テレビ朝日系で10日にスタートするアニメ『体操ザムライ』（毎週土曜　深1：30）の魅力を伝える特別番組『世界体操 presents 体操ザムライのミカタ』が、CS「テレ朝チャンネル1」で全3回にわたって放送される。1回目は今月16日（深 0：00〜1：00※以降、11月、12月に放送予定）。ゲストとして、『体操ザムライ』の主人公・荒垣城太郎を演じる声優の浪川大輔、2004年アテネ五輪男子団体金メダリストであり、現在日本体操協会男子体操強化本部長の水鳥寿思氏が出演する。

【写真】その他の写真を見る

　『体操ザムライ』は、『ユーリ!!! on ICE』『ゾンビランドサガ』を手掛けたアニメーション制作スタジオ・MAPPAによる、最新オリジナルアニメーション。「体操」をテーマにスポーツの世界を “熱く”描きつつ、“泣けて笑える”人間ドラマを展開。アニメファン、体操ファンも十分に楽しめる、単なるスポーツアニメを超えたドラマチック巨編だ。

　浪川演じる主人公・荒垣城太郎は29歳の体操選手。かつては日本代表のメダリストとして活躍してきたが、ついにコーチから引退を勧められる。城太郎が選択を迫られるところから始まる『体操ザムライ』を、日本体操界のエース・内村航平選手はどう見るのか？　16日放送の第1弾では、東京五輪を前に“体操アニメ”に期待を寄せる内村選手のインタビューをVTRで紹介しつつ、内村選手がいかにしてトップ選手へと登りつめたのか。子どもの頃の貴重な映像とともに紹介する。

　さらに、城太郎と内村選手のプロフィールを徹底比較。共に“アラサー”の内村選手と城太郎。水鳥氏が明かす体操選手にとっての30歳とは？　そして浪川は声優界での30歳という年齢について「まだ若手ですね」と、その理由も語る。

　『世界体操』では6連覇を達成し、まさに世界を代表する体操界のキングとなった内村選手。彼の特徴の一つである“技”の多さに浪川もびっくり。すると、進行の清水俊輔アナウンサー（テレビ朝日）から、10代、30代、50代、70代の声を演じ分ける“技”を見せてほしいというリクエストが。「目の前に演じるキャラクターがいないので、無防備で恥ずかしい」とは言いつつも、一つのせりふでみごとにその年代の男性を演じ分けた浪川。その演じ分けに隠された浪川ならではの“役作り”＝技について語る場面もある。

　さらに浪川には、内村選手に関するクイズを出題。インタビューで内村選手がどう答えたかを当てるものだが、「ボケてません」と言いつつ清水アナも驚きの解答を連発。はたして何問正解できるのか？

　城太郎と内村選手を比較して意外だったのは、自身の名の付く技を内村選手が持っていないこと。城太郎は「アラガキ」という鉄棒の技を持っているのだが、実は練習でその技を成功させた日本人選手がいた。その貴重なVTRを大公開。これにはさすがの浪川も「アニメがリアルに感じる。ファンタジーではないですね」と『体操ザムライ』の可能性に胸を膨らませていた。なお、番組内のすべてのVTRのフリコメントは、浪川が城太郎の声で担当する。

■浪川大輔：収録後のインタビュー

――番組に出演されての感想は？

【浪川】VTRがとてもよくまとまっていて見やすく、内村選手のことがすごくよくわかりました。アニメの世界と体操がリンクしているところも多くあり、とても勉強になりました。いい経験をさせていただきました。

――普段のアニメのお仕事とは違うバラエティーにご出演されるときの心構えなどは？

【浪川】声優として出演させていただいているので、キャラクターや作品を背負うという部分は忘れないようにと心がけました。とはいえ、会話では素の部分もありますので、そこは自分も楽しくやれたら、と思っています。バラエティーは楽しむことが大前提、アフレコはキャラクターが楽しければ楽しく、悲しいことがあれば悲しくやる。そんな風にキャラクターを優先するところが大きな違いですね。

――今回のアニメ特番をご覧になるファンの皆様に一言お願いします。

【浪川】体操競技をテレビなどを通してご覧になった方は多いと思いますが、「ここが難しいところ、ここに苦労している」という部分は大会を見るだけでは見えづらいのではないかと思います。この番組では選手たちの演技やコメントの裏側にある苦労している部分、つらい部分がしっかりと見えると思います。それだけ見応えのある番組になっていると思うので、楽しく笑って見ていただくパートを含めて楽しんでいただけるとうれしいです。

■水鳥寿思氏：収録後のインタビュー

【水鳥】主人公の荒垣が感じていることが、自分が31歳まで現役を続けたなかでの葛藤と重なり、とても応援したくなりました。また、内村選手のVTRはかなり作り込まれていて、改めて彼のすごさを感じることができました。浪川さんと体操と声優の共通点がいろいろ発見できたことも面白かったです。

――特番『体操ザムライのミカタ』の見どころは？

【水鳥】主人公・荒垣の名がつく新技を現実の世界と照らし合わせて考えるなど、番組を通じて体操とアニメの世界をよりリアルに感じられると思います。体操ファンの方はもちろん、体操のことがよくわからない方にもお楽しみいただける内容になっていますので、ぜひご覧いただければうれしいです。