年内をもって芸能界を引退する元NMB48、AKB48メンバーでタレントの小笠原茉由（24）が13日、都内でラストライブ『〜Last Train！小笠原特急 発車しまーちゅん〜』を開催。自ら考えたセットリストや衣装・演出で、集まったファンを魅了した。

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　ライブはNMBの1stシングル「絶滅黒髪少女」のミュージックビデオ（MV）をオマージュしたオープニングで幕開け。白い布越しにシルエットでステージの中央まで歩み、イントロが流れると同時に小笠原が登場。衣装もMVで着用したもので、観客は大興奮となった。MVでは渡辺美優紀が務めた“大役”で「一度、やってみたかったんですよ。いい感じで振り向いて『いいなぁ』って思ってたんですけど、きょう叶いました」とまーちゅんスマイル全開で語った。

　その後もアクセル全開。「オーマイガー！」や「結晶」などNMBを代表する名曲や「初日」「大声ダイヤモンド」などAKBの曲も歌唱した。本編の最後には「ひこうき雲」でタオルを振り回すことに。「タオルがない人はメガネとか、帽子とか危険が及ばない程度のものを振り回してください。カツラでもいいよ」と小笠原らしく笑いも交え、アナウンスすると観客と一緒に振り回し、会場と一体になった。「いっぱい来てくれてうれしいです」とファンに感謝し「うれしいなぁ〜」としみじみと口にした。NMBの卒業生や現役のメンバーからサプライズでコメントも届けられた。

　アンコール1曲目には「ナギイチ」を選曲。「アンコールの1発目って『ナギイチ』のイメージなんです。『アンコール、ありがとうございま〜す』って出てきて『ナギイチ』って言う。よくやっていたような気がする」と“NMBあるある”で笑わせた。そして「『ナギイチ』って、そんな好きな曲じゃなかったけど、きょうで好きになりました！ みなさんのおかげです」と笑顔を見せていた。

　最後の衣装は2013年の西日本ツアーで着用したアメコミ風のもの。「この衣装を着るとNMB魂がメラメラ燃える」と話すと「僕らのユリイカ」「北川謙二」「青春のラップタイム」と小笠原のアイドル時代を彩った曲でラストスパート。「青春のラップタイム」の最後の歌詞の「好きだから」を全員で大合唱して公演は終了した。「本当に私の青春を一緒に駆け抜けてくれて、ありがとうございました！」と何度もファンに手を振り、頭を下げた。

　終演後、小笠原は「とにかく楽しかったです」と汗をぬぐった。初めての1人ライブに公演前は不安もあったというが、多くのファンが詰めかけた会場を見た瞬間に消え去ったという。「ファンの人が目の前にいたり、声を出してくれると特別な空間になって全力が出し切れました」と感謝した。セットリストや衣装は全て自分で考えた。「引退やから、この曲入れたいとか、この衣装を着たら懐かしんでくれるかなって思って。変なものは見せたくなかった。歌やダンスが上手なわけではないけど、みんなが会いに来てくれたのがうれしかった。一所懸命、自分で考えてよかった。いい引退になりそうです」と笑顔が止まらなかった。

　24日には大阪・246ライブハウスGABUで最後のライブを行う。「とにかく見に来てほしいです。会場に来ないと、この空気感は味わえない。8年間のホンマのホンマの最後の活動なので、自分でもどうなるのかわからんっていうのが正直なところなんですけど、そのときに出た言葉を、その場で受け取ってほしいです。ぜひ、会場にきてほしいですね」と呼びかけた。

　小笠原は、2010年9月、NMB48の1期生オーディションに合格し、同期の山本彩らとともに11年元日にNMB48劇場公演デビュー。今年8月のファンイベントで年内に引退し、8年の活動に終止符を打つことを発表していた。また、今月7日には1stにしてラスト写真集『もったいない。』（双葉社／撮影：佐賀章広）を発売している。

■『〜Last Train！小笠原特急 発車しまーちゅん〜』
01.overture（NMB48 ver.）
02.絶滅黒髪少女
03.オーマイガー！
04.HA！
05.結晶
06.ここにだって天使はいる
07.嘘の天秤
08.夜風の仕業
09.初日
10.大声ダイヤモンド
11.ヘビーローテション
12.ひこうき雲
EN1.ナギイチ
EN2.僕らのユリイカ
EN3.北川謙二
EN4.青春のラップタイム