声優の寺島惇太が4日、都内で行われたNHK BS4Kアニメ『ムーミン谷のなかまたち』会見に登壇した。日本とフィンランドの外交100周年を迎える今年、4Kで新作アニメーションを制作する。主人公・ムーミントロールを演じる寺島はオーデションにより満場一致で決定。寺島は「地元の父と母は大変喜んでいまして、決まった瞬間にLINEのスタンプを購入したようで連打してくるくらい。僕ももちろん買いました」とうれしそうに語った。

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　会見にはムーミントロールのガールフレンド・スノークのおじょうさんを演じる津田美波も登壇。「私自身もムーミンという作品には幼少期から触れてきていて、オーデションを受けたときにはまさか参加できるとはと光栄に思っています。私もお母さんに報告させていただいたんですけど大喜びで、『あんた、頑張りなさい』と言ってもらえた」と家族からの反響を笑顔で報告した。

　今回の新作アニメのテーマは悩めるムーミンの自分さがし。寺島は「小さい頃はすごくカワイイ生き物という印象で観ていたのですが、演じてみると大人もドキッとするような芯を食ったことを各キャラクターが言っていて、ムーミンは大人になっていく途中の、頑張って成長しようといこうとする思春期の男の子のリアルな葛藤があって僕自身も通ってきたところ、自分と重なる部分がある。ある部分では人間くさい妖精、共感できる部分が多いキャラクターです」と親近感も抱いているよう。

　また、『もし、ムーミン谷で暮らすなら…』という質問で寺島は「元々、長野の上田市に住んでて、都会にきて11年とか。すっかり電車に当たり前に乗ったり深夜24時間営業のお店に当たり前に行ったりするんですけど、ムーミン谷に行ったら規則正しい生活が取り戻せそう。長い春休みを取り戻してスナフキンと歌を作ったりして過ごしたい」と想像を膨らませる。

　4KでCGならではのムーミンの肌の質感などディティールもみどころとなるなか、津田は「ムーミンのもふもふを触りながら遊んだりとか…」と声を弾ませ「リトルミイにイジワルされそうなのであれですけど、そんな生活ができたらムーミンファンとしてはうれしくて仕方ない」と楽しげに話していた。

　きょう4日より毎週木曜午後7時30分から、再放送は毎週日曜午前10時45分、毎週木曜午前9時30分から。