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モデルとキックボクシングの“二刀流”高橋アリス 強さと美しさを備えた彼女の素顔とは

 今年3月、若干15歳の女子キックボクサーがプロデビュー戦で勝利を飾った。彼女の名は高橋アリス。日本人の父とイスラエル人の母を持つハーフで、15歳での勝利は史上最年少の快挙。「史上最強のJC(女子中学生)」として話題を呼んだ(4月から高校生に)。しかも若くて強いだけでなく、北川景子、中条あやみ、広瀬すずらを輩出した「ミスセブンティーン2018」出身の『Seventeen』モデルでもある。強さと美しさで二刀流に挑む高橋の素顔に迫った。

モデルとキックボクシングの”二刀流”で活躍を誓った高橋アリス (C)ORICON NewS inc.

モデルとキックボクシングの”二刀流”で活躍を誓った高橋アリス (C)ORICON NewS inc.

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■デビュー戦で見事勝利! 中学時代の過酷なスケジュールとは…
 この4月から高校生になった高橋だが、中学時代はどんな生活をしていたのだろう。「毎日学校が終わったらジムに行って、3時間くらい練習してました。家に帰ってからも、腹筋とか補強運動をやります。『Seventeen』の撮影があると朝6時に起きて、軽く走ったり運動してから現場に行って、終わると午後くらいから学校。放課後はまたジムに行って練習です」。相当のハードスケジュールに思えるが、本人は「キツイとは感じなかったです」とあっさり言う。「もうずっと、それが日課になっていたので。ただ、部活でバスケをやっていたときは、4時ごろに授業が終わってから2時間練習して、そのあとにジムに行ってキックの練習だったので、ちょっとキツかったです(笑)」。

 毎日キックをやりながらバスケ部にも入ったのがすごいが、そちらでも170センチの長身を生かして、1年生の頃からセンターとして活躍。区大会で3位に入ったこともあるとか。キックを始めたのは4歳から。空手経験者で格闘技好きの父親に名門・伊原道場に連れていかれたのがきっかけだった。「最初は選手たちのミット打ちの激しさにビックリして、怖くてずーっと泣いてました(笑)。だから、『やるしかないんだ』って嫌々始めたと思います。でも、だんだん強くなって、できなかったことができるようになるとうれしくて。最初は怖かったミット打ちの音が、自分でもバチンと鳴るようになるとハマりました(笑)」。

 アマチュアとして初めて試合に出たのは中1のとき。「エキジビションで組んでもらったんですけど、相手が強い選手で、何もできずに負けました。それで『もっと強くならなきゃ』と、練習をハードにしたんです。体幹を鍛えるために、好きではなかった縄跳びの時間を10分から20分にしたり、サンドバッグを1R3分で10R分やったり。食べ物も塩分や甘いものは控えるようにしています」。自分が強くなったとどんなときに実感するものなのか。「やっぱり音が変わります。打ちづらかったパンチがスッと出るようになって、ハイキックで脚も上がるようになりました」。

 デビュー戦は3月3日に後楽園ホールで開催の『MAGNUM 49』(新日本キックボクシング協会主催)で行われた。“アリス”のリングネームで51kg契約、2分3Rの試合に出場し、3対0の判定勝ち。長い脚で繰り出す得意のハイキックで見せ場も作り、「試合の直前は緊張しましたけど、リングに上がったら大丈夫でした」と振り返る。

■昨夏、モデルとしてデビュー エイベックスに所属した後の変化とは

 一方、昨年夏には『ミスセブンティーン2018』に挑んだ。人気ファッション誌『Seventenn』の専属モデルオーディションだが、芸能界での登竜門としても知られ、芸能プロダクション所属の若手タレントを含む3437名が応募。

