• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
ORICON NEWS

s**t kingz、異例の挑戦次々と…ダンスの可能性を広げる気概「すごくワクワクする」

 4人組ダンスパフォーマンスグループ「s**t kingz」(シットキングス/通称シッキン)のshojiとOguriが、6月8・9日に東京・南青山のスパイラルホールで朗読劇『My friend Jekyll(マイ フレンド ジキル)』を各日2回、計4公演を上演する。“無言芝居”ツアー、“踊る絵本”の発売に続き、ダンサーとしては異例の朗読×ダンスパフォーマンスの2人舞台に挑戦するシッキンの気概に迫る。

朗読×ダンスパフォーマンスの2人舞台に挑戦する「s**t kingz」のshoji(左)とOguri (C)ORICON NewS inc.

朗読×ダンスパフォーマンスの2人舞台に挑戦する「s**t kingz」のshoji(左)とOguri (C)ORICON NewS inc.

写真ページを見る

【写真】その他の写真を見る


 昨年は無言芝居の新作公演『The Library』の全国ツアーで過去最大規模となる全30公演、計2万5000人を動員。今月16日には、絵本に埋め込まれたQRコードでシッキンのダンス動画が見られる“踊る絵本”『あの扉、気になるけど』(著:s**t kingz、作画:NOPPO/マガジンハウス)を発売するなど、ダンス界のパイオニアが次に挑戦するのが、shojiとOguriによる朗読劇『My friend Jekyll』だ。2日間4公演のうち2公演は朗読shoji/踊りOguri、もう2公演は朗読Oguri/踊りshojiと入れ替わる。

【shoji】もっともっとダンスの可能性を広げていきたいという話の中で、前回は絵本にダンスをくっつけてみたらどうなるだろういう新しいコラボをやりました。子どもたちや絵本が好きな大人の方にダンスの楽しさ、s**t kingzのことをもっと知ってもらえたらうれしいなという試みでしたが、今回はまたちょっと違う視点で、言葉をダンスと絡めたら面白いかなと。読みは読みに徹し、ダンスはダンスという新しい形にチャレンジしてみたいなと思って、もともとステージでしゃべることにも興味がある2人でやってみようとなりました。

【Oguri】2人でお芝居のレッスンを受けさせてもらったりもしていたので、その流れもあって、じゃあ朗読劇をやってみるかと。これまでにも例えばちょっとしたショーを2人ですることはあったんですけど、こうして一つの公演を2人でやるのは初めて。これからは他のメンバーの組み合わせでもあるかもしれません。今回は朗読でしたが、いろんなポイントに焦点を当てたらシッキンの中でもいろんなことができそうだなと思いました。

これまでs**t kingzの舞台はセルフプロデュースで行われてきたが、今回は脚本および演出には今年2月の『第26回読売演劇大賞』で優秀演出家賞を受賞した劇作家・演出家の瀬戸山美咲氏を迎えた。

【Oguri】最初は脚本を書いていただける方を探していて、最近、瀬戸山さんがすごく話題になっているという話を聞いてお願いしようとなったんですが、演出もしてくださるというお話だったので「お願いします!」と。今までずっと自分たちでやってきてしまった分、誰かのイメージをそのまま受け入れてやるというのが、はじめは自分の中でちょっと抵抗があったりもしたんですが、新たな挑戦というか、また一歩成長できるポイントなのかなと。ゆだねることで自分が知らない自分を知る機会ができるのかなと思いますね。新たな発見になるので楽しんでいます。

■朗読は“未知の世界”「本番ギリギリまで迷子になるかも」

舞台のテーマは“二重人格”を題材にした代表的な作品『ジキルとハイド』。パフォーマーは全く異なるジキルとハイドの人格を演じ分け、読み手は弁護士アタスン目線の物語を朗読する。

