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【詐欺メイク】小学生からアイプチ使用、北川景子まねメイク・ななみ「YouTuberはアンチがいてこそ」

 メイクテクニックを駆使して芸能人そっくりに見せる”ものまねメイク”。憧れのモデルや話題の芸人の顔をメイクで再現しInstagramに上げて楽しむというエンターテイメント要素が強いメイクだったが、最近ではさりげなく普段使いに取り入れる女性も増加中。プロセスやテクニックを紹介する動画も続々公開されている。今回は石原さとみ白石麻衣深田恭子のものまねメイクで、2017年のデビューから一躍人気YouTuberへと駆け上がったnanachannel・ななみにインタビューを実施。ものまねメイクに目覚めたきっかけ、自身のコンプレックスやYouTuberとしての心の内を語ってもらった。

YouTuberのななみさん (撮影:岡田一也)(C)oricon ME inc.

YouTuberのななみさん (撮影:岡田一也)(C)oricon ME inc.

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■パッチリ二重に憧れ…二重まぶた化粧品と激重ツケマでセルフ整形

――メイクを始めたきっかけは?
【ななみ】ちゃんとし始めたのは中学校1年生のとき。母親が美容部員だったので、家に色々なコスメが揃っていたんです。当時好きな雑誌だった『CanCam』のメイク特集を真似してまつげを上げて、マスカラやリップをしてみましたね。中3ぐらいから自分のお小遣いでエビちゃん(蛯原友里)がCMしていたマキアージュとか、モデルさんが使っているものを買うようになって。高校生のときは『Seventeen』の鈴木えみさんや北川景子さんに憧れて、そこから本格的に”ものまねメイク”をはじめました。

――”ものまねメイク”はどのようにしていたんですか?
【ななみ】当時は雑誌の芸能人の顔を舐め回すように見て、鏡の自分の顔と比較しながら描いて消して足して…と繰り返していましたね。今はスマホでも高画質の画像検索ができるので、めちゃめちゃアップにして細かく観察しています。便利な時代になりましたよね(笑)。

――メイクを始めた当時、コンプレックスに感じていたことはありましたか?
【ななみ】とにかく可愛くなりたかった。一重に近い奥二重だったので、ぱっちりとした二重にしたくて小学生の頃からアイプチしていたんです。高校生の頃に「mezaik」を使うようになってからは、がっつり線がつくようになって。そこに重いつけまつ毛を2枚つけて、グイッとまぶたを引き上げて二重の線をつける(笑)。それを2年ぐらい続けていたらくっきりと線ができていましたね。

――厳しいトレーニングの結果、今の二重を手に入れたんですね。
【ななみ】無駄に目に力が入ってホストみたいな表情が多かったみたい(笑)。親にも「目、白目だよ」って笑われました。でも、高校生ぐらいから親や友達から「化粧するとすごい変わるね!」って言われるようになって、そこからメイクが楽しいと思うようになりました。クラスメイトにメイクを頼まれたりもしましたね。

――メイクアップアーティストを目指したりは?
【ななみ】そういう道にいきたいという気持ちはありました。でも、結局自分の顔は自分が一番よく理解しているからメイクができるけど、初対面の方に「こうしてほしんですけど」って言われても「あ、できないや」となってしまって、向いてないなと諦めました。それでもなにか活かせるものがないかなと思っていたときに、YouTubeに出会ったんです。YouTubeって自分自身が商品になるので、やっと自分のできる仕事を見つけたと。

■「YouTuberはアンチがいてこそ。ありがたい存在です」

――ななみさんは2017年にYouTuberデビューしたばかりですが、そのきっかけは?
【ななみ】今の事務所(UUUM)でreelっていうオーディションがあったんです。誰でも簡単に応募できますという謳い文句で(笑)。ちょうどInstagramでものまねメイクの完成写真をUPしていた時期で「プロセスを教えて欲しい」と言われることも増えていたので、動画だったらプロセスも伝えやすいかなと思って携帯からちゃちゃ〜っと応募してみました。うまいこと二次三次と進んでいき、2ヶ月後にはYouTuberデビューしていました(笑)。

