爆笑問題の太田光(55)が、日本大学芸術学部に裏口入学したと報じた週刊新潮の記事で名誉を毀損されたとして、出版元の新潮社に対して約3300万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めた訴訟で、東京地裁は21日、名誉毀損を認め、同社に440万円の支払い、インターネット上の記事削除を命じる判決を言い渡した。判決後に都内で会見を開いた太田は、ボケを交えながら、今回の判決を受けて、父親への思いなどを約30分にわたって語った。
2018年8月に『週刊新潮』が、「爆笑問題『太田光』を日大に裏口入学させた父の溺愛」という記事を掲載。太田の父が入試前年の1983年後半に裏口入学ネットワークに800万円を払って依頼をしたとして、日大関係者の証言とともに掲載。太田本人への直撃取材も行い「僕は身に覚えはないですよ」と返答したと報じていた。
この日の会見で、おなじみの“プシューポーズ”を繰り出しながら登場した太田は「まずは今回、多目的トイレを利用してしまったことに関して、一言お詫びしたいと思います。大みそかの番組に出るかどうかは、私の立場では言えないので、その辺はご了承ください。あと、きのう、私の事務所のウエストランドが『M-1』で何の痕跡も残せなかったこともお詫びしたいと思います。私からは以上です」と笑いを交えながらあいさつ。
今回の判決では、謝罪広告の掲載が認められなかったが「中吊りで『太田、裏口』っていうのだけが印象に残って、きょうこうやって私が説明しても見ない人もいるので、そこには載せていただきたかったなと。その記事が誤報であっても、謝罪がこんな一行だったり、そういう意味では理不尽かなと思いますが(自分は)テレビで露出もありますからね。『週刊新潮』は世界一好きな雑誌なので、誹謗中傷するつもりはありませんが、この記事が認められなかったんだよということについては、ことある毎にテレビやラジオで一生言わせていただこうかなと。そこでトントンかな」と率直な思いを打ち明けた。
太田は、個人としての気持ちと事務所が裁判に臨むスタンスには、若干の違いがあると前置きした上で「別にお金を取りたいっていうことではないんですけど、社会的意義として、こういうことが前例となることはすごく重要。僕はめったに怒ることはないんですけど、嫌だったのは、うちの親父の名刺を…。父親っていうのは建築やっていたんですけど、自分で会社を興して。三光社っていう名前なんですけど、親父の名前が三郎で、僕が光だから、三と光の会社っていうことで。そんな会社の名刺をそのまま誌面の真ん中置いて、いかにもやくざとつながりがあって、僕を溺愛し、やくざに頭を下げて、大学に入れたっていうことで…」と報道に対する違和感を改めて表明。
続けて「生前親孝行できなかった自分としては、死んでからもさらに親父の名誉を傷つけた。新潮社がっていうよりは、僕自身が傷つけたっていうのが、なんとも、自分でもどかしいというか、申し訳ないというか。その点に関しては理解してもらいたいなと。いくら雑誌を売るためであっても、してほしくはないなっていう思いがあって。それが『週刊新潮』の編集長さんに思いが届いていればいいなという希望はありますね」と吐露。「僕は親父への思いが一番強かったかもしれないですね。といっても、それほど親孝行でもないんだけどね」とかみしめるように語りながら、新潮社側の反応については「控訴するのは、法律上守られた権利なので…。新潮社側にもプライドがあると思うので」と話した。
会見中に、太田が語気を強めて強調した点は父親の三郎さんへの思い。「正直なことを言うと(裏口入学があったかどうか)わからないというのが僕の本音です。父親が、もしそれをやっていたら、当然息子には言わないんですよね。親父もちょっと反則気味なこともやって生きてきただろうし、僕の口から絶対に潔白ですっていうことは言えないんですよ。親父が知っていることで、親父は死んじゃっているし。だけど、事務所の思いとはちょっとズレるんですけど、僕は親父が裏口やってようがやってなかろうが、どうでもよくて。親父がペコペコ頭を下げたっていうことが、オレのイメージとはあまりに違うんです」。その上で、このように続けた。
「親父はそんなことする人間じゃなかった。もしかしたら裏でしていたかもしれないけど、少なくともオレには見せなかったし、周りの人間もそう思ってなかったから。別にそれをしていても尊敬は変わらないですけど、世間にそういうイメージをまき散らしたっていうのが許せなくて。ハッキリ言えるのは、前の日に僕が缶詰になった、その事実はまったくない。オレに勉強を教えたっていうジジイを呼んでこいっていう話ですね。それは法廷で会いたかったし、いまだに会いたいですね」
今回の判決への受け止めについて「満足されているか?」と向けられると「名誉毀損は認めていただいたっていうことで。満足って…すべてにおいて満足かって言われると、どうなんだろうと思いますけれども、僕はタレントなので、これからこの出来事をいくらでもネタにもできるし、そういう意味では、今までのカッコ悪いことなんかも、全部芸人にとってはネタですから。満足かどうかはわからないですけど、ある程度、納得はしています」と締めくくった。
