俳優の木村拓哉が、あす18日放送のフジテレビ系バラエティー番組『全力！　脱力タイムズ』（後11：00）に出演。女優の石川恋、お笑いコンビ・和牛の川西賢志郎をゲストに迎え、「日本のホテルが抱える問題点」をテーマに議論するため、ホテル事情に詳しいというお笑いコンビ・X-GUNのさがね正裕の解説で進むはずだったが、スタッフが“ホテルの専門家”として木村を呼び込むと、サプライズ登場にスタジオが騒然となった。

　18日公開の主演映画『マスカレード・ホテル』のため、半年にわたりホテルについて学び知識を得たという木村は、「離職率の高さ」「ホテル不足」といった日本のホテルの問題点について解説。自らホテルに出向いて「最新の取り組み」について調査したレポートも行う。熱心な取材に全力解説員の吉川美代子氏、五箇公一氏も感心し、スタジオが「さすがは木村さん！」という雰囲気に。

　しかし、木村は「ホテル専門家ではない」と川西だけがクレームをつけ続け、それに木村と『マスカレード・ホテル』で共演している石川が激怒。それでも収まらない川西はついに、自身の「引退」を賭ける事態にまで発展。そんな中、実は「初めて言った」という、あるものまね芸人のせりふを披露したり、見事な切り返しやアドリブを見せるなど、木村は『脱力タイムズ』の世界観を楽しんでいた。

　収録を終えて、木村は「自分が好きな番組に自分が参加しているという現実感と、その空気に包まれている感じがうれしかったです。あとは、（番組ディレクターの名城）ラリータとは、『SMAP×SMAP』でもいくつか一緒にコーナーを考えたりしたこともありましたし、番組を拝見していて、スタジオのフロアにいるうしろ姿が映っていたので、頑張っているんだなっていうのは、今日見ていても感じました」とコメント。

　『脱力タイムズ』ファンのようで「ここまで報道番組を遊んだ形では、どこもやっていないと思うので、オンエアされているタイミングでテレビの前にいる時は、必ず（チャンネルを）止めています。もちろん、真面目な報道も好きですけど、この番組は好物で、けっこうよく見ていますね」と魅力を力説。

　番組タイトル通り、全力での番組出演となったが「ロケは、ああいう流れなら自分が行ったほうがいいだろうと。あのセリフは…、実際、ドラマでも言ったことがないと思うんですけど（笑）。やっぱり(木村のものまねをするお笑い芸人の)ホリさんが作ってくださったイメージがあるんだな、と思いました」と語る。

「日本におけるホテルの現状というのはお伝えできたかなとは思うんですけど、見どころは、そうですね…、ないですね（笑）。見どころはないのに見られる、それが成立しているのが『脱力タイムズ』じゃないかなって。滝沢カレンさんの美食遺産のコーナーもそうですよね。自分で見ていて思いますもん。『オレ、何見ているんだろう？』って(笑)。ですから、この番組的に言うと、そんな感じかな、と思います」とアピールしていた。