女優の綾瀬はるか（34）が世界10の地域を食べ歩く姿を、日本を代表するフォトグラファーが撮影する写真集プロジェクト『ハルカノイセカイ』（講談社）の第2弾「ハワイ編」が発売された。ドラマ・映画・CMで活躍し、昨年末は『NHK紅白歌合戦』の紅組司会を務めた人気女優が、等身大のリラックスした素顔を次々と披露し、その内容が好評を得ている。そんな写真集についてORICON NEWSが独占インタビューを行い、撮影時のエピソードやお気に入りカットを聞いた。秘蔵カットとともにお届けする。

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■カメラを意識せず「自然な状態の瞬間を切り取っていただきました」

――この写真集が撮影されたのは、いつごろでしょう？

【綾瀬】去年の5〜6月ころで、今年公開の映画『奥様は、取り扱い注意』の撮影前でした。アクションシーンの撮影が多い作品なので、その前にハワイでちょっと食べてきました（笑）。

――自然体の綾瀬さんのカットが多数収録されています。撮影の雰囲気は？

【綾瀬】この『ハルカノイセカイ』シリーズは、10人の写真家の方がパナソニック「LUMIX Sシリーズ」の同じカメラで撮影するのがコンセプトです。今回撮影してくださったND CHOW（アンディ・チャオ）さんは、10年以上前から一緒にお仕事をさせていただいている方なのですが、今回は「撮りましょう」って決めて撮影するのではなく、自然な状態の瞬間を切り取っていただきました。普通に食べたり、泳いだり、買い物をしているところを撮っていただいて、私もあまりカメラを意識しなかったので、プライベート旅行のような写真ばかりになっています。出来上がった写真集を見て、同じカメラでも撮られる方によってまったく別の写真になるんだなって、改めて感じました。

――綾瀬さんのお気に入りカットは？

【綾瀬】いっぱいあるのですが、特に気に入っているのはミッキーマウスのスウェットを着ているカットです。ハワイのお家を借りて撮影をしていて、料理をしているときにちょっとベランダに出て佇んでいた時で、これも「撮るよ」って言われた写真じゃなくて、普通に座っている何気ない瞬間を撮っていただきました。

――この『ハルカノイセカイ』シリーズは“食べる”が大きなテーマとなっていますが、今回のハワイで一番おいしかった食べ物は？

【綾瀬】全部おいしかったのですが、現地のスーパーマーケットで食材を買って、自分たちで作ったバーベキューが一番だったかな。スタッフみんなで作って、私もお肉を焼いている写真もありますが、ほぼ食べる専門でした（笑）。お肉や食材など売ってるものが日本とはぜんぜん違うので、焼いて食べるだけなのにハワイの味になるんです。これからハワイに行こうと思ってる人は、ぜひ自分たちで作るバーベキューにチャレンジしてみてください！　強い紫外線を浴びながら食べると、よりハワイらしさを感じられます（笑）。

■世界をめぐる写真集シリーズ「普通の食卓を覗いて、食を通して文化に触れたい」

――撮影中に印象に残っていることは？

【綾瀬】撮影で訪れた場所の風景や景色がとてもきれいでした。特に印象的だったのは、厚い雲の切れ間から差し込んでくる光の美しさと、ピンクと水色がマーブルされた空。同じ空でも国によって違うんだなって、すごく感じられました。

――この写真集シリーズは全10冊を予定していますが、行きたい国は？

【綾瀬】第1弾が台湾、第2弾がハワイ、次の第3弾がポルトガルのリスボンと、有名な観光地をめぐってきましたが、そこに暮らす人たちの普通の食卓を覗いてみたいですね。国によってそれぞれの文化がありますが、食を通して文化に触れたいと思っていて、10冊もあるのでいろんな国に行けるのがすごく楽しみです！

――最後に、綾瀬さんにとって海外旅行で欠かせないものを教えてください。

【綾瀬】どこに行くにも必ず持っていくのは、イボイボのついているストレッチポールです。けっこう大きくてかさばるんですけど、バッグに入れておいて、ホテルに到着したそれを使って体をほぐします。ただ、せっかく持っていったのにバッグから出さない時もあるんですけどね（笑）。

◆綾瀬はるか写真集『ハルカノイセカイ』
　さまざまな作品で魅力を発揮する綾瀬はるかの美を表現する時に用いられる「素の美しさ」に注目し、女性の根源的な美しさを写し撮る書籍をつくるうえで、食べるという行為を中心に構成。人気フォトグラファーが世界10地域で食べて、食べて、食べ歩く、綾瀬の姿を撮影し、各国の食文化の魅力に迫っていく。
　本作の刊行を記念し、2月14日から3月18日までND CHOW氏の写真展が東京・LUMIX GINZA TOKYOにて開催。綾瀬の魅力的な写真の数々を生で見ることができる。