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ACT ONE AGE藤家和依インタビュー シングル“3部作”に込めた思い

 藤家和依のソロプロジェクトACT ONE AGEが、12月から3ヶ月連続でオリコンミュージックストア独占配信シングルをリリースする。それに伴い3ヶ月連続でインタビューを行い、第1回目となる今回は12月3日にリリースされた「【KatharSiS】」について、そしてACT ONE AGEを深く知ってもらう入り口となる、歌詞とサウンド面について藤家にじっくり語ってもらった。

ACT ONE AGE、ライブ風景

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――今回は、3ヶ月連続配信シングルリリースと絡めて、3作にちなんだ話をしていけたらと思ってます。

【藤家】よろしくお願いします

――まず、ここで初めてACT ONE AGEを知ることになる人もいるかもしれないので、“ACT ONE AGEとは”というところから聞いていってもいい?

【藤家】ACT ONE AGEは、僕、藤家和依のソロなんですけど、バンドでもあるというか。例を上げて分かりやすく説明すると、西川貴教さんのソロプロジェクトT.M.RevolutionやyasuさんのAcid Black Cherryみたいな感じですね。歌詞も楽曲も編曲も自分でやっているんですけど、僕がACT ONE AGEを通して伝えていきたいこと、中でも一番大切に思っていることは、歌詞なんですよね。

日本に生まれて、日本で育って、日本語という言語を使ってこれまでもいろんな想いを伝えてきたこともあるので、日本語の良さ、日本のカルチャーを伝えていきたいですね。サウンドももちろんなんですけど、“言葉”を大事にして、いろんな感情を伝えていけたらいいなと思っているんです」

――歌詞はどんなことを中心に書いているの?

【藤家】僕は17歳から芸能界という世界で生きてきて、人生の半分をそこで過ごしているんです。この世界でしか経験出来ないような経験もあったし、その経験を通してしか見えない景色や感情もたくさんあった。そこで生まれた反骨精神だったり、自分自身が経験してきたことを歌っていけたらいいなと思っていて。人間誰にだって生きてて嫌になったりすることはたくさんあると思うし。ACT ONE AGEを聴いてくれたら、“よし、頑張ろう”って、また前を向いてくれるような、そんな歌詞と曲を届けていきたいと思っているんです。つらいときに、前を向けないときに、背中を押せるような、そんな歌詞を書いていけたらなって。そんなときに、聴きたくなる曲がACT ONE AGEだったらうれしいなって思うんです。

ライブとかも、そんなみんなが元気になれる場所だったらいいなって思っているんです。未来に対して前を向いて歩いていけるようなメッセージを、しっかりと届けられる場所であればいいなと。人間って、生まれてから死ぬまで、どれだけ愛されて、どれだけ愛していけるかだと思うんです。愛って、なかなか普段の生活だと恥ずかしくて言葉にできなかったりすると思うんですけど、でも、歌詞やライブを通して、精一杯愛を届けていけたらなって思っているんですよね。恥ずかしいものではなくて、本当に素晴しいものだと思うから。

――12月3日にリリースされた「【KatharSiS】」も、愛を感じる一曲だよね。でも、いままでよりも、より素直な言葉で書かれているのかな? とも思ったりもしたんだけど。そのあたりの変化はあったりするの?

【藤家】たしかに「【KatharSiS】」は、いままでのテイストとはちょっと違った感覚がありますね。いままでは、“1日1日を頑張って生きて、明日を後悔なく生きようぜ!”的なことを中心に書いてきたし、根本的なところはそこなんですけど、「【KatharSiS】」は、“明日死んでも後悔ない生き方をしよう”というところじゃなく、明日自分が死んでしまったら困るって思えるくらい大切な人が出来たときの想いを歌っているというか」

――それは自分の中の気持ちの変化的なところでもあったりするの?

【藤家】そうですね。根本的なところは変わってないんですけど、俺は守るものがあるから、絶対に死ぬわけにはいかないんだ! って思える方がカッコイイんじゃないかって思える自分もいるんです。いろんな経験をして、ちょっと一周したって感じなのかな(笑)。

――12月3日に行われたバースデーライブで「【KatharSiS】」を歌う前のMCでも言葉にしていたけど、より素直になれたってことなのかな? どんな変化なんだろう?