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2018年8月に『週刊新潮』が、「爆笑問題『太田光』を日大に裏口入学させた父の溺愛」という記事を掲載。太田の父が入試前年の1983年後半に裏口入学ネットワークに800万円を払って依頼をしたとして、日大関係者の証言とともに掲載。太田本人への直撃取材も行い「僕は身に覚えはないですよ」と返答したと報じていた。
この日の会見で、おなじみの“プシューポーズ”を繰り出しながら登場した太田は「まずは今回、多目的トイレを利用してしまったことに関して、一言お詫びしたいと思います。大みそかの番組に出るかどうかは、私の立場では言えないので、その辺はご了承ください。あと、きのう、私の事務所のウエストランドが『M-1』で何の痕跡も残せなかったこともお詫びしたいと思います。私からは以上です」と笑いを交えながらあいさつ。
今回の判決では、謝罪広告の掲載が認められなかったが「中吊りで『太田、裏口』っていうのだけが印象に残って、きょうこうやって私が説明しても見ない人もいるので、そこには載せていただきたかったなと。その記事が誤報であっても、謝罪がこんな一行だったり、そういう意味では理不尽かなと思いますが(自分は)テレビで露出もありますからね。『週刊新潮』は世界一好きな雑誌なので、誹謗中傷するつもりはありませんが、この記事が認められなかったんだよということについては、ことある毎にテレビやラジオで一生言わせていただこうかなと。そこでトントンかな」と率直な思いを打ち明けた。
太田は、個人としての気持ちと事務所が裁判に臨むスタンスには、若干の違いがあると前置きした上で「別にお金を取りたいっていうことではないんですけど、社会的意義として、こういうことが前例となることはすごく重要。僕はめったに怒ることはないんですけど、嫌だったのは、うちの親父の名刺を…。父親っていうのは建築やっていたんですけど、自分で会社を興して。三光社っていう名前なんですけど、親父の名前が三郎で、僕が光だから、三と光の会社っていうことで。そんな会社の名刺をそのまま誌面の真ん中置いて、いかにもやくざとつながりがあって、僕を溺愛し、やくざに頭を下げて、大学に入れたっていうことで…」と報道に対する違和感を改めて表明。
続けて「生前親孝行できなかった自分としては、死んでからもさらに親父の名誉を傷つけた。新潮社がっていうよりは、僕自身が傷つけたっていうのが、なんとも、自分でもどかしいというか、申し訳ないというか。その点に関しては理解してもらいたいなと。いくら雑誌を売るためであっても、してほしくはないなっていう思いがあって。それが『週刊新潮』の編集長さんに思いが届いていればいいなという希望はありますね」と吐露。「僕は親父への思いが一番強かったかもしれないですね。といっても、それほど親孝行でもないんだけどね」とかみしめるように語りながら、新潮社側の反応については「控訴するのは、法律上守られた権利なので…。新潮社側にもプライドがあると思うので」と話した。
会見中に、太田が語気を強めて強調した点は父親の三郎さんへの思い。「正直なことを言うと(裏口入学があったかどうか)わからないというのが僕の本音です。父親が、もしそれをやっていたら、当然息子には言わないんですよね。親父もちょっと反則気味なこともやって生きてきただろうし、僕の口から絶対に潔白ですっていうことは言えないんですよ。親父が知っていることで、親父は死んじゃっているし。だけど、事務所の思いとはちょっとズレるんですけど、僕は親父が裏口やってようがやってなかろうが、どうでもよくて。親父がペコペコ頭を下げたっていうことが、オレのイメージとはあまりに違うんです」。その上で、このように続けた。
「親父はそんなことする人間じゃなかった。もしかしたら裏でしていたかもしれないけど、少なくともオレには見せなかったし、周りの人間もそう思ってなかったから。別にそれをしていても尊敬は変わらないですけど、世間にそういうイメージをまき散らしたっていうのが許せなくて。ハッキリ言えるのは、前の日に僕が缶詰になった、その事実はまったくない。オレに勉強を教えたっていうジジイを呼んでこいっていう話ですね。それは法廷で会いたかったし、いまだに会いたいですね」
今回の判決への受け止めについて「満足されているか?」と向けられると「名誉毀損は認めていただいたっていうことで。満足って…すべてにおいて満足かって言われると、どうなんだろうと思いますけれども、僕はタレントなので、これからこの出来事をいくらでもネタにもできるし、そういう意味では、今までのカッコ悪いことなんかも、全部芸人にとってはネタですから。満足かどうかはわからないですけど、ある程度、納得はしています」と締めくくった。
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2020/12/21