俳優・大泉洋が主演を務める映画『新解釈・三國志』（12月11日公開）の追加キャストとして、蜀を導く天才軍師・諸葛亮孔明をムロツヨシ、仁義に生きる豪傑・関羽を橋本さとし、超怪力の猛将・張飛を高橋努が演じることが2日、わかった。

　同映画は、中国・後漢時代に魏、呉、蜀の3国が中国の覇権を巡り群雄割拠していた史実をまとめた書物『三國志』をオリジナル脚本で映像化。『今日から俺は!!』、『勇者ヨシヒコ』、『銀魂』シリーズなどを手掛けた福田雄一監督がメガホンをとり、主演・大泉が「蜀」の武将・劉備玄徳を演じる。

　稀代の天才軍師として名高い諸葛亮孔明。福田組の常連で幅広い役柄を務めてきたムロだが、今回のオファーには「『ムロくんの役は諸葛亮孔明です』と福田監督に言われました。『本気ですか？』と聞きました」と驚いたという。

　それでも『本気、大丈夫、劉備役を大泉洋さんがやるから』と答えがきました。『肩に力入れまくってガチガチの投球フォームで全力投球します』とお応えしました。『うん、普通に投げて』と返ってきました」とやり取りを明かすと「こんな時代にお届けしたい喜劇。みんなで映画館で笑おう。笑いに来てください。笑ってください。だから皆さん、それまで、どうか、笑っていてください」と呼びかけた。

　また、劉備と義兄弟の誓いを結び、仁義に生きる豪傑・関羽役の橋本は「関羽って三國志で唯一、神格化されてる武将ではないですか！　これは気合いを入れなくてはと鼻息も荒く現場に入りました」と並々ならぬ思いで参加。

　しかし、ふたを開けてみれば「ワンカットごとに監督の笑い声が響く。そこに大泉さんのゆるい空気感が相まってなかなか居心地のいい現場でした」といい、「福田さんは他力本願…いや失礼！　福田さんはスタッフにも役者にも絶対的な信頼を寄せていて、各々が最高の仕事をするのをガハガハ笑って見ているという感じ。まるでニコニコしたジャイアン！　まさにプロフェッショナルな福田組でした」と振り返った。

　高橋が演じるのは、関羽と共に劉備の人柄に惚れ込み、仕える超怪力の猛将・張飛役。「デブの設定だし、肉襦袢は暑いし、装備は重厚だし、顔じゅう毛がモジャモジャだし、指と手にもモジャモジャつけるし、それでアクションやるの大変だし、馬に乗るの難しいし、初日から長台詞を長兄（劉備）と兄者（関羽）と合わせて言わなきゃいけないし、全然合わないし、でも監督オッケー出すし、めっちゃ笑ってるし、長兄はずっとグチグチ言ってるし、兄者は変なリアクション唐突にするし、皆さんの芝居に笑い堪えるの必死だし、監督めっちゃ笑ってるし、その笑い声聞こえてくるし、今回の自分のスタンスをムロ君に相談したら皆にバラされて恥ずかしいし…」と苦労をにじませていたが、最後には「いやぁ、実に楽しかった」と充実感たっぷりに締めていた。

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