タレントの石原良純が、15日放送のテレビ朝日系『週刊ニュースリーダー』に生出演し、10日に肺炎のため亡くなった俳優の渡哲也（本名：渡瀬道彦）さんを、涙をこらえながら追悼した。

　若手時代に石原軍団で『太陽にほえろ』で渡さんと共演していた良純は、「圧倒的に怖かった。渡さんがテレビ局にいると聞いたら、とにかく座っていられない。とにかく立って、渡さんがいらしていないのを確認してから座らないといけない」と若き日の思い出を振り返った。

　一方で「怖さと同じぐらい優しいんです。怖さというよりも厳しいかな。そういうふうに僕ら若い者に接してくれる、叱ってくれる、気にかけてくれていた」と身近な人間だから知る一面も紹介。最後の会話は、昨年10月に良純が出演していたテレビを見た渡さんからの電話で「良純、がんばっているな」と声をかけられた。

　渡さんの強い希望で葬儀は家族だけで執り行われたことを聞いた良純は、舘ひろしに電話したところ「良純、それは上が決めてんだぞ。上がそう言ってんだ。上が決めてんだから、その中で整理をつけていくもんだ」と言われたことも明かした。

　良純は「舘さんももちろんさみしかったでしょうし、僕も本当にこのまま何もないのかなと信じられないところあるんですけど、渡さんが言ったことを僕らは守っていくだけ」と涙をこらえながら渡さんを偲んだ。