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【仮面ライダー響鬼】“和”ブームを先取り 携帯型ゲーム機が大流行

 「平成」の元号では最終作となる『仮面ライダージオウ』まで、平成仮面ライダーシリーズとともに時代を振り返る。第6作は、平成17年=2005年1月30日から全48回放送(〜06年1月22日)された『仮面ライダー響鬼(ひびき)』。最新作の『ジオウ』が顔に「カメンライダー」と書かれた独特のデザインで話題だが、『響鬼』は鬼の形相をモチーフとしつつ、眼にあたるパーツを持たないデザイン。夏の劇場版がシリーズ初の時代劇だったことも話題を呼んだ。

平成17年=2005年1月30日から全48回放送された『仮面ライダー響鬼』「ぼくたちには、ヒーローがいる」 「ジオウ&ビルド」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

平成17年=2005年1月30日から全48回放送された『仮面ライダー響鬼』「ぼくたちには、ヒーローがいる」 「ジオウ&ビルド」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

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 変身ベルトではなく「変身音叉」が発する音波によっての変身、火炎鼓などの楽器がモチーフの武器、妖怪伝承を題材とする伝奇要素の強い物語など、異色づくめ。これまでの“平成仮面ライダーシリーズ”とは異なる“和”を強調した世界観の作品だった。

 己の身体を鍛え、変身することで超人的な能力を発揮する戦士「鬼」。ヒビキ(細川茂樹)は鬼の一人であり「響鬼」として、人々を守るために怪物「魔化魍(まかもう)」を退治する使命を背負っていた。そして屋久島を訪れた少年・安達明日夢(栩原楽人)は、鬼と魔化魍の戦いを目撃する。響鬼と魔化魍との戦いと並行して、普通の15歳の少年の成長物語も描かれた。

 前年の平成16年(04年)は、一昨年の03年に公開されたハリウッド映画『ラスト サムライ』(トム・クルーズ主演で明治初期の日本を舞台にした侍たちの生き様を描いた時代劇)が大きな話題となり、興行収入137億円の大ヒット。04年に日本で公開された映画の興行成績で1位となった。日本にしかない独自の文化への関心が国内外で高まるきっかけにもなっていく。また、04年12月に、任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」、ソニーの携帯型ゲーム機「PlayStation Portable」が発売され、05年は携帯型ゲーム機が大流行した。

 『響鬼』が放送された平成17年(05年)は、ライブドアがフジテレビの支配を狙って、ニッポン放送株の敵対的買収を仕掛け、前代未聞の買収劇を繰り広げた年でもあった。当時のライブドア社長・堀江貴文氏の強気発言「想定内(外)」は、新語・流行語の年間大賞の一つに。

 3月から愛知万博「愛・地球博」が開幕。5月から6月にかけては日本プロ野球史上初のセ・パ交流戦も行われた。夏には、当時、小池百合子が大臣だった環境省による「クールビズ」が始まり、10月には郵政民営化法が成立。“小泉チルドレン”が大量発生し「小泉劇場」も新語・流行語の年間大賞に選ばれた。12月には、東京・秋葉原のドン・キホーテ8階にAKB48劇場がオープン。AKB48が活動を開始した。

■平成仮面ライダー20作品記念公式サイト
https://www.kamen-rider-official.com/

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