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『ヒックとドラゴン』デュボア監督、アニメ『AKIRA』にまつわる衝撃の告白

 都内で開催中の『第32回東京国際映画祭』(10月28日〜11月5日)で30日、『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』を含めた映画『ヒックとドラゴン』シリーズ3作が3本続けて特別上映されることになり、1作目の『ヒックとドラゴン』上映前にディーン・デュボア監督が舞台あいさつを行った。ゲストとして、今年5月に公開されたアニメーション映画『プロメア』の脚本を手掛けた中島かずき氏も登壇した。

映画『ヒックとドラゴン』舞台あいさつを行った(左から)中島かずき氏、ディーン・デュボア監督 (C)ORICON NewS inc.

映画『ヒックとドラゴン』舞台あいさつを行った(左から)中島かずき氏、ディーン・デュボア監督 (C)ORICON NewS inc.

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 1作目は2010年8月に日本公開され、その際にも日本で精力的にプロモーション活動を行ったデュボア監督(2作目は日本での劇場公開なし)。「日本は、アニメーションをリスペクトしてくれるし、この惑星のどの国よりもアニメーションを愛してきた、そういう文化がある。アニメーション業界で働く者は、誰もが日本のアニメーションに影響を受けていると思う」と、再び日本で自身の作品をプレゼンテーションできる喜びを語った。

 『ヒックとドラゴン』は、気弱なバイキングの少年ヒックが伝説のドラゴン、ナイト・フューリー“トゥース”と出会ったことにより、人類の敵とされてきたドラゴンとの争いをやめ、共存する道をみつけるまでを描いた成長と冒険の物語。

 デュボア監督は「僕も主人公のヒックと同じように、周りと同じことをすることに馴じめず、人気のあるスポーツにも興味なく、部屋でコミックを読んだり、自分で物語を考えたりするのが好きだった」という。そんなデュボア監督が10代の頃に出会ったのが、日本のアニメーション映画『AKIRA』(1988年、大友克洋監督)だった。

 「『AKIRA』を観て、アニメーションをやりたと思いました。それから日本のアニメ作品をいろいろ知る中で、宮崎駿監督と出会っておおいに影響を受けました。アニメーションという表現手段は若者向けに思えて、実は成熟した大人向けのメッセージも扱えるんだということを教えてもらいました。宮崎監督のほかには、今敏監督の作品が好きです。中でも『パプリカ』が大好き。夢をテーマにすばらしい世界観を描いた作品はほかにないのではないかと思っているくらいです」。

 そんなデュボア監督から、思いがけない告白が。「『AKIRA』は日本語バージョンでしか見たことがなくて、詳しいストーリーはよくわからないんだ。とにかく、あのビジュアルに衝撃を受けました」。

 それを聞いた中島氏は、言語を超えて衝撃を与えた「『AKIRA』って、すごいですね」と驚いていた。

 その中島氏は「『ヒックとドラゴン』のようなジュブナイルものを作りたいという思いで新作映画化の企画を立ち上げました。完成した作品『プロメア』は似ても似つかぬものになってしまったが、『ヒックとドラゴン』は参考になったし、大好きな作品です」と、デュボア監督に感謝。

 2019年度『第92回アカデミー賞』長編アニメ映画部門には、日本から『プロメア』が(ほかに『天気の子』など)、本国アメリカからシリーズ最新作『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』が(ほかに『アナと雪の女王2』『トイ・ストーリー4』など)、エントリーされている。デュボア監督は「『プロメア』を見ましたが、美しく、わくわくさせてくれる作品で、エントリーされるべくしてされたと思うし、世界にインスピレーションを与える日本のアニメーションの名作に加わる作品だ」と賛辞を送っていた。

 なお、『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』は、日本で12月20日に公開。バイキングの長に成長したヒックと相棒トゥースたちが暮らすバーク島は、急激なドラゴン増加で定員オーバーに。ヒックとトゥース、そしてその仲間たちが新たな聖地を求めて旅立つ、壮大な引越しアドベンチャーが描かれる。

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  • 映画『ヒックとドラゴン』舞台あいさつを行った(左から)中島かずき氏、ディーン・デュボア監督 (C)ORICON NewS inc.
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  • 映画『ヒックとドラゴン』舞台あいさつを行った中島かずき氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『ヒックとドラゴン』舞台あいさつを行った(左から)中島かずき氏、ディーン・デュボア監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『ヒックとドラゴン』舞台あいさつを行った(左から)中島かずき氏、ディーン・デュボア監督 (C)ORICON NewS inc.
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