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蛭子能収、ロケ番組で“蛭子らしさ”の真骨頂 千鳥も大絶賛「全部のシーンが面白い」

 芸能人が日本全国の町を訪れ、地元の人とふれあう行き当たりばったりの“相席旅”に、千鳥がツッコミを入れながら見守るABCテレビ『相席食堂』(毎週火曜 後11:22〜深0:22)。意表を突いたキャスティングと、千鳥のツッコミが冴え渡り、今年2月には村上ショージ内藤大助が出演した回が「ギャラクシー賞1月度月間賞」を受賞。関西ローカル番組だが配信サービス「TVer」や「Amazon Prime Video」でも視聴できるため、全国のお笑い好きから人気を集めているが、今月2日放送のゲスト・蛭子能収(71)の回が、「真の神回」と話題になっている。

蛭子能収 (C)ORICON NewS inc.

蛭子能収 (C)ORICON NewS inc.

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■番組冒頭から大ボケ 予測不能な行動にノブが嘆きツッコミ「人間じゃないんか」

 同番組は、ある日突然、田舎にやって来た芸能人が、現地の食堂で地元の人たちと「相席」してふれあうガチ交流バラエティー。何が起こるかわからないドキドキの展開を千鳥がスタジオで見守り、VTR中に気になる箇所があれば、通称「待てぃボタン」を押していったん止めて、自由にツッコミを入れることができる。蛭子は今回、兵庫県・淡路島で相席旅に挑戦した。

 冒頭で、砂浜を歩きながら広大な海を眺めた蛭子が「今から『相席食堂』という番組の中で、私が誰と相席をするのか見てください」と切り出すも、「ここは日本ですよね?」と想像の斜め上を行くコメントを発し、大悟がたまらず「待てぃボタン」を押して、スタッフに「お前ら、タレントにずた袋かぶせて連れて行きよるの?」とツッコミ。「あまりに砂浜がキレイでっていうことなんやろうけどな…、なんじゃこのフォロー!」と自らにもツッコミを入れるなど、スタートから大波乱を予感させた。

 地元の人に、近くに食堂がないか聞き込み調査を行った際には「ここどうですかね? 生活するには不便なような気がするんですけど」とナチュラルに毒を吐き、名物グルメを食べている時には「ちょっと食べるのに苦労しますわ」と悪気なく感想を口にしていくマイペースな蛭子。その後、食堂で相席した地元の人から「ここのお店は魚がオススメなんですよ」と言われたにも関わらず、ケロリとした顔で「ラーメンください」と注文するなど、予測不能な行動にノブも「人間じゃないんか」と嘆きツッコミをさく裂させた。

 さんざんロケで歩き回ってその食堂にたどり着いたにもかかわらず、蛭子がそこで放った「ここ淡路島なんですか?」という一言に、大悟も「最高の言い方したと思う。勉強になるわ。あれくらい笑かす気がない言い方で言わんと、やっぱり面白くないわ」と笑いながら舌を巻いた。その後、バナナボートなどのマリンスポーツに挑戦するというアクティブな一面を見せた蛭子だが、あまりに珍しい絵面に千鳥の2人も大笑い。思いのままに相席旅を進めながらも、要所要所で見どころを作っている蛭子に、ノブも「相席食堂って、この人のためにあったんかもな。全部のシーンが面白いです」と絶賛した。

■蛭子の突破力にネットでも反響続出 テレビで“素”を見せられる強み

 そんな言葉も虚しく、VTR後半では蛭子が番組名を間違えていることが判明。さらに、淡路島を飛び出して、鳴門のボートレース場に向かうなど、あまりのハチャメチャっぷりに、ネット上では「蛭子さんの回やばい」「神がかっている面白さ」「最初から最後までずっと面白い」といった声が続出。ノブも番組の放送中に自身のツイッターを更新して「蛭子能収さんむちゃくちゃでしょ?」とつぶやくなど、その面白さに太鼓判を押していた(※蛭子のゲスト回はTverで、きょう9日の深夜0時22分まで配信)。

 2007年から17年1月まで全25回にわたって放送された、テレビ東京系の人気番組『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』も、今年5月に『太川蛭子の旅バラ』として復活。“相方”の太川陽介は、16年にORICONのインタビューで次のように語っていた。「蛭子さんは、常に素でいるんです。もし、ほかの人がやっていたら、何かしらキャラクターを作ったり、演じないといけない部分があると思います。何も演じずに、素のままテレビの前に立って、それが視聴者のみなさんに喜んでいただけて、人気者になるというのは、蛭子さんだからだと思うんです。ほかの誰かではこの良さは出せません」。

 SNSなどを通じて、誰もが情報を発信できるようになった昨今。たとえプライベートであっても、ふとした振る舞いで、一気に信用を失う危険性もはらんでいる中、テレビ番組という不特定多数が視聴するメディアで“素”を見せることは非常に難しくなっている。そんな中、思ったことをストレートに口に出し、あるがままの姿でロケをこなす蛭子は、まさに唯一無二の存在といっても過言ではないだろう。テレビ業界では数年前から「ポスト蛭子を探せ」と言われてきたが、「蛭子は蛭子」ということを改めて実感した『相席食堂』での活躍ぶりだった。

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