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寺島しのぶ『海辺のカフカ』フランス公演千秋楽に感慨 観客の愛情に「うれしくなりました」

 女優の寺島しのぶが現地時間23日、フランス・パリ国立コリーヌ劇場にて日本文化・芸術の祭典「ジャポニスム 2018:響きあう魂」のフィナーレを飾る舞台『海辺のカフカ』の千秋楽を迎えた。

「ジャポニスム 2018:響きあう魂 蜷川幸雄演出『海辺のカフカ』」舞台カット(C)KOS‐CREA 写真提供:国際交流基金

「ジャポニスム 2018:響きあう魂 蜷川幸雄演出『海辺のカフカ』」舞台カット(C)KOS‐CREA 写真提供:国際交流基金

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 本作は村上春樹氏の傑作長編小説を原作に、蜷川幸雄さんが演出を担当。二大巨頭による話題作というだけでなく、日本を代表する豪華キャストの真に迫った演技も見どころとなり、初日から千秋楽まで男女問わず幅広い年齢層の多くの観客が訪れ「詩情溢れる世界観に心を打たれた」「日本に旅すると同時に、心の内面の旅に誘われたようだった。もっと長く見ていたかった」といった絶賛の声が寄せられた。

 佐伯/少女役を務めた寺島は「フランスのお客様が『海辺のカフカ』という作品をとても愛していると感じましたし、スタンディングしてくださる姿をみて、小説もお芝居も愛してくださっていると、とてもうれしくなりました」と感慨。それでも余韻に浸ることなく「東京公演までは2ヶ月ありますので、頭を一旦リセットして、また新しく取り組んで積み上げていきたいです」と気を引き締めている。

 大島役の岡本健一も「フランスの皆さんは、村上春樹さんの本をほとんど読んでいらして、台本の哲学的な会話で笑ったり喜んでくれている姿に感動しました。日常では味わえない表と裏のある役の本質をつかむのに苦心しましたが、カーテンコールでは、お客様との間で心が通じる感覚があり、感極まってしまいました」と充実感たっぷりに語った。

 現地時間23日には村上氏によるトークイベントも開催。若い世代を中心に招待された 500人ほどの参加者を前に「私の小説をもとにした『海辺のカフカ』公演で、そしてこの作品を演出した亡き蜷川幸雄氏との素晴らしい記憶と共にパリに来られたことは大変光栄であると共にうれしく思っています。彼のとても革新的で創意あふれる演出を素晴らしいと思います。そして何より皆様にこの公演を楽しんで頂けるよう、願っています」とメッセージを送った。

 5月21日から東京・TBS赤坂ACTシアターで凱旋公演が行われる。

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  • 「ジャポニスム 2018:響きあう魂 蜷川幸雄演出『海辺のカフカ』」舞台カット(C)KOS‐CREA 写真提供:国際交流基金
  • 「ジャポニスム 2018:響きあう魂 蜷川幸雄演出『海辺のカフカ』」トークショーに登壇した村上春樹氏(C)KOS‐CREA 写真提供:国際交流基金
  • 「ジャポニスム 2018:響きあう魂 蜷川幸雄演出『海辺のカフカ』」舞台カット(C)KOS‐CREA 写真提供:国際交流基金
  • 「ジャポニスム 2018:響きあう魂 蜷川幸雄演出『海辺のカフカ』」舞台カット(C)KOS‐CREA 写真提供:国際交流基金
  • 「ジャポニスム 2018:響きあう魂 蜷川幸雄演出『海辺のカフカ』」舞台カット(C)KOS‐CREA 写真提供:国際交流基金
  • 「ジャポニスム 2018:響きあう魂 蜷川幸雄演出『海辺のカフカ』」舞台カット(C)KOS‐CREA 写真提供:国際交流基金
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  • 「ジャポニスム 2018:響きあう魂 蜷川幸雄演出『海辺のカフカ』」トークショーに登壇した村上春樹氏(C)KOS‐CREA 写真提供:国際交流基金
  • 「ジャポニスム 2018:響きあう魂 蜷川幸雄演出『海辺のカフカ』」トークショーに登壇した村上春樹氏(C)KOS‐CREA 写真提供:国際交流基金

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