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司馬遼太郎から赤塚不二夫まで魅了した“クレイジー”な前衛美術家の金言

 TBSで放送中の伝聞型紀行バラエティー『クレイジージャーニー』(毎週水曜 後11:56)。きょう15日の放送では、ニューヨークで50年にわたりアートの世界で戦い続けている前衛美術家・篠原有司男(うしお)さん(87)と妻・乃り子さん(65)夫妻を紹介する。

5月15日放送、『クレイジージャーニー』に登場する87歳の前衛美術家・篠原有司男さんと65歳の妻・乃り子さん夫妻(C)TBS

5月15日放送、『クレイジージャーニー』に登場する87歳の前衛美術家・篠原有司男さんと65歳の妻・乃り子さん夫妻(C)TBS

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 番組が篠原夫妻を取材するきっかけとなったのが、昨年11月21日に放送された同番組。LAを拠点に活躍するネイルアーティスト・Britney TOKYO(ブリトニー・トーキョー)さんの回で、ブリトニーさんの個展会場にふらりと現れた夫妻を取材クルーがキャッチし、インタビューしていたのだ。ブリトニーさんのように海外で活躍する秘けつを聞かれ、答える夫妻の映像がオンエアされたのだが、1分程度の登場ながら強烈なインパクトを残したのだった。

 その時、有司男さんは「野球や相撲と同じ、ガッツと根性に決まってんじゃん」、乃り子さんは「1回で評価が出るか出ないかなんて、気にしちゃダメでね。コンティニューする事が大事」とコメント。年齢を感じさせない2人の見た目と、夫婦で方向性の全く異なる意見を言い合っている姿が妙に説得力があって、MC3人(松本人志設楽統小池栄子)の興味をひきつけ、小池は「人生を楽しんでいる気がする」と目を輝かせていた。

 今回、番組では米ニューヨーク・ブルックリンにあるアトリエ兼住居を訪ね、現在も現役バリバリで芸術活動をし続けている2人の姿を取材。作品が売れようが売れまいが、己を信じて我流を貫き、圧倒的な信念で戦い続ける、まさに“人生が芸術”の2人の半生と、根底にあふれる夫婦愛を垣間見ることができる。

 有司男さんは、1952年に東京藝術大学に入学。その後、「アメリカに行けばどうにかなる。あっちでもって爆発しなきゃ」と一念発起して渡米。以来、NYで戦い続け、その間に乃り子さんと出会い結婚。子宝にも恵まれたが、金銭的にはギリギリの生活がいまも続いているという。

 実は、1960年代に有司男さんがはじめた「ボクシング・ペインティング」(ボクシングのグローブに絵の具をつけ、殴りながら描く)が、最近になって、米国のテレビCMに起用されたことをきっかけに再注目され、新作の依頼も来るようになった。番組ではその制作過程にも密着している。

 「鳴かず飛ばずでさ、50年経ってだよ、アゲインしたのは。見る側が変わってきたんだね」と、有司男さん。「描かなかったら、生きていけない。面白くなくて」「100歳までやったって、まだまだ尽きないね、ネタが」など、底抜けに明るく、ポジティブさ全開の言葉が次々に飛び出す。

 渡米して50年、明石家さんまもダウンタウンも知らないという有司男さんだが、『竜馬がゆく』『坂の上の雲』『翔ぶが如く』『街道をゆく』などの作品で知られる作家・司馬遼太郎さんや、『天才バカボン』『おそ松くん』などの漫画家・赤塚不二夫さんなど、意外な人たちとも交流があったことも明らかになる。

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