俳優の斎藤工と窪田正孝が、異色バディを演じる日本テレビ系SPドラマ『臨床犯罪学者 火村英生の推理2019』（今秋放送）のゲストとして、高橋メアリージュンと佐藤隆太が出演することが、わかった。人気作家・有栖川有栖『火村英生』シリーズを原作とした同ドラマでは『ABCキラー』編(原作：講談社「モロッコ水晶の謎」収録作)をもとにした不穏な難事件に立ち向かう火村（斎藤）とアリス（窪田）の前に現れるどこか得体のしれない人物を演じる。

　斎藤演じる火村英生と、窪田演じる有栖川有栖のバディが導きだす“推理”と「人を殺したいと思ったことがある」と公言する火村と、そんな彼を見守るアリスの不思議な“友情”が人気を集めた2016年1月期放送の連ドラ『臨床犯罪学者 火村英生の推理』以来3年半ぶりに復活。今秋のSPドラマ放送後、Huluオリジナルストーリーが配信される。

　『ABCキラー』編は、頭文字Aの場所でイニシャルAの人物が、頭文字Bの場所でイニシャルBの人物が…というように、アルファベット順に殺人が起きるアガサ・クリスティの古典的名作ミステリー『ABC殺人事件』を模倣したかの様な連続殺人事件が発生。なんと警察と火村宛てに、「ABCキラー」と名乗る犯人から挑戦状までもが届く…。このほかにも柄本時生、前田公輝、山本亜依、波岡一喜、濱田マリ、長谷川初範らの出演も決定した。

　高橋が演じるのは、有栖川作品の大ファンだと公言してアリスに接近するパーカッション奏者・花井唯子（はない・ゆいこ）。アリスもついつい当然のごとく一目惚れ（!?）してしまう魅力を持つ。「「この人よくわからない」と思われると嬉しいなと思い、演じさせて頂きました」と語る高橋の妖艶な存在感にも注目。

　また、捜査協力を開始した火村の前に突如現れるのが、佐藤演じる「東方新聞社」の社会部記者・因幡丈一郎（いなば・じょういちろう）。手段を問わず真相究明に執念を燃やす彼は、やがて火村を脅かす存在に…？佐藤は「登場したシーンから、視聴者の方に『あれ、何だろ？』と引っかかりを持ってもらえるようなお芝居が出来たら、と思いました。とにかく『何だこいつ!?』と怪しんでいただけるような、ベトッとした嫌な感じを残せればと、思っています」。危険な匂いを漂わせながら物語をかき乱す存在になりそうだ。