• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
ORICON NEWS

くっきーが語る意外な黒歴史 「売れるべきじゃない人間」がブレイクしたワケ

 「もともと『崖っぷちホテル』というドラマに出させてもらっていて、それでこの流れなので、今回のオファーを聞いた時は、僕の役者としてのポテンシャルに気付きはったなと思いました(笑)」。わざとらしく、たっぷり間をとって“俳優”っぽく語っているのは、野性爆弾くっきー。日本テレビ深夜ドラマ「シンドラ」枠『節約ロック』(毎週月曜 深0 :59)で、KAT-TUN 上田竜也演じる主人公・松本タカオを導く“ロックの神様”として、伝説のロックスター10人の扮装を披露しているくっきーが「コント9割、本音1割」で、ドラマの魅力から現在のブレイクまで語った。

深夜ドラマ「シンドラ」枠『節約ロック』に出演しているくっきー(C)日本テレビ

深夜ドラマ「シンドラ」枠『節約ロック』に出演しているくっきー(C)日本テレビ

写真ページを見る

【写真】その他の写真を見る


 芸人らしく、笑いを交えながら役者業への手応えを話すくっきー。ロックスター“十変化”への戸惑いはなかったのだろうか。「そもそもひとり芝居とかやっているタイプで、イッセー尾形さんに憧れてこの世界に入っているので、ひとりでいろんな役を演じるというのができてうれしかったですね。役作りですか…。うーん、どうだろう。やっぱり、年代を憑依させる ということかな。ジミ・ヘンドリックスだったら、1960年代の古着をそろえて、普段から着る。あとは山に行って、土を掘って、60年代の地層を見つけたら、そこに立って、音楽を聞く。その時代の地層を踏んでみると、せりふは自然と出てくるから。台本のページはシュレッダーにかけて、そばつゆでいただきました」。

 作品に絡めて「くっきーさんにとって、笑いの神様を10人選ぶとしたら?」と向けてみた。「10人か…。でもやっぱり、レディー・ガガ的に生ける神様という意味で、まずダウンタウンさん入ってきますわね。藤山寛美さん、時東ぁみちゃん、シャ乱Qはたけさん。落語家さんもいるので、桂文枝師匠。そうなると、やっぱり山瀬まみさんも入ってきますもんね。それから榊原郁恵ちゃん、相原勇ちゃん、あとひとりね。誰がいるかな。海外を忘れていましたね、エディー・マーフィーですね。そうなると、ジャッキー・チェン、クリス・タッカーも入ります。せやけど、スティーブン・セガールもおもろいもんな。タッカーやめてセガールにしてもいいですか(笑)。僕は日本のお笑いがマックスで面白いと思っているので、海外も入ってきますけど、日本の方が多いですね」。

 くっきーの“猛攻”はまだまだ止まらない。「僕の芝居って、主演じゃなくて、主演を支えるタイプなので 。これからも縁の下の力持ちというか、そっちがいいかな。味とか芝居力で勝負している人が好きだから、理想は芦田愛菜ちゃん。愛菜ちゃんの芝居はえげつないですね。芦田愛菜ちゃん主演で僕がお父さん役で共演してみたいですね。あれ、どんなテイストになるか想像できてないんですか。 僕の中では、もう出来上がっているんだけどな(笑)」。

 20年近く前に相方のロッシーフットボールアワー後藤輝基、カネシゲタカシとともに結成したロックバンド「盆地で一位」の話題になると、真剣な顔つきになった。「おうおうなつかしい。まぁー、あれは若かったですからね。めちゃくちゃ下ネタばっかりで、売れるなんてことを1個も考えてなくて。自分のことを売れへん人間やと思っていたので。だから、あんな感じだったので、今思ったら後悔しかないですね。汚い歌ばっかりでしたもん。僕の唯一フタをしたい、汚い過去ですよね(笑)。フットボールの後藤も入っていたんですよ。あいつもフタをしたい過去だと思いますよ」。

 昨年7月にORICON NEWSが発表した『2018上半期ブレイク芸人ランキング』で1位に輝くなど、「盆地」を飛び出して「全国」で知られる存在となった。「そもそも売れるべき人間だと思っていないので、ホンマに時空がねじ曲がっているなというか、まだ夢見心地というか、パラレルワールド、空想世界でやっているような、まだ夢の中なのかなというような感じですよ。今って、世間の方々が厳しいじゃないですか。僕がこんなになっているのは、そうは言いつつも、やさしくなっているのかもしれないですね。厳しいとやさしいのが、極端に分かれちゃっているのかな」。ブレイクした今も“狂気”の部分は健在との印象を受けるが、本人は「テレビサイズ」を意識しているという。

 「もともと、あんまり直接的な下ネタは言わないですけど、生放送の時はギリギリなことも極力言わないようにしています。ワードでごまかすというか、なんとなくニュアンスで伝わるようにしていますね。たぶん、若い頃は普通に言っていたと思うんですよ。その頃と比べると、テレビのシステムがわかってきたというか(笑)」。

 最後に今後の目標を聞いてみると、一気に“芸人モード”へとかじを切った。「加藤(浩次)さんがやられている『スッキリ』が終わった後に、毎日10分くらいの時間『ヌップリ』みたいなことをやってみたい。王道のニュースからこぼれた、どうでもいいニュースだけを、僕とハブサービスで取り上げるみたいな(笑)。あとは、最近みんな海外に進出していっていると思うんですけど、逆にもっと日本に絞ろうかなと。どこやろうな。それこそ調布でしかやらないとか、海外に行くんじゃなくて、キュッと絞る。『碑文谷でしかやりません。だから、そこに来てください』というふうにやってみるのもアリですよね」。

関連写真

  • 深夜ドラマ「シンドラ」枠『節約ロック』に出演しているくっきー(C)日本テレビ
  • 深夜ドラマ「シンドラ」枠『節約ロック』に出演しているくっきー(C)日本テレビ
  • 深夜ドラマ「シンドラ」枠『節約ロック』に出演しているくっきー(C)日本テレビ
  • 深夜ドラマ「シンドラ」枠『節約ロック』に出演しているくっきー(C)日本テレビ
  • 深夜ドラマ「シンドラ」枠『節約ロック』に出演しているくっきー(C)日本テレビ
  • 深夜ドラマ「シンドラ」枠『節約ロック』に出演しているくっきー(C)日本テレビ
  • 深夜ドラマ「シンドラ」枠『節約ロック』に出演しているくっきー(C)日本テレビ
  • 深夜ドラマ「シンドラ」枠『節約ロック』に出演しているくっきー(C)日本テレビ
  • 深夜ドラマ「シンドラ」枠『節約ロック』に出演しているくっきー(C)日本テレビ
  • 深夜ドラマ「シンドラ」枠『節約ロック』に出演しているくっきー(C)日本テレビ
  • 深夜ドラマ「シンドラ」枠『節約ロック』に出演しているくっきー(C)日本テレビ
  • 深夜ドラマ「シンドラ」枠『節約ロック』に出演しているくっきー(C)日本テレビ
  • 深夜ドラマ「シンドラ」枠『節約ロック』に出演しているくっきー(C)日本テレビ
  • 深夜ドラマ「シンドラ」枠『節約ロック』に出演しているくっきー(C)日本テレビ

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

 を検索