お笑いコンビ・ドランクドラゴンの塚地武雅が、来年2月スタートの東海テレビ・フジテレビ系オトナの土ドラ『パパがも一度恋をした』（毎週土曜　後11：40）で役者として初の“ヒロイン”を演じることが、わかった。主演の小澤征悦演じる主人公・山下吾郎の亡き妻・多恵子（本上まなみ）の魂が乗り移った先のおっさん、通称“おっさん多恵子”を、本上とともに“二人一役”として演じる。塚地は「おっさんになった姿の女性とはいえ、まさか自分がヒロイン役に選ばれる日がくるなんて想像したことも、『いつかはヒロイン役をやりたい』なんて思ったこともありませんでした」と、ただただ驚きのコメントを寄せている。

【写真】その他の写真を見る

　同ドラマは『週刊ビッグコミックスピリッツ』（小学館）で連載されていた阿部潤による原作漫画を実写化。2016 年にスタートした同枠のドラマシリーズでは、24作目にして初のコメディ作品となる。なお、小澤の連ドラ主演は『TEAM -警視庁特別犯罪捜査本部-』（2014年、テレビ朝日）以来、約6年ぶりとなる。

　愛する妻が亡くなって以来、ショックで丸3年間引きこもり中の山下吾郎。娘・トモですら手をやくダメパパ・吾郎のもとに突如現れた不審な中年男。その正体は、吾郎を心配するあまり、けなげにもおっさん姿になって生まれ変わってきてくれた妻・多恵子だった。人は見た目か、中身か――。永遠の命題を、「亡き美人妻→おっさん」という究極のシチュエーションで描くラブコメホームドラマ。
　
　このほかニートの父を持ち、しっかり者にならざるを得なくなったトモ役を東宝シンデレラ出身の福本莉子が演じるほか、吾郎の従兄弟でトラブルメーカーの通称トカレフこと加藤英太役を塚本高史、吾郎の父であり、山下家でのんびりと過ごしているペット的存在のタロスケ役には麿赤兒が起用された。

　これまでコントなどで女装の経験はあるものの、女性が“憑依した”おっさん役を演じる塚地は「扮装もメイクもせず、女性に見えないといけない。難しい役であるのは間違いないのですが、その反面やり甲斐も感じます。面白そうだし、楽しみの割合の方が大きいです」と前向きな姿勢をみせる。「この見た目のまま、ちゃんと多恵子に見えるよう、全力で演じてみせます。究極の愛の形を、ぜひ見届けてください」とアピールしている。

　またそんな“おっさん多恵子”を愛するために葛藤する吾郎を演じる小澤は「素晴らしい原作や台本のもと、現場スタッフキャスト一丸となって、笑って泣けてまた笑える、そんな『パパ恋』を目指します。愛する人が全く違う姿で戻ってきたら…。そんな非日常が日常になっていく世界観を、真摯に、真面目に、一切の笑いを排除して（嘘です）演じていきたいと思っております！」と茶目っ気たっぷりに意気込んだ。

　塚地とまでに“二人三脚”で多恵子像を作り上げる本上は「2008年の映画『ハンサムスーツ』以来の共演です。塚地さんとひとりの人を演じる体験ができるなんて、思ってもみなかったので、本当にうれしいです。塚地さん、きっととびきり可愛い多恵子になるんだろうなあ…。私は素の状態は気質がかなりおっさん寄りなので、可愛さが霞まないようにがんばらないと！と思っています」と気合を入れている。