テレビ朝日が22日、4月より新たな深夜アニメ枠「NUMAnimation」（毎週土曜 深1：30〜）を立ち上げることを発表した。第1弾作品として4月4日より漫画原作の『イエスタデイをうたって』（全12話）を放送。キャストやキービジュアルが公開され、声優の小林親弘、宮本侑芽、花澤香菜、花江夏樹が出演する。

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　『イエスタデイをうたって』（作：冬目景）は、大学卒業後、定職には就かずにコンビニでアルバイトをしているリクオが主人公。特に目標もないまま、将来に対する焦燥感を抱えながら生きるリクオの前に、ある日、カラスを連れたミステリアスな少女ハルが現れる。彼女の破天荒な振る舞いに戸惑う中、リクオはかつて憧れていた同級生・しな子（※しなは、きへんに品）が東京に戻ってきたことを知る。恋愛、仕事、夢といった日常的な問題に直面しながら「愛とはなんぞや？」と“49％後ろ向き、51％前向きに生きる”日常を描き、自分たちの未来を少しずつ手探りしてゆく人間ドラマが展開される。

　1998年より『ビジネスジャンプ』で連載がスタートし、その後、掲載誌を移して『グランドジャンプ』で2015年に完結。コミックスはシリーズ累計140万部を突破しており、昨年4月にアニメ化されることが発表されていた。

　生き方を模索中の魚住陸生（りくお）役の小林は「『イエスタデイをうたって』は、大学生前後の若者たちが日々悩みながら、自分の想いを頼りに行動していく青春群像劇。リクオの優柔不断さ、奥手さにシンパシーを抱きながら大切に演じていきました。実写作品や舞台のように生身感あるアプローチで芝居に臨んでいます」、不思議な雰囲気の野中晴（はる）役の宮本は「若者たちの感情の揺れがとってもリアルに描かれている作品です。何事にも葛藤してしまう姿に共感します。そんな中でハルちゃんは、誰よりまっすぐ想いをぶつけていく女の子。強くてかっこいいなあ、と勇気をもらいながら演じています」と意気込み。

　リクオの大学の同級生・森ノ目しな子役の花澤は「しな子さんは学校の先生をしていて、お料理が上手くて思いやりがあって、完璧な女性に見えるんですけど、恋愛面では脆くて…。日常の風景がとても絵になるフィルムの中の、彼女のジリジリともどかしい恋愛模様を見守っていただけたらうれしいです」、美大を目指し予備校に通う高校3年生・早川浪（ろう）役の花江は「会話のテンポ感がすごくすてきな作品だと、アフレコを経てあらためて感じました。無言の間にも心の動きが繊細に描かれているのです。浪の恋は、とてもハードルが高いものなのですが、めげずに頑張り続けるので、応援よろしくお願いいたします」と呼びかけた。

　テレビ朝日のほかAbemaTVにて地上波同時・独占先行配信も行われ、本編に続く配信限定エピソードが展開されることも決定した。（全6話）

■スタッフ
監督・シリーズ構成・脚本：藤原佳幸
脚本：田中仁
キャラクターデザイン・総作画監督：谷口淳一郎
アニメーション制作：動画工房
制作：DMM.futureworks

■放送情報
テレビ朝日：4月4日スタート、毎週土曜　深1：30〜
BS朝日：4月10日スタート、毎週金曜　後11：30〜
AbemaTV：4月4日スタート、毎週土曜　深1：30〜