【藤家】いままでは強くいたかったんですよね。常にみんなのお手本でいなくちゃいけないと思っていたというか。生き様をみせなくちゃって強がっていたというか。みんなが落ち込んだときに、俺のことを見たら、“頑張らなくちゃ!”って思えるような、そんな生き方しなくちゃいけないんだ、強く生きなくちゃいけないんだって思っていました。みんなが居てくれることで、自分も強くなれているところはあるんですけどね。

――ACT ONE AGEを結成した頃は“強く生きなくちゃいけない”っていう想いが強かったよね。

【藤家】そうですね。すごく強かった。ACT ONE AGEを始めた当初は、自分が引っ張っていかなくちゃっていう想いがすごく強かったから、その想いに自分が潰されそうになったこともあって。音楽がやりたかったのに、音楽に自分が潰されそうになった時期もあって。でも、今は楽しくっていうとちょっと言葉が安易すぎるんだけど、あの頃よりは、飾らない自分というか、素直な自分でいられるようになったのかなって思うんです。それは、歌詞もステージ上でもかな。昔よりもすごく素直な自分が出せるようになったなって思ってますね。

ACT ONE AGEを始めて4年になるんですけど、やっとそういう気持ちになれたって感じです。ACT ONE AGEを最初に立ち上げたときは、バンドとして固定メンバーでやっていこうと思っていたから、ソロデビューの話も全部断っていたし、メンバーと一緒じゃないと絶対に嫌だっていう想いがすごく強くて。でも、メンバーが抜けてしまって、なんのためにACT ONE AGEを作ったのかな? って思ったりもしたこともあって。でも、ACT ONE AGEをソロプロジェクトにして稼動させることになったとき、そのときのメンバーはいままでどおりサポートという形で側にいてくれたんですよね。1人なんだけど、1人じゃない状態というか。それに、10年来のファンの人達も居てくれるから、固執すべきところじゃないのかなって思えて。

――“1人”じゃなかったんだよね、最初に描いたACT ONE AGEの形は。

【藤家】そう。“1人”じゃなくて“みんな”とか“バンド”であることが第一前提だったんだけど、そういう形にこだわり過ぎたというか。そういう形じゃなくても、1人じゃないんだなって思えたら、すごく自分に素直になれたところもあって。そこからですかね。もっと楽しもうって思えたんです。ありのままの自分を見せていこうって。そういうふうに自分の気持ちが切り換えられてからすごく仲間も増えていったんです。

――なるほど。楽曲面の変化は? 「【KatharSiS】」は少し(打ち込みなどの)同期が抑えめだったりするのかな?

【藤家】サウンド面は、もともとは同期というか、シンセの音は結構前面に押し出したミクスチャー系のサウンドだったりするんですけど、「【KatharSiS】」に限っては、ストリングスは入れているんですけど、シンセを少し抑えぎみにしてたりはしますね。昔やっていたバンドは、ストリングスがメンバーに居たりしたので、そのときに作曲する上で理解しておきたかったこともあって、すごくストリングスを勉強したんです。なので、今もそこはすごく活かされていたりするんですよね。シンセを重んじてるのも、昔のバンドにピアノが居たからだったりする自分のルーツが出てたりするんでしょうね。

たしかに、今回の「【KatharSiS】」は、シンセを抑えた分、すごくドラムにこだわっているんです。僕はもともとベーシストでもあったので、ドラムにはすごくこだわりが強かったりするんですけど、今回は特にですね。いずれいつかやりたいと思っているのは、バンドサウンドとオーケストラでやりたいんです。あの壮大な感じがすごく理想で。それもあってストリングスの音は自分の中で必須だったりするんですよね。

そういう意味でも、ACT ONE AGEのサウンドって、“バンドサウンドと何かの融合”なんですよね。それが僕の中の曲を作るときのテーマだったりしてますね。もともと、ダンス曲も好きだったりするので、ACT ONE AGEの曲の中にはEDMを取り入れた楽曲もありますし。ダンス曲とロックの融合というのも、ACT ONE AGEのひとつのテーマでもあったりするんです。

――藤家くんが始めて自分で興味を持った音楽というのはどんなものだったの?

【藤家】世代的にGLAYとかL’Arc〜en〜Cielとかもすごく聴いてましたけど、本当にまだバンドサウンドがどうこうとか、そういうのを知らない子供の頃に始めて買ったのはラッツ&スターでしたね(笑)。小学生の頃かな。お小遣い貯めて買いに行ったんですよ、ラッツ&スター(笑)。すごいいい曲だなと思って。

――渋いね!

【藤家】そう(笑)。中学生の頃にL’Arc〜en〜CielのCDを買ったかな。でも、そういうルーツって、自分の中に吸収されているから、知らず知らずのうちに自分が作る曲の中の何処かで匂っているのかもしれないなって思う瞬間はありますね。邦楽のロックって、やっぱり邦楽ならではの旋律というか独特なメロディーがあると思うので、そういうところがACT ONE AGEのサウンドの中にも匂うと思いますね。自分もそういう意味では、歌詞も日本語にこだわっていきたいと思っているし、邦楽の良さにはすごく惹かれているし、そこを押し出していけたらなって思っているんですよね。

――ACT ONE AGEとしての目標は?

