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林遣都、スカーレット脚本家と再タッグ「まさかこんなに早く…」 三つ子役で喜び“3倍”

 俳優の林遣都が主演するフジテレビ系“ソーシャルディスタンスドラマ”『世界は3で出来ている』が11日午後11時より放送される。今回、唯一の出演者として、一卵性三つ子役=一人三役を演じる林と、林が出演した朝ドラ『スカーレット』の水橋文美江が再タッグ。「また、水橋さんが生み出す人間を演じたいと思っていたんですけれど、まさかこんなに早く、しかも三人も書いていただいて演じることができるというのは自分にとっては大きな喜びでした」と三つ子役、ということでそのうれしさも“3倍”になったと心境を明かしている。

11日放送『世界は3で出来ている』に出演する林遣都 (C)フジテレビ

11日放送『世界は3で出来ている』に出演する林遣都 (C)フジテレビ

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 主人公は子供の頃から明るくお調子者で、 すべてノリで生きてきた望月勇人(林)。今の会社も亡き父のコネで入ったのだが、入社してはや7年。さすがに仕事はノリやコネだけでは乗り切れず、すっかり落ちこぼれのサラリーマン。自他ともに認めるポンコツ。会社を辞めたいとすら思っていたところに今回の緊急事態宣言。テレワークやオンライン会議という仕事環境が一変したこの3ヶ月で勇人はいったいどうなったか。宣言が解除されたある日、勇人を案じていた兄・泰斗(たいと/林)と弟・三雄(みつお/林)が勇人の元にやってくる…。

 水橋作品が“大好き”だと語る林はその魅力について「昨年から今年にかけて1年弱、『スカーレット』で一人の人間を作っていただいて、それを演じていて、ずっと感動しっぱなしでした。水橋さんの見てきたものや、人生観や世界観、笑いのセンス、すべて本当にとても好きで、演じがいがありました」と熱弁。

 そして今回の台本を通して「セリフが自分の(お芝居の)準備や努力とは別のところで勝手にしみこんでいくというか…それが何でなのだろう」と疑問を抱いた。その理由は水橋作品ならではの“余白”にあったという。

 例えば「今回だと、三人が子供のころにお世話になった近所のラーメン屋さんの若社長の話とか、お母さんのこととか、いろいろな背景がどの登場人物でも、役の上で登場しない人でもしっかり描かれていて。演じる側がそれを想像してイメージを膨らませて、水橋さんが与えてくださった設定を作り上げていかないとすごく薄っぺらいものになってしまうと思うんです。

 かなりハードルの高い台本で、難解なのですが、その作業を自分でやっていくことによって、ひとつひとつのセリフが、本当に自分がこの役をずっと生きて経験してきたかのようにその手助けをしてくれるんです。だからやっぱりすごい台本だなって今回、より強く感じました」と振り返った。

■“普通”に演じられることのありがたさを実感「役者って一人じゃ何もできない」

 今回のドラマではソーシャルディスタンスを守り、スタッフの人数を減らしながらスタジオにセットを組んで撮影。林は「今、いろいろなところで新しい試みでの撮影が行われている中で、映像作品を作る人たちにも、きっといろいろな変化があったと思います。そんな中で、自分が一人の俳優として何をやっていくのか…脚本があって、監督さんやスタッフの方々がいて、普通に演じられる喜びを(今回のお話で)改めて感じました」と実感する。

 「改めて、役者って一人じゃ何もできないんだなと思いましたし、実際にこうして撮影に入ってみても、皆さん(スタッフ・キャスト)が集まってはじめて、ひとつの映像作品が生まれるんだということを感じました。これからも撮影環境は変わっていくとは思いますが、今自分ができることをやっていきたいなと思いました」と気持ちを新たにした。

 ちなみに今回演じたのは三つ子…ということで「設定には最初驚きましたけれど…とても難しいだろうし、かなり挑戦的な企画だなと思いましたがやりがいを感じました。演じ方によって、できあがるものがまったく変わってくるなって感じたので、ひとつひとつ台本を読みながら膨らませていきました。

 でも、自分が三つ子を、三人分を演じるので、同じ顔はどうしようもない。撮影期間も短く、入れ替わりながら撮っていく中で、とにかく一人一人気持ちを込めて演じていくことを軸におきました。見てくださっている人に、掛け合いや空気感で、だんだんそこにいる三人が何となく、気がついたら別人に見えていたらいいなと。精一杯自分の心を込めて演じることでどこまでできるかなって」と数々の役柄を演じてきた林にとってもチャレンジングな役柄だった。

 「(三役を)入れ替わりながら演じていくのは、僕自身も混乱しました。台本ができてから撮影までの限られた時間で自分がどこまで膨らませられるかということが勝負だと思っていました。今回の企画で、映像作品のスペシャリストの方たちと一緒にお仕事できたということの喜びの方が大きく、とにかく楽しかったです。あとは自分がどこまで突き詰めていけたか、というところです」とその演じ分けにも注目してほしい。

 最後に林は「今回のドラマは、ソーシャルディタンスドラマという、なかなか挑戦的な試みをしているドラマだと思います。現場も試行錯誤で苦労しながらやっていましたし、僕自身も(放送を見るまでは)どんな映像作品に仕上がっているのか想像ができません。今の段階でのこの作品の見どころは難しいですけれど、改めて“テレビドラマっていいな”と感じていただけたら。いくらでも想像が膨らむ作品になっているので、僕自身演じさせていただいて、こんなに幸せなことはありませんでした。『またドラマを見たいな』という気持ちになっていただけたらうれしいです」と視聴者へのメッセージを寄せた。

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  • 11日放送『世界は3で出来ている』に出演する林遣都 (C)フジテレビ
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