 高橋は当時、一般からの応募だったが、子役から女優として活躍を続ける桜田ひより、NMB48の次世代エース候補の山本彩加らと並び、6人の新専属モデルに名を連ねた。キックボクシングに打ち込みつつ、モデルやファッションにも興味を持っていたのだろうか。「小さいときから興味はありましたけど、やっぱり格闘技をやっていたので、そんなに強くモデルになりかったわけではないです。服もいとこのおさがりとか着てました。ただ、『Seventeen』は好きだったので、『中学最後だし、応募してみようか』という感じでした」。

 オーディションに向けて、毎日のトレーニングでシェイプアップは十分だったものの、「モデルさんはみんな細いから、もっと痩せなきゃと夜は食べるのを控えめにしたり、面接審査はキックの試合より緊張しました。前日からいろいろ考えちゃって無口になって、家族とも話さなくなって。自己PRではシャドーボクシングをして驚かれましたけど(笑)、手応えはそんなになかったので、選ばれてビックリしました」。

 ミスセブンティーンになってからエイベックスに所属。モデルの仕事を始めて、ファッションに興味が高まったという。「ブランドだとINGが好きです。スキニーのジーンズをよく穿きます。でも、『女の子っぽくしなきゃ』というのもあって(笑)、スカートも穿くようになりました」。

 いわゆる“女の子らしさ”という点では、モデルとキックボクサーでは正反対にも思えるが……。「自分ではどちらもやるのは自然なことだし、自然に切り替わっていると思います。格闘技ではワーッとなって、モデルのときはおしとやかに(笑)。歩き方も全然変わって、姿勢が良くなります。たぶん格闘技で体幹が強いので、モデルの撮影で初めて高めのハイヒールを履いたときも、普通に歩けました」。

■恋愛には興味なし 高校生になっても両輪の生活は変わらない

 そんな彼女が普段、一番楽しさを感じるのはどんなときだろう。「食べてるときです。特にチーズが好きで、アガりますね。私、パスタやカレーにすごくいっぱい粉チーズをかけるので、引かれるんですよ(笑)。カレーのルーが見えなくなるくらいかけて驚かれますけど、自分では当たり前。チーズはタンパク質が摂れると聞くので、いいかなって(笑)。あと、友だちと買い物したり、プリクラを撮るのも楽しいです」。

 落ち着きがあってキャピキャピしたタイプには見えないが、やはり高校生になったらJKっぽいこともしたいと?「したいです! 制服ディズニーとか、JKっぽくて良いですよね。タワー・オブ・テラーとか乗ってみたい。キャラクターはかわいいと思いますけど、たぶん眼中に入りません(笑)。人の多い場所は好きでないので、富士急(ハイランド)のほうがいいかな。絶叫系は得意です」。

 やはり史上最強のJCともなると、怖いものはナシ?「怖いのは試合に負けることです。おばけとかは全然大丈夫。見てみたいです。襲ってきたらパンチします(笑)。でも、ネズミが大嫌いなんですよ。地下鉄のホームで出てくると最悪。『ウワーッ!』って泣いちゃいます(笑)」。

 女子高生としては、少女マンガみたいな恋愛をしたいとは?「友だちの話を聞くのは好きですけど、自分は興味ないかな。恋愛映画も誘われたらいちおう行きますけど、そんなには……。映画だとホラーをよく観ます。(『チャイドル・プレイ』の)チャッキーに一時ハマりました。あと、感動系も好き。『STAND BY ME ドラえもん』を観て、めちゃめちゃ泣きました」。

 高校生になっても、キックとモデルが両輪の生活は変わらなさそう。「モデルにはもっと力を入れて、演技もやってみたいです。事務所のレッスンを受けているんですけど、難しいです。大きな声がなかなか出なくて思い切り叫んだり、うまくできなかったせりふを家でも読んだりしています」。

 負けず嫌いはキックボクシングと同様、芸能界でも発揮されそうだ「キックの試合が組まれたら、そっちに集中します。1日24時間だと本当に足りません(笑)。でも、何かをやめるとかは全然考えません」。

(取材・文/斉藤貴志)

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