俳優の柿澤勇人、佐藤二朗、女優の広瀬アリスが31日、東京・三軒茶屋の世田谷パブリックシアターで三谷幸喜作・演出の舞台『愛と哀しみのシャーロック・ホームズ』の公開けいこに参加。

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　ホームズファンを公言する三谷が「シャーロック・ホームズはいかにして、偉大なる名探偵になったのか？」をテーマに、ホームズとワトスンの名コンビが出会ってから「緋色の研究」で描かれた最初の事件に遭遇するまでを描いた物語。若き名探偵のシャーロック・ホームズを柿澤、ワトスン博士を佐藤、事件の依頼人であるヴァイオレット・ファーランドを広瀬が演じる。3人は三谷が演出する作品に初出演となる。

　三谷は「俺のホームズ、俺の柿澤」と同舞台について語ると柿澤は「恐縮です」と感激しきりだった。一方の佐藤は「（三谷は）憧れに近い。『笑の大学』も何度も見ている。でも、憧れとか言っても誰のためにもならない。一旦、忘れて『幸喜ちゃん』と呼んでおります」と話したが「うそです。2回ぐらいしかありません」と正直に告白した。

　「幸喜ちゃん」と呼びたい理由については「八木亜希子さんと共演している。僕らからしたらアイドル。『八木ちゃん』と呼ぶのを、この公演の最終目標にしたんですけど3日目で叶ってしまった。今は『幸喜ちゃん』と呼ぶ目標にまい進しています」と冗談交じりに語った。また、八木とは夫婦役。佐藤は「うれしくてしょうがない。この話を受けたかいがあった！」とデレデレだった。

　また、柿澤は佐藤と交わした男の約束を明かした。「2019年を迎えたときに実は2人でご飯に行った」と明かすと佐藤は「ベロベロだったんです。なんで家族と過ごさずに柿澤と過ごしたのかわからないけど2人で高円寺で飲んだ」と振り返った。初めての三谷組とあって柿澤は「プレッシャーを感じています」と相談したところ、佐藤は「何を言ってるんだ。相棒のワトスン博士は俺だぞ。俺がお前を最高のシャーロック・ホームズにしてやるから、何も恐れず、ちゃんと向き合ってれば大丈夫だ。俺が全部やってやる」という言葉をかけたそう。佐藤は「ホントに、ここ書いて」とご満悦だったが、柿澤は「観に来てくださった方、僕のことを最高だと思わなかった全部、二朗のせいです」と責任転嫁して、笑わせた。

　舞台はあす9月1日から29日まで同所で、その後、大阪と福岡で上演される。

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