • 『カムイ伝第二部』より (C)白土三平、岡本鉄二/小学館
  • 『カムイ伝第二部』より (C)白土三平、岡本鉄二/小学館
  • 『カムイ伝第二部』より (C)白土三平、岡本鉄二/小学館

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