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“或人”高橋文哉&“イズ”鶴嶋乃愛、集大成『ゼロワン』激アツトーク あのシーンの裏側明かす【ネタバレあり】

 「仮面ライダーゼロワン」の集大成となる『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』が18日に公開となった。ORICON NEWSでは、主人公の飛電或人/仮面ライダーゼロワン役の高橋文哉(19)、ヒロインのイズ/アズ役の鶴嶋乃愛(19)にインタビューを実施。2人にテレビシリーズから劇場版での“あのシーン”の裏側まで、いろいろ聞いた。

集大成となる『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』の撮影について語った(左から)鶴嶋乃愛、高橋文哉 (C)ORICON NewS inc.

集大成となる『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』の撮影について語った(左から)鶴嶋乃愛、高橋文哉 (C)ORICON NewS inc.

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■「僕はアズが嫌いです(笑)」 或人が本音をぶっちゃけ イズは演じ分け裏話も

 テレビシリーズ終盤、イズは人類の滅亡を企むテロリスト「滅亡迅雷.net」の滅/仮面ライダー滅(砂川脩弥)によって破壊された。そして最終話。アズの思惑通りに、悪意の連鎖によって新たなアークが生まれ世界は滅亡するかに思われたが、或人は悪意の連鎖を止めるという戦いに勝利した。或人は秘書型ヒューマギアを復元。イズと命名すると、改めてラーニングを開始。ダジャレを解説するイズに、出会ったころを思い出し泣き笑いとなる或人は「アルトじゃあ〜ないとぉ!」をラーニングさせ、夢へ向かって新たな一歩を踏み出し、終幕となった。

――改めまして、テレビシリーズ、そして映画の撮影、お疲れ様でした

【高橋】テレビシーズ本編の撮影を終えて、1ヶ月ぐらい空いてから劇場版の撮影に入りました。テレビシーズ本編が終わって、まず1つの目の扉が開いたというか…。終わったんだなぁと思いながらも「来月、また」という感じで撮影に来たら、杉原輝昭監督をはじめとしたスタッフの皆さんの現場の雰囲気や熱量、気合いが違う色でした。これは本当に集大成、すばらしい作品ができる予感がする、全力で自分ができる或人を演じたいなと思いました。劇場版の撮影が終わると、本当に終わりなので感極まりました。すごく達成感がありましたし、早く映像で見たいという気持ちが強かったです。

【鶴嶋】まず、イズは新しくなってからの登場。台本もどうなるのかなと思っていました。最終的にどういうお話になるのかなと思ったら、想像を越えてくる面白いお話になっていました。これを、どう演じようと考える期間は楽しかったです。改めて演じてみて、1年間、この『仮面ライダーゼロワン』という作品に携わってきて、いろんなことを吸収したんだなと思える撮影期間でした。まず終わって、ホッとしましたね。

――実際にできあがった映画を観て、感想はいかがでしたか?

【鶴嶋】最高傑作だな、と思いました!

【高橋】僕もそうです。終わった後に、マスクの下で「いい映画だなぁ」って言いました。何より、撮影を終えてから2ヶ月ぐらい経っていて、1年演じてきてはいますが、或人が抜けてきていた頃に見た事もあってか、すごく客観視することができました。自分がやっていることを忘れるぐらい。イズのシーンは、或人としても刺さるものがありましたが、普通に観てもウルっとくる部分がありましたね。

【鶴嶋】わかる! いい意味で客観視できました。いち視聴者として、作品を楽しむことができました。或人が苦しんでいるシーンは、演じていた記憶も相まって一緒になって苦しくなりましたし、それぞれのキャラクターにウルってくるものがありました。すごいな、この映画って思いました。

――イズは新しくなりました。演じ分けなどで注意したポイントはありますか?

【鶴嶋】初心に帰ることを意識しました。イズは1話から、ずっと成長していくキャラクターでした。オーディションに受かって初めて撮影に入った時の気持ちや、1話や2話の時の初めての気持ちを思い出しながら撮影しました。

――それとは違うアズという存在も出てきます

【鶴嶋】本当にイズとアズは対照的。真反対のキャラクター。そこを演じる楽しみ方はありましたね。人を小バカにするようなアズを演じる楽しみ、今まで大事にしてきたイズを演じるうれしさもあり、こんな貴重な経験をさせていただき、うれしかったです。

――高橋さんは、その演技を受けました

【高橋】この映画を経ても、僕はアズが嫌いです(笑)。

【鶴嶋】悪い子だもんね(笑)

【高橋】映画では一緒のシーンはなかったんですけど、テレビシリーズでこてんぱんにされましたし…。そういうのも見ていて、スゴいなって思いました。それだけ素直に感じられるのは、鶴嶋さんの演じ分けがあるからこそ。それを1番、闇落ちの時に感じましたね。イズとアズ、両方のエッセンスをもらって或人として闇に落ちることができた。それは、テレビシリーズの時に助かったなと思います。

