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“遅咲き”読者モデル・千葉由佳、いじめや難病を経験して学んだこと「生きてることが幸せ」

 ファッション誌『andGIRL』(エムオン・エンタテインメント刊)やビューティー誌『MAQUIA』(集英社刊)の読者モデルを中心に活動する千葉由佳(32)。美容家としてインスタグラムフォロワー13.5万人を誇り、SNSでは「#ちばゆか買い」なる言葉も登場するほど女性たちから信頼を得ている。先日発売した初のスタイルブック『遅咲き◆ちばゆか〜Late Blooming〜』(エムオン・エンタテインメント刊)では華やかなインフルエンサーの世界からは想像できない、いじめや難病についても赤裸々に語っている。自身を“遅咲き”だという彼女が困難から学んだこととは。

スタイルブック『遅咲き◆ちばゆか〜Late Blooming〜』(エムオン・エンタテインメント刊)を発売した千葉由佳

スタイルブック『遅咲き◆ちばゆか〜Late Blooming〜』(エムオン・エンタテインメント刊)を発売した千葉由佳

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 “ちばゆか”の愛称で数多くの同世代の女性たちから支持を集めている千葉。このほど上梓したスタイルブックでは、定番のメイクの方法やスキンケア、ボディへのこだわり、愛用品を“ちばゆか”を構成する5大要素として紹介している。

 そして“History”では過去の経験を包み隠さずに告白。例えば女友達がゼロだったという中学校時代。地元の不良グループの先輩の妹に目をつけられたことで先輩の家に呼び出されたり、カツアゲや軟禁、非通知のメッセージで中傷されたり…といったハードないじめのほか、彼氏のご機嫌をとることばかりを考え、傷つく結果となった苦い恋愛をつづった。それらを明かすことに抵抗は「なかった」という。

 「隠す必要がなかった。今の時代はインターネットやSNS普及しているので発信者と受け取る側の距離感がとても近いです。何かを隠せば隠すほど気になられてしまうし、そういう距離をとることによって人間味がないとも思われてしまいます」とその理由を説明。「私はできれば遠い存在よりも、すぐそこにいる友達のような、姉のような、後輩のような皆様のそれぞれの存在でいたいので、まずは自分の弱かった部分、悲しかったことを共有しようと考えました。また話すことで、完璧ではないけど、完璧になりたく努力していることも伝えられたらなと思ったので隠さず話しました」と振り返った。

 そして17年には免疫系の難病も患った。きっかけはスマホの文字がゆがみはじめたこと。10万人に1人しかかからないというこの病気によって、目の焦点が合わなくなり日常生活もままならなくなったという。中には急に呼吸が止まる人もいると医者から聞かされ、精神的にも追い込まれた。最終的には透析をすることで症状が改善されたが、一生この病気とは付き合っていかざるを得ない。手術もできず、いつ症状が悪化するかもわからない。そんな不安を抱えている。

 だが病気を経験したことで学んだこともある。それは「とにかく『生きてることが幸せ』」――。「すごいありきたりな表現しかできませんが、病気をしたことで、悩むことさえ、壁にぶち当たることも『ありがたいことなんだ』と思えるようになりました。とは言っても実際に悩んだり、苦しんでるときにありがたいなんて思わないですが、一度そんな風に思えてしまったので、昔よりも落ち込まなくなりました」と語った。

 また「不自由を経験し、自分の人生が180度変わるかもしれないという不安を経験したので、楽な方を選ぶより難しい方を選択したり、チャレンジするようになれました。あとは、人と触れ合うことで私はとても回復が早くなったのを実感したのでよりたくさんの人と会い、話し、楽しいことをもっと共有していきたいと考えるようになりました」。そんな明るく前向きな気持ちが彼女の原動力になった。

■タイトルの“遅咲き”に込めた意味「誰にでもタイミング、チャンスがある」

 前向きさはこの本のタイトルにも表れている。大学4年生から『Ray』(主婦の友社刊)から読モとしてのキャリアをスタートした。しかしこのタイミングは読モとしては遅い方だそう。今回の本のタイトルは“遅咲き”。「第一提案で、すぐ決まったタイトル」だというこの言葉に込めた意味は「昔から自分は何においても人より気付くことが遅く、スタートラインに立つタイミングが悪い印象でした」と振り返る。

 「例えば読者モデルを始めたタイミング、周りの子は大学の入学式にスカウト、サークルの先輩の紹介などが王道でした。しかし、私は大学三年の終わりに就活を始めてすぐに挫折し、就活の一環で読者モデルを始めるなど、それ以前もそれ以降もスタイルブックを出せることは想像もできないくらいでした」と本音を吐露した。

 「そのため、諦めていたことや遠慮していたこともたくさんありました。しかし時間が経つにつれ、年を重ねるにつれ『遅くても咲く』ということ実感をし、遅咲きという言葉を肯定したくこのタイトルにしました。最上級の褒め言葉ではないけど、誰にでもタイミング、チャンスがあることを伝えたい気持ちが強くなりこのタイトルを選びました」と説明する。

 “遅咲き”でよかったことは「正直ありません(笑)」と苦笑するが、「『自分には合っている』と思います」と自分のペースを認める余裕がうまれた。「性格面でも、自分の人生や運命においても人と少し違うと感じることが多かったので、一般的には『遅咲き」ですが、きっと自分自身では『これが通常スピードなのかな?』とも思います」としみじみ語った。

 また、同著のなかでも特にこだわったのが『ビューティ』企画だ。「メイクは今まで当たり前で発信していなかった部分でした。しかし、インスタグラムを通してファッションと同じくらい美容、コスメの質問やお悩みが多いことに気づきました。私はファッションも大好きなのですが、そのファッションをさらに引き立ててくれるのがメイクであり味方につけていた方がより自分に自信が付きやすいと感じたのでメイクページは全て自分で考え撮影させていただきました」と明かす。

 「ただ、まったく同じメイクを真似して欲しいというわけではなく『こんなに変われるんだよ』とそのヒントや手がかりにしてほしいという気持ちを込めました。またスキンケアも同様、自分が肌荒れしている写真も載せて『諦めずに向き合うこと』というメッセージも加えました。悩んでいたからそこ伝えられること、勇気づけられることがあると思うので時間をかけてゆっくり理想の自分に近づくモチベーションを持ってほしかったです」と、“一緒に頑張ろう、キレイになろう”と等身大で寄り添う気持ちこそが彼女が支持を得る理由のひとつなのかもしれない。

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  • スタイルブック『遅咲き◆ちばゆか〜Late Blooming〜』(エムオン・エンタテインメント刊)を発売した千葉由佳
  • 千葉由佳初のスタイルブック『遅咲き◆ちばゆか〜Late Blooming〜』よりオフショット
  • 千葉由佳初のスタイルブック『遅咲き◆ちばゆか〜Late Blooming〜』よりオフショット
  • 千葉由佳初のスタイルブック『遅咲き◆ちばゆか〜Late Blooming〜』よりオフショット
  • 千葉由佳初のスタイルブック『遅咲き◆ちばゆか〜Late Blooming〜』よりオフショット
  • 千葉由佳初のスタイルブック『遅咲き◆ちばゆか〜Late Blooming〜』よりオフショット
  • 千葉由佳初のスタイルブック『遅咲き◆ちばゆか〜Late Blooming〜』(エムオン・エンタテインメント)書影

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