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駿河湾の超巨大ザメ、4Kでの撮影成功 謎の生態に一歩近づく

 深海ザメの中でも最大級の大きさの「オンデンザメ」を4Kカメラで撮影した映像が、8日にBS朝日で放送される『4Kアドベンチャー 日本列島 奇跡の海を行く』「第一夜/富士山と立山が育む 豊かな深海」(後9:00〜10:59)内で放送される。

駿河湾の深海で撮影したオンデンザメ(写真提供:BS朝日)

駿河湾の深海で撮影したオンデンザメ(写真提供:BS朝日)

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 番組取材チームは10月29日午前6時、静岡県・焼津市から深海漁専門の漁船・長兼丸に乗船し出港。午前7時半、駿河湾で巨大ザメが生息しているとされる場所に到着し、ベイトカメラ(番組が東京大学生産技術研究所に協力してもらい今回の番組のために作った据置き型カメラ)を水深600メートルの深海に潜らせた。そのカメラを午後1時に引き上げ、船上で映像を確認すると、そこには驚くべき光景が。「何でもいいから深海サメが映れば!」と思っていたスタッフも驚く、推定4〜5メートルほどのオンデンザメがエサに食いつき、そして吐き出す姿が映っていたのだ。

 海洋研究開発機構(JAMSTC)の深海生物学者・土田真二博士が、「こんなオンデンザメの生態の詳細を4Kで映し出したのは、世界で初と言えるだろう」とコメントするほど、貴重な映像となっており、オンデンザメはカメラの周りを2時間ほど周回していた様子。土田博士は「これほどまでに長時間の撮影に成功したのも世界でも初めてではないか」とも語っている。その後も2回オンデンザメの撮影に成功。2匹同時に現れるなど、4Kカメラでとらえた巨大ザメの全貌を番組で一挙公開する。

 番組は、BS朝日4Kチャンネル開局を記念し、日本の海を、四季を通じて全編4Kで撮影した特別番組。8日、9日の2夜連続で放送される。8日の第一夜は、オンデンザメをはじめとする深海ザメが生息する駿河湾、グルメ垂涎の海の幸・深海生物が豊富な富山湾。世界的にも珍しい深海はいかにできたのか、そこには隠されている太古のロマン、生命の神秘に迫る。3000メートル級の山頂から落差5000メートルの深海底まで、壮大な“縦軸”を冒険し、富士山と立山連峰が育む「命の海の奇跡」を明らかにする。

 9日放送の「第二夜/黒潮と親潮が運ぶ 海の宝」(後9:00〜10:54)は、世界で唯一、“4つの海流”がぶつかる日本の周囲。寒い海の魚や暖かい海の魚が入り乱れる海を“横軸”の冒険で描く。赤道付近から多くの命を運ぶ「黒潮」に焦点をあて、カツオに挑む漁師たちの闘いや、黒潮が日本人に与えた影響をさまざまな角度から探る。今年は、黒潮が和歌山沖で大きく南へ迂回。なぜ「黒潮の大蛇行」が起きるのか? ジョン万次郎や海流の異変にまつわる不思議な物語も紹介。豊富な栄養分で多くの魚たちの生命を育むことから、「親潮」と名づけられた海流が、北の海で繰り広げる命のドラマを、陸・海・空から4Kで撮影していく。

 番組スペシャルナビゲーターとして、深海6500メートルまで潜航した経験を持つ、宇宙飛行士の毛利衛氏が出演する。

YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」

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