俳優の押田岳、奥野壮が28日、都内で『仮面ライダージオウ』テレビシリーズ最終話のその後の物語を描くオリジナルVシネマ『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』の公開記念舞台あいさつに参加。押田は「『ジオウ』を忘れないで」と呼びかけた。

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　節目のとなった押田は「レジェンドの皆さんにとっては、ウォッチを渡すことが『卒業式になる』と『鎧武』の佐野岳に話してもらった。力を受け継いでいく重みを感じて芝居をしました。平成を締めくくる仮面ライダーとして、ふさわしい役者になれたらと思っていました」としみじみ。直前にサプライズで登場したばかりの奥野は苦笑いで「その話をされたのは俺だけどね（笑）」とツッコミを入れると、押田は「はい。僕は奥野壮から（佐野の話を）聞きました」と告白していた。

　本作はゲイツではなく、普通の高校生となった景都という役柄を演じた押田は「ゲイツというキャラは体に染み付いている。そこは自分に任せた。後は引き算。ゲイツの固いキャラを崩していく作業をいろいろ考えて工夫しました」と撮影を振り返った。一方の奥野は「本編とは完全に別物だと思って観てましたね。戦うときのゲイツはカッコいいんですけど、新たなライダーだなって思いました」とゲイツというキャラの見方を解説。また、押田は「鎧武、ガタック、チェイス、クイズと、僕の所属する事務所は特撮関係の先輩方がいっぱいいる。普段からお芝居とか、殺陣とかのけいこを一緒にやったりする。いつか同じ画面の中に立ちたいというのが目標だった。それが『ジオウ』という作品を通して、達成できたのはうれしかったですね」と感慨深げだった。

　“水落ちシーン”が多いことで知られる諸田敏氏が監督を務め、本作でも台本にない水掛けシーンが現場で追加された。掛けられた板垣李光人は「本編で池とかには落ちてないので被害は少ない」と話すと、奥野は「俺なんて、ドブ池に落とされてるからね（笑）。けっこうな時間、つかった。藻だらけみたいな」とボヤき。しかし、諸田監督は「まだまだ甘い」とニヤリ。これからも水落ちシーンは続きそうだ。

　この日は新型コロナウイルスの感染拡大の予防のため、マスクをつけ、手の消毒も行われるなどして、舞台あいさつが行われた。最後のあいさつでマイクを握った押田は「大変な中、僕たちに会いに来てくださって、ありがとうございました」とファンに感謝すると「いい作品を作れたと思っております。これからも観ていただいて『ジオウ』を忘れないでいてくれたら、うれしいです」と万感の思いを語った。

　本作では、普通の高校生となった明光院景都／仮面ライダーゲイツ（押田）が、常磐ソウゴ／仮面ライダージオウ（奥野）らと共に、再びライダーに変身し新たな歴史を刻んでいく。きょう28日から期間限定で劇場上映されるほか、4月22日にBlu-ray＆DVDが発売される。

　舞台あいさつには大幡しえり、紺野彩夏、兼崎健太郎も参加した。

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