【shoji】少しダークで、シリアスで、でもその中に友情を感じられるストーリーになっています。初めて台本をいただいたのは去年の12月で、1月に初めて読み合わせをし、2月くらいから個別のけいこに入りました。振付は、自分の振りは自分で作っているので、人格が変化する瞬間の見せ方とかも僕とOguriでは全然違ったりします。s**t kingzの舞台は基本的に全編を通して振付があるに近い状態ですが、今回は即興が多い。そういう意味では2回観ていただいてもきっと面白いと思いますし、変化も楽しんでもらえたらうれしいです。

【Oguri】ボイストレーニングに通って、のどに負担がかからない声の出し方を習いつつも、朗読となると未知の世界で、気持ちを込めて伝えるというのがすごく難しいなと痛感していますね。それに、びっくりするところで「エ? なんで今、かんだんだろう…」となったりもします。音楽面ではギタリストが2人、生演奏で入ってくださるんですが、ジワジワ迫ってくる感じの効果音とギターの掛け合わせがすごくおしゃれ。それがあるとないとでは読んでいるとき、踊っているときの気持ちが全然違うので、音楽だけで世界がガラッと変わるのが体感できると思います。

【shoji】回によって読むスピードや強弱が違ったりするんですけど、朗読の空気感にギターの生演奏が反応して変わってくるんです。それに合わせてダンスも少し変わってきたり、全体の生感、リアル感を楽しんでもらえるんじゃないかと思いますね。朗読は瀬戸山さんにアドバイスをいただきながら、リハーサルのたびに変わっていきます。ポロッといただいた一言で“じゃあこっちでやってみよう”と思ってやってみたら、180度違う方向性なのに“こっちのほうがしっくりくるかも”というように、日々コロコロ方向性を変えながらベストを探っています。最終的な方向性は本番ギリギリまで迷子になるかもしれないですが、いろいろフラフラしながらベストを見つけたいと思います。

ダンサーによるダブルキャストの朗読劇。異例のチャレンジに悪戦苦闘する2人が作品を通して伝えたいことを聞いた。

【shoji】ストーリーとしては友情がメインになっているんですけど、すごく人間らしい作品。今回の舞台を通してみても、僕たち2人の人間らしさがさらけ出されるんじゃないかなと思います。僕たちにとっても大きなチャレンジになるので、観た方が“自分もチャレンジしてみよう”とか、誰かの背中を押せるような作品になったらうれしいなと思います。今回この朗読をやりながら、きっと今後の自分のダンスにもいい影響を与えていくんじゃないかなという気がしています。初めて言葉を使ったパフォーマンスをすることによって、自分のダンスの幅が広がるような気がしているので、これからもいろんな形で声を出すパフォーマンスをやっていきたいなと思いますね。

【Oguri】ある種実験的な舞台というか、掛け合わさらないようなものが掛け合わさって面白いものが生まれる瞬間ってすごくワクワクするんですよね。やりたいことはいっぱいあるので、次につながるようにしたいですし、もっといろんなことを試して面白いものを作っていきたい。ダンスという武器を持ちながらも、ふだん全然関わらないような分野と関わっていくことで力をつけていき、観に来てくださった方と一緒に、いろんな世界を見に行きたいなと思っています。

■『My friend Jekyll』
6月8日(土):【昼】読み shoji/踊り Oguri 【夜】読み Oguri/踊り shoji
6月9日(日):【昼】読み Oguri/踊り shoji 【夜】読み shoji/踊り Oguri

関連写真

  • 朗読×ダンスパフォーマンスの2人舞台に挑戦する「s**t kingz」のshoji(左)とOguri (C)ORICON NewS inc.
  • s**t kingzのshoji (C)ORICON NewS inc.
  • s**t kingzのOguri (C)ORICON NewS inc.
  • 「s**t kingz」のshoji(左)とOguri (C)ORICON NewS inc.
  • 朗読×ダンスパフォーマンスの2人舞台に挑戦する「s**t kingz」のshoji(左)とOguri (C)ORICON NewS inc.

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

 を検索