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小林幸子“完コピ”ものまね芸人・君島遼、27歳で“ものまね王者”をつかむまで「自分にしかできないものを…」

 今後のものまね界を引っ張っていく期待の新星が、文句なしの結果を出した。先月30日放送のフジテレビ系バラエティー番組『日本一のものまね王者が今夜決定! ものまね王座決定戦 年に一度の鉄板ネタガチンコバトルスペシャル』で、見事に初優勝を飾った君島遼(27)。得意の小林幸子水前寺清子、新ネタの森昌子というラインナップで、昨年王者のエハラマサヒロ栗田貫一ミラクルひかる山本高広キンタロー。などを抑えてつかんだ栄冠にも「やったという気持ちよりも、『優勝してもうた』みたいな感じで、かなりビビっていました」と謙そんするが、その目はしっかりと前を見据えている。

27歳でものまね王者となった君島遼 (C)ORICON NewS inc.

27歳でものまね王者となった君島遼 (C)ORICON NewS inc.

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■ものまねの原点は日本舞踊 大阪の客が育てた小林幸子ものまね

 ものまねに興味を持ったのは、2歳の頃。「日本舞踊をずっとやっていた関係で、そこから演歌・歌謡曲に触れました。そこから昭和50年代、40年代、30年代とディープになっていく感じでした(笑)。そこが原点で、小さい時はそういった曲を聞きながら、聞いた通りに歌っていました。中学と高校の時には、祖父・父と3世代でスナックに通って、昭和歌謡を1番ずつ歌うみたいなこともやりました(笑)」。ものまねへの目覚めはその頃に訪れた。

 「本当に、ものまね芸人さんのあるあるみたいな感じで、先生やバイト先の人といった身近なところのものまねをやっていたんです。ただ、高校卒業してからは大勢の人の前でやるのは恥ずかしいという気持ちがあったので、顔を隠して声だけでYouTubeにものまね動画を投稿しようかなと考えていて…。すると、スナックに通っていた時にたまたま僕の歌を聞いていたというショーパブの方から『ものまねをやってみないか』と声をかけていただきました」。覚悟を決めて、地元・大阪にある『ものまね・アラジン』に飛び込んだ。

 最初の数ヶ月は苦戦を強いられた。「小林幸子さんや美空ひばりさんのものまねをやっていましたが、今みたいに本人に近づけたメイクではなくて、普通に女装して歌うという形でやっていたんです。大阪のお客さんは目が厳しいので、最初は笑ってくださるんですけど、そこから後はちょっと続かない、飽きられてしまう。これは何か工夫しないといけないなと思って、幸子さんの動画を改めて見直して、どうやったらこの顔になれるんだろうって研究を始めたんです。日本舞踊である程度のメイク道具はあったので、そこから唇とか目元といった部分を再現しようとやってみました」。店でものまねを始めてから、半年後のことだった。

■初の大舞台にも物怖じせず 新時代を切り開く覚悟「歴代の先輩方が築いた道を…」

 客前で披露したところ、手応えを感じた。「お客さんの反応が違いました。みなさんが『写真、撮って』って言ってくださって(笑)。大阪のお客さんの正直なところで、『しゃーないから』の笑いと、心からの笑いって、全然違っているんですよ」。その勢いのままに、2013年にフジテレビの『ものまね紅白』で、小林幸子のそっくりさんとして初出演を果たした。「今でも覚えていますけど、もうとにかく緊張しました。全国放送で、スタジオで歌うという経験が初めてで…。でも、やっぱりショーパブで毎日やっていたおかげで、最初にお客さんの反応がどっとあった時に、いつも通りに歌うことができました」。その翌月には、早速“ご本人”と共演することとなった。

 「夢の中にいるような感覚で、収録の時のことはよく覚えていないのですが、あとで映像を見てみると、幸子さんに『大丈夫?』とかいろいろ話しかけていて…。今だったら、あんなに気軽に話すことなんて絶対にできないです(笑)。その時に、幸子さんが『すごいそっくりです』とおっしゃってくださって、その一言に本当に救われました」。

 それ以来、小林との交流は続いている。「大阪でコンサートをされる時は、必ず行くようにしていて、ディナーショーとかもお伺いしています。今はどういう歌い方、話し方なのか、やっぱり生のステージを見ないとわからないこともいっぱいあるので、空気感とかたたずまいなども吸収できるように勉強しているんです」。この日の衣装は、小林からプレゼントされたものだとうれしそうに話す。「2014年にいただいて、やっぱり最初は入らなかったので、これに合わせて痩せるしかないと。10キロ痩せて、やっと入るようになりました(笑)。すべて幸子さんの形に合わせて作られているので、なるべく最低限のラインで入るように心がけています」。

 体型まで再現して女性歌手のものまねを披露する、非常にハードルが高い挑戦の裏には“負けん気精神”がある。「すごいカッコつけた言い方になるかもしれないですけど『誰でもできるやん』って言われたくないというのが、心のどこかにありまして。女声なので、裏声で歌う歌とかもありますけど、男が裏声出しているだけやんって言われたくない。裏声の種類のいろいろあるので、なるべく使い分けるように心がけて。ひとつの声帯なので、限界はありますけど、歌い方、ビブラートの出し方を変えたりしています。八代亜紀さんや美空ひばりさんのものまねは、パイオニアの方やレジェンドの方がいっぱいいらっしゃるので、その中で自分にしかできないようなものまねができるように工夫をしています」。

 こうした努力が結実し、平成最後の“ものまね王者”となった。「レジェンドの方々と戦っての優勝だったので、本当にうれしかったです。今までの歴代の先輩方が築いてきてくれた道を自分たちも広げていきたいという思いはあって、僕の場合は耳で楽しんで、目でも楽しんでもらえることが一番いいことだなと考えています」。現在は、拠点を大阪に置いて活動している君島だが、今の立ち位置にまだまだ満足していない。「今は歌ネタ中心なのですが、しゃべりネタもできるようにいろいろとやっています。明石家さんまさんが大好きなので、いつか『さんま御殿』に出させていただきたいです」。目尻を下げて話をする君島の顔は、小林幸子そのものだった。

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  • 27歳でものまね王者となった君島遼 (C)ORICON NewS inc.
  • 君島遼
  • バラエティー番組『日本一のものまね王者が今夜決定! ものまね王座決定戦 年に一度の鉄板ネタガチンコバトルスペシャル』の模様(C)フジテレビ
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