発売から40年余り、全世界で累計5億個を販売したガンプラカルチャーにおいて、その入口となっているのは「アニメ」だけではなく、「ゲーム」の存在も大きくなっている。今回、スマホゲーム『ガンダムブレイカーモバイル(以下、ガンブレ)』のPVに触発され、サイコガンダム風の機体を制作した山田良太さんと、アストレイレッドフレーム焔を制作した、にこらす刑事さんにインタビューを実施。それぞれが語る“ガンダムゲームの原体験”と、その影響について語ってもらった。
■ガンダムゲームをプレイすると「自分はニュータイプ?」と錯覚する(山田良太)
今回、定番のTVシリーズ由来のキットではなく、『ガンブレ』に登場するサイコガンダム風の機体を作成した山田良太さん。来年35周年を迎えるガンダムゲームについて、思い出の1本を聞いた。
「1986年に発売されたファミコンソフト『機動戦士Zガンダム ホットスクランブル』を当時やりこんでいました。努力の甲斐があって一度だけ全面クリアした時は、我ながらニュータイプになれた気がしたものです(笑)。あと、ディスクシステムで発売された『SDガンダム ガチャポン戦士 スクランブルウォーズ』もハマりにハマってプレイしました。コンピューターの思考時間がめちゃくちゃ長かったのも懐かしい思い出です(笑)」
ガンダムゲームの良さについて、「自分がパイロット気分を味わえること」だと強調する山田さん。特に、プレイステーションやセガサターンではコクピット視点で操作するものも発売され、よりMSを操縦する気分や臨場感を味わえるようになったと振り返った。
「当時、プレイしながら高揚したのを覚えています。今回、YouTubeで見た『ガンブレ』のPVに触発され、久しぶりにガンダムゲームをプレイしてみてちょっとドキドキしたほどです(笑)」
というのも、スマホでゲームをする機会がこれまで全然なかったと語る山田さん。何より「『ガンブレ』をやってみて『油断するとハマる!』という恐怖を感じました」と笑った。
ガンダムゲームをプレイするとMSに乗った気分が味わえるため「機体への愛着が増す」と話す山田さん。今回久しぶりにガンダムゲームをプレイしたことで、ガンプラ制作への“挑戦意欲”がより高まったようだ。
前述の山田さんと同様に『ガンブレ』の機体を制作した、にこらす刑事さん。ガンダムゲームはよくプレイするのか聞くと、「今回制作したアストレイレッドフレーム焔が登場する『ガンブレ』は、電車などでも気軽に短時間プレイができるのでよくやっています」とのこと。
その魅力については、「『ガンブレ』はガンプラ漫画の傑作『プラモ狂四郎』のようにミキシングで機体を制作する点に“浪漫”があります」と力説した。
「プラモデルでは到底想像つかないような組み合わせも、『ガンブレ』内だと気軽に試すことができるので、『こんな組み合わせがあったのか!』という新しい“気づき”を得られる点も良いですね。あと、意外とカッコいいMSができることも多く、ミキシングの参考になります」
今回制作したアストレイレッドフレーム焔についてエピソードを聞くと、「ドラゴンガンダムが再販前で品薄だったので焦りました(苦笑)」と、“ガンプラあるある”を披露。続けて、「ドラゴンガンダムを譲ってくれた友人には感謝しています」と笑顔で語った。
にこらす刑事さんといえば“匠の電飾技術”で有名。本作で使用した電飾について聞くと、「アストレイレッドフレーム焔の支柱となっているのは伸びた腕だけなので、そこに配線を収める必要がありました。苦労というほどではないですが、断線は怖かったです」と、電飾の名人ならではの苦労を教えてくれた。また、遮光には出来る限りこだわっているため、光の漏れや薄いパーツからの透過がなるべく起きないように処理しているのだそう。
そしてガンダムゲームの話は、子どものころにプレイした思い出の1本に及んだ。
「とても古いんですけど(苦笑)、『ガチャポン戦士シリーズ』のシステムを継承したスーパーファミコン『スーパーガチャポンワールド SDガンダムX』をやり込みました。ひとりでも楽しいんですが、仲間と対戦した際は以上に盛り上がりました。コロニーレーザーがなかなか当たらないのも苦い思い出です(笑)」