――2017年にスタートして、現時点でチャンネル登録者が15万人超えていますね。
【ななみ】10代はテレビみたいな感覚でYouTubeを観ているけど、同世代の方ってYouTubeを観る習慣があまりないんですよね。友達も「ななみが出ているから観るよ」という感じ。それでも観てくださる方がいるのは、幸薄い顔から、メイクでインパクトのある顔になるとか変化があって面白いからなのかな。「ブス」って叩かれることも多いけど、メイクしたら変われるよっていうことを伝えていきたいですね。

――そういった心無い批判にはどう対応されていますか?
【ななみ】YouTubeはテレビと違って積極的に観ようと思わないと観られないものですよね。だから私なんかのために時間を使ってくれて「ありがたいな」って思います。中には隅々までチェックして長文でコメントを書いてくださる方もいるんです。始めた頃はそういった批判的なコメントにへこみましたけど、事務所の先輩にも「アンチはファンだし、アンチがいてこそだよ」「ネガティブな部分だけを摘み取って落ち込まないようにね」って言われて納得しました。オーディション同期である仲間の存在も大きな支えになっています。

――YouTuberと子育て、両立するためにどんな工夫をしていますか?
【ななみ】専業主婦なので子供が幼稚園に行ってる間は結構時間があって、その時間を利用して動画の撮影や編集ができるから忙しいという感覚はないかな。子供が幼稚園から帰ってきたらもう子供との時間ってしっかり決めています。どうしても締め切りが間に合わない時は子供が寝たあとに少しやるくらいです。

■悩んだ時期を乗り越え、亡き父の言葉を支えにナンバーワンキャバ嬢に

――以前はキャバ嬢のお仕事をされていたと公表されていますね。
【ななみ】もともとエキストラの仕事をしていたんですけど、撮影会で着る服を用意するためのお金に困っていたというのと、ちょうど親が離婚してしまい家計を支えるために私が頑張るしか無いと決意してキャバ嬢をはじめました。変に隠して噂になったりするよりは自分の口から伝えたかったので、質問コーナーでもはっきり言うようにしていますね。

――お金のためとはいえ大変なお仕事だと思いますが、当時はどんな心境でしたか?
【ななみ】同級生や友達が就いた仕事と比べて「キャバ嬢とは違う選択肢もあったのかもしれない」と悩んだ時期もありました。でもお金がなきゃ何も出来ない、稼がなきゃと思ったら辞められない。だったらその道で誇りにもてるくらい頑張ろうと。キャバ嬢になってしばらく経ってお父さんから電話があり、そのとき初めて「夜のお仕事を始めた」という話をしたんですけど、「やるんだったら絶対ナンバーワンになれよ」って言われたんです。その後にお父さんが亡くなってそれが最後の会話になってしまったので、その時の言葉が大きな原動力になっていました。

■「メイクの楽しみ方を提案したい、若い時こそメイクで冒険するべき!」

――メイクを通して、YouTubeの活動を通して伝えたいこととは?
【ななみ】一時期からナチュラル志向のメイクの子がとても増えましたけど「もっとメイクを楽しんでいいんだよ」って言いたい。例えば憧れの芸能人の顔をメイクで作ったり、違うメイクの楽しみ方を提案していきたいです。歳を重ねてくると必然的にナチュラルになっていくので、若いときにもっと楽しんだほうがいいです! 冒険してみることで逆に「このメイクは私には合わない、この眉はアリかも」とか気づきもありますので、ぜひ若いうちにいろいろとチャレンジしてみてほしいですね。

――今後どのように活躍したいですか?
【ななみ】YouTubeを始めてから、どちらかというと裏方をすることも好き、ということに気づいたので、誰かを輝かせるような仕事をしたいですね。コスメのプロデュースとかしていけたら素敵だな。YouTubeを続けることで、いろいろな道も開けていく気がするので、いけるところまでいってみたいですね。
(取材・文/齋藤倫子)

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  • YouTuberのななみさん (撮影:岡田一也)(C)oricon ME inc.
  • 石原さとみのものまねメイク
  • 深田恭子のものまねメイク

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