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小島秀夫監督『メタルギア』は“異物” 当時の賛否は「想定内」

 世界的人気ゲーム『メタルギア』シリーズや『DEATH STRANDING(デス・ストランディング)』などで知られるゲームプロデューサーの小島秀夫監督が19日、都内で行われたトークイベント「trialog vol.9『クオリティとミッション』」に登場した。

トークイベント「trialog vol.9『クオリティとミッション』」に登場した小島秀夫監督 (C)ORICON NewS inc.

トークイベント「trialog vol.9『クオリティとミッション』」に登場した小島秀夫監督 (C)ORICON NewS inc.

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 自身のゲーム開発作業の流れは「毎日、スケジュールを見ながら日々、挑戦している。ゲームはテクノロジーに依存していて、毎日ものすごい問題が起きる。毎分毎秒くらいのペースで起きて、それを放置すると結果、時間のムダになるんです。最後にツケがまわってくるので。問題をその都度、解決、微調整をしている」と説明。

 例として「プラモデルがあるじゃないですか。あれは完成品をバラバラにして組み立てていく。僕らは完成品を見えていないのに、パーツ作りをしながら間違いなく組み立てていく。これを間違えると作り直しになる」と気が抜けない作業だと明かした。

 小島監督の代表作『メタルギア』は、主人公が戦闘を回避し敵から隠れながら進むアクションアドベンチャーかつステルスゲーム。1作目が発売された1987年当時のアクションゲームは、装備や能力などの力で敵を倒して進めていくのが多かったため珍しい作品だった。

 昨年11月に発売された『DEATH STRANDING』は、プレイヤーは、さまざまな物資の配達を依頼される主人公を操作し、目的地まで無事に届けることが醍醐味の「運び屋ゲーム」。物資には重量があり、主人公は道中でバランスを崩したり、転倒するなど、物資の重量バランスをコントロールしながら、登場する敵を退けなくてはいけない。

 両作ともあまり見かけないジャンルのゲームなため、発売時は賛否があったそうだが「映画でもなんでも、新しいものは絶対に賛否がある。『メタルギア』もそうでしたが、想定内でした」と明かし、批判の声でヘコむことは「内容による」と笑いを誘った。

 現在のゲーム業界について「今はゲームのフォーマットがあるじゃないですか。『ゲームとはこういうもの』というのがあって、ゲームオーバーがあり、復帰ポイントはこうするべきだ、など大体決まっている」とし「僕らの時代は何をしてもよかったのですが、今はRPGなどジャンルが決まっているので、今それを(自由に)やると怒られる。窮屈というか…」と、ジャンルに絞られるのではなく、いろんな発想が大事だと持論を展開した。

 続けて「賛否がある作品って異物なんですよ。今まで見たことのない物を食べるから。なのでゲームで『わかりやすいものがいい』というのは、ちょっと変かなと思います。食べやすい物を食べてもいいのですが、(クリエイターとして)ちょっと食べたくない物を食べてほしい、食べるべきだと思います」と話した。

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