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サザン6年ぶり年越しライブ 桑田はヅラに「嵐」 替え歌で医療従事者にエールも

 サザンオールスターズが12月31日、横浜アリーナで6年ぶりとなる年越しライブ『サザンオールスターズ ほぼほぼ年越しライブ2020「Keep Smilin’ 〜皆さん、お疲れ様でした!! 嵐を呼ぶマンピー!!〜」』を無観客配信で実施した。

桑田佳祐が「嵐」と書かれたヅラをかぶって盛り上げたサザンオールスターズの年越しライブ Photo by 西槇太一

桑田佳祐が「嵐」と書かれたヅラをかぶって盛り上げたサザンオールスターズの年越しライブ Photo by 西槇太一

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 直前に収録したライブの模様を大みそかの午後10時から年越しのタイミングにかけて配信。オープニングでは、こたつを囲んだメンバー5人が、視聴者同様、サザンのライブを見ながら大みそかを過ごそうとしているコント風映像が流れ始めた。

 桑田佳祐の「嵐を呼ぶマンピー!?」というせりふを受けて雷鳴が轟くと、RIZINの選手入場をほうふつとさせる「サザンオールスターズ!」の呼び込みでメンバーがステージに登場。桑田のスライドギターのパフォーマンスが光る「ふたりだけのパーティ」でライブの幕が開け、ファンの間で根強い人気を誇る「My Foreplay Music」と続けた。

 地球を映した球体型のLEDがステージ上空に浮かび上がると、体操の内村航平選手、将棋の藤井聡太二冠など2020年に活躍した各界の旗手たちがスクリーンに映し出されて「東京VICTORY」へ。ステージにいるメンバー、会場にいるスタッフ全員が拳を突き上げ、最後の歌詞を「みなさん、良いお年を迎えましょう!」と替えて歌った。

 桑田は「皆さん元気ですかー! この1年本当にお疲れさまでした。医療に携わる多くの方々、幅広い分野でお仕事をされるエッセンシャルワーカーの皆様、ご苦労をおかけしております。一同心より感謝申し上げます」と、コロナ禍で年末年始を問わず奮闘する人々に感謝とねぎらいの言葉をかけた。

 続けて「サザン、スタッフと共に、全国のファンの皆様の魂と共にまた帰ってまいりました! コロナウイルスというこれまでに経験したことのない災害の年が、まもなく暮れようとしております。来年こそはどうか幸せな年でありますよう、祈りを込めて歌わせていただきます。新たなる素晴らしい夜明けに向けて、画面越しの皆さまと共に、今日は楽しく過ごしていきたいと思います!」と語り、年越しライブならではの選曲や演出でライブを盛り上げていった。

 前半のハイライトとなったのは「Ya Ya(あの時代[とき]を忘れない)」。イントロのギターが鳴り始めると無観客の全客席に設置されたライトが星のように光り、幻想的な空間を作り出した。スクリーンには観客が過去のライブ映像も映し出され、「あの時代を忘れない」の副題のとおり、ファンと同じ空間でライブをしたあの時間を忘れないというサザンからのメッセージを発信した。

 メンバー紹介ではメンバーがそれぞれソロパフォーマンスを披露。8月に右肩手術のため音楽活動を休止し、このライブが復帰1発目となったドラムの松田弘も完全復活した。桑田が「肩の負傷から不死鳥のごとく復帰してまいりました!」と紹介すると、圧巻のドラムソロを披露してみせ、桑田は「弘、最高だ」と称えた。

 ボルテージが上がっていくなか、おなじみの煽りコーナーに突入。ジャズアレンジから始まった「ボディ・スペシャルII(BODY SPECIAL)」に続き、「エロティカ・セブン EROTICA SEVEN」「BOHBO No.5」を間髪入れずに演奏。妖艶できらびやかなダンサーと共に、エネルギーに満ちたパフォーマンスを繰り広げた。

 そしてクライマックスは「マンピーのG★SPOT」。ライブタイトルにかけてか、同じ時間にライブを行い、この日を最後に活動休止に入る国民的アイドルにかけたのかは定かではないものの、桑田がかぶったヅラの中心には「嵐」と書かれている。

 スクリーンには全国各地の祭をモチーフにした映像が流れ、ステージ上では各地の祭衣裳に身を包んだダンサーが、観客席ではハッピをまとい、特大神輿などを担いだダンサーやスタッフたちが踊り狂う。桑田がクレーンに乗り込んでステージからせり出して紅白の紙吹雪をまき、会場はカオス状態。2020年の鬱積を、この楽曲の持つエネルギーとともに吹き飛ばし、嵐を巻き起こしたところで年越しまでのカウントダウンが始まり、お祭りムードで2021年が明けた。

 アンコール1曲目にして新年1発目は「希望の轍」。照明と客席のライトによる光の道が観客席に出現し、2021年が希望の年になるようにとの願いが込められているかのように力強いメロディーを奏でた。

 そして、ラストナンバーの「勝手にシンドバッド」へ。桑田は「暮れも正月もなく 人の命を守る 医療従事者のみなさん そして家族の方々を守ろう 収束が見えて来ない みんな苦しいけど コロナ禍を乗り越えて いつか素敵な未来を 迎えよう」と歌詞を替えて歌い、エールを送った。全23曲、約2時間30分におよぶライブ中には何度も「感謝」や「希望」、「今は一緒に頑張ろう」というメッセージを発信した。

 ライブ終了後には、疫病退散・無病息災を祈念して全国6箇所(北海道札幌市、岩手県陸前高田市、神奈川県茅ヶ崎市、愛知県名古屋市、滋賀県大津市、宮崎県宮崎市)で打ち上げられた『みんなで上げよう!! 全国Keep Smilin’花火』の大迫力映像が流れ始めた。この配信ライブのためだけに、桑田佳祐「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」とシンクロして打ち上げた花火が、ライブに大きな華を添えた。

 このライブの映像は各配信プラットフォームで1月7日まで見逃し配信を実施中。チケットの購入は1月7日午後9時30分まで。サザンオールスターズの公式ホームページでは、桑田からの新年のあいさつメッセージが掲載されている。

■『サザンオールスターズ ほぼほぼ年越しライブ 2020
「Keep Smilin’〜皆さん、お疲れ様でした!! 嵐を呼ぶマンピー!!〜」
 supported by SOMPOグループ』セットリスト
01.ふたりだけのパーティ
02.My Foreplay Music
03.東京VICTORY
04.いとしのフィート
05.恋するマンスリー・デイ
06.あっという間の夢のTONIGHT
07.君だけに夢をもう一度
08.夜風のオン・ザ・ビーチ
09.LONELY WOMAN
10.Ya Ya(あの時代[とき]を忘れない)
11.愛は花のように(Ole!)
12.走れ!! トーキョー・タウン
13.世界の屋根を撃つ雨のリズム
14.栄光の男
15.はっぴいえんど
16.LOVE AFFAIR〜秘密のデート〜
17.ボディ・スペシャルII(BODY SPECIAL)
18.エロティカ・セブン EROTICA SEVEN
19.BOHBO No.5
20.マンピーのG★SPOT
【アンコール】
21.希望の轍
22.夕方 HOLD ON ME
23.勝手にシンドバッド

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  • 全国6ヶ所で打ち上げられた『みんなで上げよう!! 全国Keep Smilin’花火』

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