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リアルでの活動から存在感を増すFischer’s 人気の理由に遊びも友情も“全力投球”

 若年層を中心にいまや日常に欠かすことのできないメディアとなったYouTube。「YouTuber」が小学生の憧れの職業となって久しいが、YouTubeが主催するリアルイベント『YouTube FanFest』は毎年大盛況。そこからは、テレビ出演などリアルの世界でも活躍するスターYouTuberが続々と生まれている。そのなかでも、HIKAKINと双璧をなす人気を誇るFischer’sは、昨年8月にCDデビューし、この1月にはリアル施設のスポーツテーマパーク『Fischer’sパーク』をオープンさせるなど、意欲的な活動で存在感を放っている。そんな彼らの魅力を探ってみたい。

リアルにも進出するYouTuberのFischer’s

リアルにも進出するYouTuberのFischer’s

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■2018年のトレンド動画1位「英語禁止ボウリング」は2045万再生

 トップを走るYouTuberが誰かと言えば、YouTubeが発表する「トップトレンド動画」を見ればうかがい知ることができる。2018年の年間TOP10の内訳は、HikakinTVとFischer’sが4本ずつ、水溜りボンドとボンボンTVが1本ずつとなっていた。

 4本と圧倒的な勢いを見せたHikakinTVはご存知の通り、日本のYouTuber界の先駆者であるHIKAKINのチャンネル。すでにテレビ露出も多く、一般層でもその名を知るスターYouTuberの第一人者だろう。

 一方、「英語禁止ボウリングがおもしろすぎて全然集中できない件www」が2045万回視聴され、2018年のトレンド動画1位となったFischer’sは、YouTube世代の10〜20代にとって知ってて当たり前の存在だが、大人層にとってはなじみのない存在でもある。30代半ばの筆者も以前は「名前は聞いたことがある」くらいの存在であった。

 このFischer’sは、シルクロードンダホマサイモトキ、ぺけたん、ダーマザカオの同じ中学生の同級生である7人によるグループ。2010年中学卒業時に、リーダーのシルクロードが結成した。TwitterなどSNS上でFischer’sファンの声を検索すると「全員仲が良くて観ているだけで楽しい」「Fischer’s本気の馬鹿騒ぎが大好き」「本人たちが全力で楽しんでいるのが伝わる」など、メンバーたちの仲の良さと“全力感”への賞賛が多く聞こえてくる。

 確かに、7人で海へ出かける「夏だ!海水浴だ!フィッシャーズだ!」(2016/7/21公開)は、メンバー全員で三浦海岸に出かけるが、駅からハッピや水中眼鏡をつけるはしゃぎっぷりで、海の家ではガツガツ美味しそうにご飯を食べる、漫画やアニメのような男子っぷり。これは同世代が見ると「こんな子たちがクラスメイトだったらおもしろそう」「こんな友だちが欲しい!」と思うに違いない。

■トークだけの気軽な動画から、企画・制作に手間と時間をかけるガチ動画まで

では、20代前半の彼らと同世代やその下の年代だけが楽しめるかと思えば、それは違う。「【100分間】大人気YouTuberたちvsシルクロードで本気の鬼ごっこした結果!?」(2018/12/31公開)は、大人が楽しめるメンバーの個性、編集力の高さがギュッと濃縮された動画だ。

 この動画は、HIKAKIN、SEIKIN、水溜りボンド、東海オンエアなど人気YouTuberたちが集結し、本気の鬼ごっこを行った様子がおさめられたもの。それぞれが頭にGoProを付けての一人称視点の動画や、時間ごとに鬼の数が増えるなど、人気バラエティ番組さながらの緊迫した闘いを観ることができるのだが、これが観ているこちらも手に汗握るおもしろさ。追う側と追われる側の編集の切り替えがうまく、YouTuberが真剣に逃げ、追いかけを繰り返す様子はテレビ番組顔負けのクオリティだ。

 この動画には「YouTuberたちが本気で鬼ごっこやる企画なんて今まであったかい?カメラ台数は24台を越え、シルクのノートパソコンは火を吹きかけた企画」というシルクロードのコメントが寄せられている。彼らのチャンネルには毎日さまざまな楽しい動画が投稿されているが、トークだけの気軽な動画から、企画・制作に大変な手間と時間をかける、力の入ったガチな動画まで、両方やってのける幅の広さが、Fischer’sの魅力だ。

■真剣に遊び、真剣に仲間を愛する全力投球の姿に好感と共感

 Fischer’sのチャンネルに一番最初に投稿された動画は2012年8月の「フィッシャーズの始まり」。メンバーが川に飛び込みワイワイと騒ぐ1分ほどの短い動画で、シルクロードの「みんなバカ、俺もバカ!」という笑顔が印象的だ。彼らはライブドアニュースのインタビューにて「もともと思い出をつくろうってところから始めて、YouTuberになろうという意識はなかった」「僕らはただ楽しく動画を撮っているだけ」と語っているが、その姿勢こそが彼らの人気をここまで押し上げた魅力だろう。

 有名になりたいとか、儲けたいといった気持ちで活動しているのではなく、ただ真剣に遊び、真剣に仲間を愛するだけ。純粋に“楽しいことをやろう”という遊びへの全力投球が多くの視聴者に愛され、ファンを広げている。

 今年1月にオープンしたスポーツテーマパーク『Fischer’sパーク』は、来場者数は非公表だが、Fischer’sの動画企画が実際に体験できることなどから熱心なファンが多く訪れ、連日盛況のようだ。リアルの場での活動も広げるFischer’sが、次に何を仕掛けるのか。彼らの躍進から目が離せない。
(文/中村梢)

関連写真

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  • リアル施設のスポーツテーマパーク『Fischer’sパーク』
  • リアル施設のスポーツテーマパーク『Fischer’sパーク』

提供元:CONFIDENCE

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