――テレビシリーズでは、アズの「せっかくあなた好みの色に変えたのに」というせりふが印象的でした

【鶴嶋】アズちゃんって力じゃなくて、精神的に詰めてくるところがありますよね。

【高橋】でも、ちょっとかわいいよね、染まるんかい!って(笑)

【鶴嶋】嫌なヤツ(笑)

■【この先はネタバレあり】あのシーンの裏側を告白 或人とイズならではの関係性に

――劇場版では破壊される前のイズの思いも受け止め、新しくなったイズが変身します

【鶴嶋】もう変身できるという希望は、割と捨ててました(笑)。私以外のメインキャストは全員、変身しているんです。なので、私は変身しないだろうと思っていました。それが、仮面ライダーイズでもなく、仮面ライダーゼロツーに変身して、或人と一緒に戦う。それが、とてもうれしかったです。或人を手助けするという意味で一緒に戦えるのは、イズが変身するのにぴったり。イズらしい変身の仕方だなと思って、うれしいです。

【高橋】1話、2話から「変身したい」って鶴嶋さんは言っていて、それを聞いて、イズが変身するとしたら、或人と対峙して戦うか、或人と一緒に戦うか、だろうなと思っていました。イズが或人のために仮面ライダーになるんだったら、うれしいなと或人ながらに感じていたので。それが劇場版でできて、1年間、一緒にやってきて、そういうこと(変身願望)も聞いていたので、よかったね、と。たぶん、本人の次にうれしいと思います(笑)。しかも、同時変身。僕、同時変身が大好きなんです。バルカン、バルキリーや滅とか、ほとんどの方とさせていただいた。でも、イズとは違いましたね。変に緊張しちゃいました(笑)。

【鶴嶋】私は心強かったけどね。1人は不安だったもん。

【高橋】そりゃそうよ(笑)。その心強いと思ってもらえるのが分かっていたからこそ、緊張しちゃう。言ってしまえば、仮面ライダーの先輩なので、ゼロツーの扱いは絶対に俺が1番うまい。そういうのを教えて完璧なゼロツーイズにしてあげたいと思ったんです。そういう気持ちもあって、いざ一緒に変身すると或人としてはうれしかったですね。

――変身ポーズについて教えてください

【鶴嶋】或人のゼロツーの変身ポーズをイズらしく、と。1日中、練習してました(笑)。

【高橋】ノールックで(変身ベルトの)ゼロツードライバーにプログライズキーを入れなきゃいけない。もう僕らは2回ぐらい練習すれば入るんですけど、実はスゴく難しいんです。なので、イズの初めての変身で、ノールックでやらせる杉原監督はスゴいなと思いました。でも、それだけ信頼されているし、絶対にできると思われて、そういう演出をつけられたんだと思います。だからこそ失敗できないなと思ったら、バコーンって決めた鶴嶋さんはスゴいなって思いました。

【鶴嶋】本当にスゴい難しいんですよ!

【高橋】テストは入らなかったんですけど、本番では決めてて、僕より、いい顔してましたね(笑)。

【鶴嶋】ちょっとドヤッとしたかもしれないです(笑)。「もし入っても、顔に出しちゃダメだよ」と言われていたんですけど、やっぱりうれしいじゃないですか(笑)。ギリギリこらえましたね。

――集大成となる劇場版も公開されました。今だからこそ言えることはありますか?

【高橋】いつも、変なところでアドリブ入れて、ごめんね(笑)

【鶴嶋】でも、1年を通して私も対応できるようになりました。逆に対応力を上げてくれて、ありがとうございます(笑)。

【高橋】ギャグのシーンについて、1話から10話ぐらいまでは監督さんやギャグ指導の方と一緒に作っていたんですが、徐々に僕が掴み始めて(笑)。監督さんたちが「じゃあ或人、好きにやっていいよ」みたいな感じでしたね(笑)。

【鶴嶋】全力で或人をやってくれるので、私も全力でイズで返せる。どんどんやるにつれて瞬時に対応できるようになりました。これは2人で1年間やってきたからこそでしたね。

――それがテレビシリーズ最後の「或人じゃないと」につながったんですね

【高橋】あれも試行錯誤の上です。2人だけで相談し合って、作り上げました。最後は一緒にやりたいよねってなって。劇場版もラストも台本では「2人で去る」だけだったので、なにか寂しいなと思ったんです。監督も同じで「なにか言いたいよね」と。「1分ください」と言って考えたのが、あのシーンでした。あのほほえましさは、すごく『仮面ライダーゼロワン』らしい終わり方だと思いました。この2人は、このままでいてほしいなと思えた瞬間でした。

