口腔底がん再発を公表したイノマー(52、Vo&Ba)率いる性春パンクバンド・オナニーマシーンが19日、東京・渋谷ラママで主催イベント『ティッシュタイム65』を開催。対バンゲストに四星球を迎え、ドクターストップを押し切って1時間強のステージをやり遂げた。
“童貞のカリスマ”ことイノマーが、口腔底がんの転移と再発を自身のSNSで公表したのが今月6日。担当医から、治療の手段はなく今後は「完治を目指すのではなく延命になる」と告げられたと明かしていた。
体調を優先するのならば当然、この日のライブをやるのは得策ではない。が、完治の見込みがないのならやるべきことをやるだけ。意を決したイノマーは、フラフラの状況ながらも「再発」のプラカードを掲げてファンの前に登場。「がん再発しちゃってさ、笑ってよ」。別にピエロになる気もなく自虐的でもなく、ただ、いつもどおりの通常営業だ。
相棒のオノチン(G)に向かって「お前、俺のこと死ぬと思ってんだろー」と笑いを誘えば、オノチンも開演が少し遅れたことから「待たせちゃったね。ガンズ・アンド・ローゼズも2時間待たせたって言うし、同じ“癌ズ”ということで」とテキトー節でやり返す。
途中、イノマーが上半身裸になり、闘病で前より細くなった身体を隠すことなく披露。それを見てオノチンはすかさず「先生、仕上げてきましたね。矢吹丈と戦う前の力石(徹)じゃないですか」と会場の爆笑を誘い、ともすれば悲痛になりそうなムードを吹き飛ばしていく。
舌を全摘した今となっては、もはや滑舌どうこうのレベルではないほど伝わらないMCなのも事実。それでも必死でファンに語りかけるイノマー。それをスタッフが“翻訳”したメッセージが以下だ。
◇
再発ですって(笑)。あ、がんのね。オナマシのアルバムは10枚以上も廃盤になってるのに。だったら、1枚目の『恋のABC』くらいこのタイミングで同時再発してくれればいいのにね?
同時再発『口腔底がん』!って。
レコード会社に言ったらダメだって。20年前と比べてコンプライアンスやら、うるさいらしい。ちくしょう。がん、ね……。いや、笑ってくださいよ。これ、リアルに取られるとしんどいんで。
そうそう、ピーズのハルさんも昨日、がんを発表したね?「お互いに、騙し騙し頑張ろう」って。うん、それしかないかな?(笑)。下水道のペテン師。嘘ばっかのオイラの人生。最終的には地獄のえん魔さまに舌抜かれちゃったよ。
ハルさんは前向きだった。「やれるだけやる、かな?」って。オイラも見習わないと。ハルさんはやっぱスゲーや。オイラの先輩。がんはオイラの方が先輩だけどね。
去年の9月に手術して舌なくなっちゃった。年内はずっと病院だったの。アウアウアア、ってさ。入院先のベッドで真っ白な壁を見つめながらずっと思ってた。ライブやりたい、ライブやりたい、って。そして、この曲をやったらどうなるかな?って。
きょうも、今も、ドキドキしてます。
歌います。舌ないけど。へへ、じゃ、こんな曲「ソーシキ」。
◇
文字どおり、自分の葬式を歌った「ソーシキ」。今から16年も前に作られた曲だ。歌い出しは「♪オイラはどーせ死んじまうんだろ」。
そしてサビ。イノマーはこの日一番の歌声を轟かせた。
舌がないなんて信じられないほど、はっきりと聞き取れる野太く力強い歌声だった。
「♪コレじゃどうにも死ねないよ 死んでも死にきれねー」
“童貞のカリスマ”ことイノマーが、口腔底がんの転移と再発を自身のSNSで公表したのが今月6日。担当医から、治療の手段はなく今後は「完治を目指すのではなく延命になる」と告げられたと明かしていた。
体調を優先するのならば当然、この日のライブをやるのは得策ではない。が、完治の見込みがないのならやるべきことをやるだけ。意を決したイノマーは、フラフラの状況ながらも「再発」のプラカードを掲げてファンの前に登場。「がん再発しちゃってさ、笑ってよ」。別にピエロになる気もなく自虐的でもなく、ただ、いつもどおりの通常営業だ。
相棒のオノチン(G)に向かって「お前、俺のこと死ぬと思ってんだろー」と笑いを誘えば、オノチンも開演が少し遅れたことから「待たせちゃったね。ガンズ・アンド・ローゼズも2時間待たせたって言うし、同じ“癌ズ”ということで」とテキトー節でやり返す。
途中、イノマーが上半身裸になり、闘病で前より細くなった身体を隠すことなく披露。それを見てオノチンはすかさず「先生、仕上げてきましたね。矢吹丈と戦う前の力石(徹)じゃないですか」と会場の爆笑を誘い、ともすれば悲痛になりそうなムードを吹き飛ばしていく。
舌を全摘した今となっては、もはや滑舌どうこうのレベルではないほど伝わらないMCなのも事実。それでも必死でファンに語りかけるイノマー。それをスタッフが“翻訳”したメッセージが以下だ。
◇
再発ですって(笑)。あ、がんのね。オナマシのアルバムは10枚以上も廃盤になってるのに。だったら、1枚目の『恋のABC』くらいこのタイミングで同時再発してくれればいいのにね?
同時再発『口腔底がん』!って。
レコード会社に言ったらダメだって。20年前と比べてコンプライアンスやら、うるさいらしい。ちくしょう。がん、ね……。いや、笑ってくださいよ。これ、リアルに取られるとしんどいんで。
そうそう、ピーズのハルさんも昨日、がんを発表したね?「お互いに、騙し騙し頑張ろう」って。うん、それしかないかな?(笑)。下水道のペテン師。嘘ばっかのオイラの人生。最終的には地獄のえん魔さまに舌抜かれちゃったよ。
ハルさんは前向きだった。「やれるだけやる、かな?」って。オイラも見習わないと。ハルさんはやっぱスゲーや。オイラの先輩。がんはオイラの方が先輩だけどね。
去年の9月に手術して舌なくなっちゃった。年内はずっと病院だったの。アウアウアア、ってさ。入院先のベッドで真っ白な壁を見つめながらずっと思ってた。ライブやりたい、ライブやりたい、って。そして、この曲をやったらどうなるかな?って。
きょうも、今も、ドキドキしてます。
歌います。舌ないけど。へへ、じゃ、こんな曲「ソーシキ」。
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文字どおり、自分の葬式を歌った「ソーシキ」。今から16年も前に作られた曲だ。歌い出しは「♪オイラはどーせ死んじまうんだろ」。
そしてサビ。イノマーはこの日一番の歌声を轟かせた。
舌がないなんて信じられないほど、はっきりと聞き取れる野太く力強い歌声だった。
「♪コレじゃどうにも死ねないよ 死んでも死にきれねー」
このニュースの流れをチェック
- 1. “童貞のカリスマ”イノマー、口腔底がんを公表「今日から長い壮絶な闘いに」
- 2. 口腔底がん公表のオナマシ・イノマー、手術前に緊急フリーライブ決定
- 3. 余命3年公表イノマー、口腔底がん手術前にライブ強行 集大成の裸締め
- 4. オナマシ・イノマー、口腔底がん再発
- 5. 口腔底がん闘病中のイノマー熱唱「死んでも死にきれねー!」
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2019/07/25