昔と違い、「スマホゲームからガンダムデビューする時代になっている」と語るにこらす刑事さん。来年35周年を迎える「ガンダムゲーム」の与える影響は、ガンプラにおいてもますます大きくなっていくだろう。
(C)創通・サンライズ
■ガンダムゲームをプレイすると「自分はニュータイプ?」と錯覚する(山田良太)
今回、定番のTVシリーズ由来のキットではなく、『ガンブレ』に登場するサイコガンダム風の機体を作成した山田良太さん。来年35周年を迎えるガンダムゲームについて、思い出の1本を聞いた。
「1986年に発売されたファミコンソフト『機動戦士Zガンダム ホットスクランブル』を当時やりこんでいました。努力の甲斐があって一度だけ全面クリアした時は、我ながらニュータイプになれた気がしたものです(笑)。あと、ディスクシステムで発売された『SDガンダム ガチャポン戦士 スクランブルウォーズ』もハマりにハマってプレイしました。コンピューターの思考時間がめちゃくちゃ長かったのも懐かしい思い出です(笑)」
ガンダムゲームの良さについて、「自分がパイロット気分を味わえること」だと強調する山田さん。特に、プレイステーションやセガサターンではコクピット視点で操作するものも発売され、よりMSを操縦する気分や臨場感を味わえるようになったと振り返った。
「当時、プレイしながら高揚したのを覚えています。今回、YouTubeで見た『ガンブレ』のPVに触発され、久しぶりにガンダムゲームをプレイしてみてちょっとドキドキしたほどです(笑)」
というのも、スマホでゲームをする機会がこれまで全然なかったと語る山田さん。何より「『ガンブレ』をやってみて『油断するとハマる!』という恐怖を感じました」と笑った。
ガンダムゲームをプレイするとMSに乗った気分が味わえるため「機体への愛着が増す」と話す山田さん。今回久しぶりにガンダムゲームをプレイしたことで、ガンプラ制作への“挑戦意欲”がより高まったようだ。
前述の山田さんと同様に『ガンブレ』の機体を制作した、にこらす刑事さん。ガンダムゲームはよくプレイするのか聞くと、「今回制作したアストレイレッドフレーム焔が登場する『ガンブレ』は、電車などでも気軽に短時間プレイができるのでよくやっています」とのこと。
その魅力については、「『ガンブレ』はガンプラ漫画の傑作『プラモ狂四郎』のようにミキシングで機体を制作する点に“浪漫”があります」と力説した。
「プラモデルでは到底想像つかないような組み合わせも、『ガンブレ』内だと気軽に試すことができるので、『こんな組み合わせがあったのか!』という新しい“気づき”を得られる点も良いですね。あと、意外とカッコいいMSができることも多く、ミキシングの参考になります」
今回制作したアストレイレッドフレーム焔についてエピソードを聞くと、「ドラゴンガンダムが再販前で品薄だったので焦りました(苦笑)」と、“ガンプラあるある”を披露。続けて、「ドラゴンガンダムを譲ってくれた友人には感謝しています」と笑顔で語った。
にこらす刑事さんといえば“匠の電飾技術”で有名。本作で使用した電飾について聞くと、「アストレイレッドフレーム焔の支柱となっているのは伸びた腕だけなので、そこに配線を収める必要がありました。苦労というほどではないですが、断線は怖かったです」と、電飾の名人ならではの苦労を教えてくれた。また、遮光には出来る限りこだわっているため、光の漏れや薄いパーツからの透過がなるべく起きないように処理しているのだそう。
そしてガンダムゲームの話は、子どものころにプレイした思い出の1本に及んだ。
「とても古いんですけど(苦笑)、『ガチャポン戦士シリーズ』のシステムを継承したスーパーファミコン『スーパーガチャポンワールド SDガンダムX』をやり込みました。ひとりでも楽しいんですが、仲間と対戦した際は以上に盛り上がりました。コロニーレーザーがなかなか当たらないのも苦い思い出です(笑)」
昔と違い、「スマホゲームからガンダムデビューする時代になっている」と語るにこらす刑事さん。来年35周年を迎える「ガンダムゲーム」の与える影響は、ガンプラにおいてもますます大きくなっていくだろう。
(C)創通・サンライズ
コメントする・見る
2020/04/17