【鶴嶋】テレビシリーズとは、また違う対応のイズちゃんだと思います。これから先の2人が想像できる、続きも観たいと思えるラストシーンになったと思います。

■『仮面ライダーセイバー』にエール 高橋文哉「バトンを渡すことができた」

――そんな劇場版、テレビシリーズを通じてのお気に入りシーンは

【高橋】パッと思いつくのは、或人が闇落ちして、滅亡迅雷.netのアジトに1人でいて、アズに対して「俺の秘書はお前じゃない。イズだ」と言ったシーンはすごく覚えてます。アズに怒りはあるけど、イズと顔が似ているから倒したいわけでもない。或人の人間性を感じたシーンでした。

【鶴嶋】私はラストシーンかなぁ。あのシーンがクランクアップの日だったんです。1年間の集大成。2人で、いろいろ相談して作り上げたのも思い出。あれがラストシーンでよかったと今でも思います。最終話を見て『仮面ライダーゼロワン』といういい作品に出会えてよかったと改めて思えました。

――そして、現在は令和第2弾となる『仮面ライダーセイバー』が放送中です

【高橋】全部、見てます! 毎週、日曜朝9時にツイッターを見るじゃないですか。そこはずっと“ゼロワン”だったんですけど。「不破さん」だったり、「イズちゃん」だったり、はたまた「腹筋崩壊太郎」だったり(笑)。そこに「セイバー」や「エスパーダ」とかが入って。改めて僕らはバトンをしっかりと渡すことができたんだなと感じました。見ていても、ゼロワンとは全然違う世界観やフォルム、変身だったりして、味が違うので、両方、愛してもらえる作品でよかったと思っています。どちらも愛していただけて幸いです。完成報告会で『仮面ライダーセイバー』の皆さんと同じ舞台に立たせていただき、僕らは先輩ライダーとして、去年、僕たちが『仮面ライダージオウ』のみなさんから引き継いだものを見せられていたらうれしいです。『セイバー』はカッコいいと素直に思えますし、そう思ったら、すぐに(神山飛羽真/仮面ライダーセイバー役の)内藤(秀一郎)さんに連絡してます。僕が去年(常磐ソウゴ/仮面ライダージオウ役の)奥野壮さんに言われてうれしかったことを秀くん内藤さんに受け継いいで、それが、またつながって行ったらうれしいですね。

【鶴嶋】『ゼロワン』とは本当に世界観が違って、それぞれ楽しみ方がありますよね。『セイバー』はファンタジーで夢のような物語。セイバーはワンダーライドブックという本で変身するじゃないですか。私自身、本が好きなので、かわいいな、ステキだなって思います。シャボン玉がいっぱい飛んでいるのも、子ども目線で「わ〜」ってなったり(笑)。アニメを見ているような感覚になっています。私もヒロインの川津明日香さんと話したりしています。スタッフさんの“あるある”だったり(笑)。この前は4時間ぐらい話してました。仮面ライダーのヒロイン同士だからこそ話せる話題があるので、すごく楽しかったです!

――改めて劇場版の魅力を

【鶴嶋】イズとアズのギャップを楽しんでいただけたら。あとは60分がタイムリミット形式で進む。新しくなったイズちゃんが60分という時間で、どう成長していくのかを注目してほしいです。あとは変身のところは頑張ったので、ものすごく、ものすごく注目してほしいです!

【高橋】いいところがいっぱいありすぎて…。僕自身のところから言うと或人の気持ちに寄り添うと泣けます。何より、イズが仮面ライダーとなって戦って、今までは守られている秘書だったのが、お互いを守り合っている。相棒のような関係がより一層強まったのかなと思います。僕は現場にはいられなかったのですが、ほかの仮面ライダーのみんなの同時変身は本当にカッコよかったです。本当に一緒にやりかたったです…。あそこだけ撮り直してほしい(笑)。滅が真ん中なのが、また或人として見てるとたまらないです。鳥肌が立ちました。あと、伊藤英明さん演じるエス/仮面ライダーエデンが、この物語のキーパーソン。エスがいるから、ここまですばらしい作品ができたました。

■『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』あらすじ
 「神が6日で世界を創造したのなら、私は60分でそれを破壊し、楽園を創造する」。突如、姿を現した謎の男エス/仮面ライダーエデンは、賛同する無数の信者と共に、世界中で大規模な同時多発テロを引き起こす。人々が次々と倒れ、世界中が混乱に陥る中、エスを止めるべく立ち上がる飛電或人。不破諫、刃唯阿、天津垓、さらに滅亡迅雷.netの迅と滅も、仮面ライダーとなり敵と戦いながら真相を究明しようと奮闘する。

 果たして、圧倒的な強さを見せるエスの正体とは。エスが作り上げようとする楽園とは、いったい何を意味するのか?

 人間とAIの垣根を越えて、60分で世界を救い出せ!

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