【藤家】いつか日本のロックということで、海外のアニメフェスとかにも出てみたいし、アニメという日本を象徴するものの主題歌もいつかやってみたいなって思ってますね。そこは野望かな。実は、今回の「【KatharSiS】」を作ったときは、『ガンダム』をイメージしながら書いたんです(笑)。作っているときに友達に聴かせたら、“『ガンダム』っぽいですね”って言われて、おっ! って思ったんですよ(笑)。“あ、そう? 実は『ガンダム』をイメージして作ったんだよね!”って(笑)。『ガンダム』を見ながら、宇宙で戦ってるところを想像しながら作ったんです。

――たしかに、『ガンダム』っぽいかも(笑)。それに、『ガンダム』というアニメの大きなコンセプトとしては、“愛”だからね。

【藤家】そこも繋がってますね(笑)! 僕自身『ガンダム』はそこまでガッツリ通ってはいないんですけど、僕の中で『ガンダム』は子供のアニメじゃないというか。大人の見る、大人が感じるアニメだと思っているので。なんか、そんな人と人の感情の変化を描いた人間模様だったり、“愛”を感じるメッセージを伝えることが出来たらいいなと思いながら作りましたね。『ガンダム』関係の方! ぜひ、主題歌に使って下さい(笑)!

――あははは。アピール大事(笑)。ところで、ここから3ヶ月3部作としてリリースされていくわけだけど、もうこの先の2曲は出来ているの?

【藤家】もう大枠は出来てますね。デジロックあり、ゴリゴリのロックありって感じですね。特に3部作のテーマというのは設けていないんですけど、それぞれ3曲個性が違うものになってますね。今回、ジャケットに3人の俺がいるんですけど、実はあのジャケットには裏テーマがあるんですよ。長男と次男と三男という設定なんです。

――それが今回の3部作のテーマ?

【藤家】そうですね。テーマというか、そういう意図で3曲を作ったって感じかな。順番で言ったら長男、次男、三男かな。兄弟でも性格って全然違うじゃないですか。そんなイメージというか。もともと、今回のリリースも、1つのシングルをリリースする予定だったんですけど、企画段階で、いままでにやったことのないことやりたいねって話になって、じゃあ3ヶ月連続3部作にしようか! ってことになったんですよ。ファンのみんなも喜んでくれるだろうし、俺自身もやったことのないことへの挑戦ってすごく楽しみだし。この先の2曲も楽しみにしててほしいですね。

2018年にはフルアルバムも出せたし、次なる目標のひとつとなるきっかけにもなる3部作なのかなって思っているんです。ここから始まってミニアルバムとかに繋げられたらいいなとも思っているし。今回、オリコンさんと一緒に何かしようっていう話がなかったら、3部作って思いつかなかっただろうし、そういう広がりってすごくワクワクするんですよね。

――スピンオフみたいな感覚って、すごくワクワクするよね。

【藤家】そうなんですよね。自分だけじゃ出来なかったこととか、そういうのもすごく楽しめてる自分が今いるので、2019年もすごく楽しみだなって思うんです。ACT ONE AGEをいろんな人が気にかけてくれて、いろんなことを一緒にやりたいねって言ってくれることがすごく嬉しくて。最初の話と繋がる部分でもあるんですけど、“1人じゃないんだな”って思えてるというか。

――それって素敵なことだね。

【藤家】そう。ニコ生の話も、まったく知り合いのツテではないところからお話しを頂いて。なんか今、すごくいろいろなところにACT ONE AGEが広がってくれているのがすごくうれしいんです。4年間やってきて今、本当に新しい出逢いとかもたくさんあって。やり続けることって本当に大切なんだなって思うんですよね。今回の3部作でACT ONE AGEに出逢ってくれる人も多いと思うので、いろんな人に聴いてもらえたらなと思ってます。それこそが、恩返しでもあるのかなって思っているので。

実は、12月3日というのも自分の誕生日であるのはもちろんなんですけど、1年間活動休止をしていて、活動し始めた日、Twitterを始めた日でもあるし、1stシングルを出したすごく大切な日でもあるんです。この日にライブをやるのも、自分の誕生日を祝ってほしいっていうことではなくて、本当に直接感謝を伝えたいっていう場所でもあって。この日は特別ではあるんですけど、この先も、ライブはそういう場所として大事にしていきたいと思っているので、ぜひ、遊びに来てくれたらうれしいなと思っています。

俺ね、自分だけが幸せなのって、あんまり幸せに思えないんです。みんなが幸せでいてくれると自分も幸せになる方が強くて。みんなが“楽しかった”って笑顔で言ってくれることが本当に一番うれしくて。なんか、言葉にすると偽善者っぽいんだけど、これ、本当の気持ちなんですよね。“勇気もらいました”って言ってもらえる言葉こそが、自分の存在意義みたいな。これからも、そういう関係性でいられたらいいなって思ってます。

ライター:武市尚子
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