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ジブリ初の3DCG『アーヤと魔女』劇場公開決定 宮崎駿氏も自信「単純におもしろい」

 宮崎吾朗監督の最新作でスタジオジブリ初の全編3DCGで制作され、昨年12月30日にNHKで放送された長編アニメーション『アーヤと魔女』が、4月29日より劇場公開されることが11日、発表された。企画した宮崎駿氏は「とても良いスタッフがそろって、作品が持っているエネルギーをちゃんと伝えていて、おもしろいんです。本当に手放しで褒めたい。単純におもしろいと言えるのは、良いことなんです」と作品の完成度への自信を語った。

『アーヤと魔女』ポスタービジュアル(C)2020 NHK, NEP, Studio Ghibli

『アーヤと魔女』ポスタービジュアル(C)2020 NHK, NEP, Studio Ghibli

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 本作は、『ハウルの動く城』(2004年)の原作者で「ファンタジーの女王」とも呼ばれるイギリスの作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズによる小説が原作。これを宮崎駿氏が企画し、宮崎吾朗監督のもと国内外から集結したスタッフによって映像化された。

 自分が魔女の娘とは知らずに育った少女アーヤが、ある日、奇妙な家に引き取られ、そこで意地悪な魔女と暮らすことになったことから始まる物語が描かれる同作。2020年の『カンヌ国際映画祭』でオフィシャルセレクションに選出され、北米、ヨーロッパ、中南米、オーストラリアなどでも劇場公開が決定している。

 昨年の放送では、ジブリの新ヒロイン・アーヤのたくましくひたむきな姿が大きな反響を集めた。当初から映像・音響は映画基準で制作され、劇場版では一部新たなカットも追加される。また、最先端の音響と映像技術で作品への没入感を味わえるドルビーシネマでの上映も決定した。

 アーヤ役は、オーディションで選出された平澤宏々路(ひらさわ・こころ)。そのほかのキャストは、アーヤと暮らすド派手な魔女のベラ・ヤーガ役を寺島しのぶ、同居人で長身の怪しげな男・マンドレーク役を豊川悦司、魔法の秘密を知る使い魔の黒猫・トーマス役を濱田岳が演じている。

 劇中歌を歌うのはインドネシアの国民的スター、シェリナ・ムナフ。演奏は、劇伴音楽の武部聡志が率いるスペシャルユニット――ギター:亀本寛貴(GLIM SPANKY)、ベース:高野清宗(Mrs. GREEN APPLE)、ドラム:シシド・カフカ、キーボード:武部が担当している。同時に解禁された予告映像では、魔法のかかった不思議な家で、怖そうな魔女を相手に奮闘するアーヤの姿が描かれている。

■スタッフコメント

・宮崎駿氏
「アーヤと魔女」の児童書に出会ったとき、こんないい企画はないと思いました。アーヤのしたたかさというのは、ずるいということじゃない。昔はみんな持っていて、なぜかなくしてしまったもの。
こんな時代を生きるために、必要なことなのです。今回CGを使うということで、どういう風にやるんだろうと思っていたけど、出来上がったものを見て、不満がなかったです。
鉛筆で描かなくて、CGであることによって、解放されています。映画は面白かった。
とても良いスタッフがそろって、作品が持っているエネルギーをちゃんと伝えていて、おもしろいんです。本当に手放しで褒めたい。単純におもしろいと言えるのは、良いことなんです。

・宮崎吾朗監督
アーヤを劇場で上映していただけるなんて、本当に幸せです。大きなスクリーンで見るアーヤは音も格別です。たくさんの方に見ていただけることを心から願っています。

鈴木敏夫プロデューサー
昨年末、たくさんの人に見てもらった、アーヤ。
コロナの空気を吹き飛ばすアーヤの元気な姿を、ぜひ映画館で見てください。

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