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大沢たかお、日本の「空気を読みすぎるムードが怖い」 陰陽師役で伝えたい変化の“きっかけ”

 俳優の大沢たかお(52)が、陰陽師に初挑戦する舞台『INSPIRE 陰陽師』が大みそかの12月31日から来年1月6日まで、東京・日生劇場にて上演される。なぜ、いま安倍晴明を演じる決意をしたのか、そしてコロナ禍において、大沢は舞台を通して何を伝えたいのか。その胸の内を明かしてくれた。

陰陽師役で伝えたい事を明かした大沢たかお (C)ORICON NewS inc.

陰陽師役で伝えたい事を明かした大沢たかお (C)ORICON NewS inc.

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 本作は「イリュージョンと芝居の完全融合」として、さまざまな仕掛けが用意されている。平安時代から令和へと1000年の時を経て、謎の長期日食に襲われた現代の危機を救うために、安倍晴明が現世に現れる。大沢は作品について「いまの時代を反映させるだけだったら、わざわざエンターテインメントでやる必要はないと思うんです。だからこそ、サプライズやイリュージョンなどを入れて、安倍晴明の魂みたいなものが日生劇場に降りてくれば」と上演の狙いを語る。

 続けて「それくらいメーターを振り切らないとやってもしょうがない。お客さんも命がけで来てくださるのに、役者がただせりふを話してもエネルギーが弱い。ただ、大失敗するかもしれないけど(笑)。スタッフは神頼みしてます」と演じる上でのリスクも大いにあると話す。

 本作では、令和にはびこる闇や心に住みつく陰の気を取り払うために晴明が立ち上がるが、まさに現実世界と重なる部分もある。大沢は「コロナになったことで、いろいろなアイデアや発見ができた。マイナス面もありましたが、プラスの側面もある。そのプラスを探していくのが、僕らの使命だと思う」と下向きになるのではなく、前を向くことの大切さを語る。そして「(コロナが)直接的かはわかりませんが、以前だったら振り向いてくれなかったスタッフの方、絶対やってくれなかった人が手を挙げてくれました」と周囲の変化も実感していた。

 また「なぜ今、安倍晴明を演じる決意をしたか」という質問に対しては「当たり前なんですけど、僕らは変わり続けないといけない。成長し続けないといけない。新しいものを探し続けないといけない。そうでないと僕にとって(役者は)退屈な仕事なんです」と明かす。

 「コロナだからこそ大きな勝負、挑戦ができるかもしれない。ただ、コロナに限らず日本はここ数年元気がなかったと思う。コロナのせいにしているというか『本当にそれだけかな?』という閉塞感を感じていました」と指摘も。「誰かが驚いて、笑ったり、びっくりするから(役者を)やるんです。『キングダム』でも体格にびっくりしてもらえるから面白いんですよ(笑)。そのためにせっせと食べましたし、その瞬間のために頑張ってみようとか。そういうのが楽しいから役者をやっています」と仕事の醍醐味を語った。

 舞台は年末年始にかけて上演されるが「日本の人たちの空気を読みすぎるムードが怖い。そのムードを少しでも明るく感じてもらえるきっかけになるような1週間になれば」と本作に込めた思いで締めくくった。

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  • 陰陽師役で伝えたい事を明かした大沢たかお (C)ORICON NewS inc.
  • 舞台『INSPIRE 陰陽師』で主演を務める大沢たかお (C)ORICON NewS inc.
  • 舞台『INSPIRE 陰陽師』で主演を務める大沢たかお (C)ORICON NewS inc.

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