2019年の大幅リニューアル以降、文芸誌として異例の増刷を連発している季刊文芸誌『文藝』(河出書房新社)冬季号(7日発売)が、発売翌日の1万部増刷に続き、9日に5000部の増刷を決定した(初刷1万部 累計2万5000部)。2019年4月発売の同誌夏季号での大幅リニューアル以降、4度目の増刷で、3刷は1933年の創刊号と2019年秋季号に続き、同誌創刊以来3度目となる。 新人賞である第57回文藝賞は、史上最多の応募総数2360篇の中から藤原無雨(ふじわら・むう)氏『水と礫(れき)』が受賞し、優秀作には新胡桃(あらた・くるみ)氏『星に帰れよ』が選出されたが、2作の全文を一挙掲載。磯崎憲一郎・島本理生・穂村弘・村田沙耶香の各選考委員の選評および、受賞者との対談も収録される。
2020/10/12