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【詐欺メイク】元eggモデル水野祐香「ゴングロからナチュラルへの転換は自分との戦いだった」

 テクニックを駆使し、すっぴんから別人のように見せる“詐欺メイク”。10〜20代の女性を中心に広がりを見せる中、38歳のママYouTuberが異色の詐欺メイカーとして話題になっている。プチプラコスメを駆使して作る“マイナス10歳の詐欺メイク”はどのようにして誕生したのか。今回は、『egg』のギャルモデルとしてデビューし、現在もモデル、ライター、YouTuberとマルチに活躍する水野祐香さんに話を聞いた。

水野祐香 (撮影:岡田一也)(C)oricon ME inc.

水野祐香 (撮影:岡田一也)(C)oricon ME inc.

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■ただただ黒く、とにかく目立ちたかった10代

 18歳でギャルのバイブル『egg』にスナップで登場し、モデルとしてデビューした水野祐香さん。結婚し一児をもつ38歳のママになった今、YouTubeにメイク動画をアップしたところ「30代とは思えない」、「まさに大人の詐欺メイク」と話題なっている。とにかく黒くなりたかったギャルメイク時代、ギャルの卒業とともに現在のナチュラルな“マイナス10歳メイク”への転換は自身との戦いだったという。

――ギャルメイクの道に足を踏み入れたきっかけは?

【水野祐香】バリバリのアムラー世代で、高校生になったときは完全にコギャルブームだったんです。スーパーモンキーズみたいなファッションしたいっていう世代なので、ルーズソックス履いてアムラーメイクを目指していました。髪にメッシュをいっぱい入れて、肌も焼いて。最初は可愛いギャルを目指していたんですけど、どんどん探究心と目立ちたい想いがエスカレートして、焼過ぎてゴングロギャルみたいな方向性にいってしまい(笑)。安室ちゃんを超えて黒人バービーになりたいとか、ちょっとおかしくなっていましたね。誰よりも黒くなりたいという目標に邁進していました。

――そのときの周りの反応は?

【水野祐香】親はとにかく嫌がって、外では一緒に歩いてくれない。10〜20mくらい距離をとらないと歩けないという感じでしたね。『egg』ではギャルメイクで特集してもらっていたので、渋谷を歩けば外国人に写真を撮られたりとか、街を歩いている女の子に一緒に写真をとってくださいって言われたり。渋谷ではすごいイイ感じでしたけど、地元に帰るとちょっと気まずいみたいな(笑)。

■ギャル卒業から少しずつナチュラルなメイクへ転換

――ギャルメイクから現在のメイクに変えていったきっかけは?

【水野祐香】昔のギャルって21歳ぐらいで卒業するっていうのが基本だったんです。短大・大学を卒業したら終わりというのがあったので、みんながどんどん落ち着いてくるから自分も落ち着かなきゃとなっていって。今もちょっとギャルっぽさはあるんですけど、華やかな顔っていうのはもともと好きだから、そことの戦いの中で少しずつ移行していった感じですね。まず肌を焼かなくなって、そうすると口に塗っていたコンシーラーが普通のリップになったり、少しずつ変えていきました。

――当時のギャルメイクを振り返ってみていかがですか?

【水野祐香】汚かった(笑)。ぐちゃぐちゃだったな。今の若い女の子たちってすごいメイクが丁寧なんですけど、当時は「塗りゃいい」みたいな(笑)。「まだらでもいっか」という感じでしたね。

――現在のメイクに変わっていって、大切にしていることは?

【水野祐香】自分の好きなところを大事にすること。メイクって億劫なので、大人になるとルーティンワーク的な感覚になってしまいますよね。大人になればなるほど、自分のためにやるというよりは礼儀としてやっている感覚になっていってしまう気がするんです。10代のときってメイク楽しかったじゃないですか? それをいつまでもやりたい、自分が自分で可愛いと思う顔を追求し続けることが大事なんじゃないかな。

――同世代の女性にメイクを通して伝えたいことは?

【水野祐香】結婚してみたらお金ってそんな自由じゃないんですよね。私の使っているコスメってプチプラなものが多いんですけど、アラフォーでもプチプラで意外と盛れたり可愛くなったりできるので、みんなにもチャレンジして欲しいなって思いますね。大人になると高いもの、デパコス買わなきゃって思いがちですけどね。スキンケアは高級なものも使いますが、コスメは冒険したいからプチプラをマメにチェックしていますね。

――詐欺メイクが若い世代に流行っていますが、アラフォーの先輩からみてどうですか?

【水野祐香】めっちゃわかります! 私も詐欺ってるし、それで可愛くなれるってすごい幸せなことだから。メンズはどう思うかわからないですけど(笑)。やっぱり自分が「可愛い」って思える顔になったほうがその人自身が幸せになれますよね。

■YouTuberデビューでメイクにも変化が
――2017年にはYouTuberデビューされましたが、動画を始めてみていかがですか?

【水野祐香】ここから動画の時代がくるって言われていて、チャレンジしてみたいなって思っていたので、やれたことはすごく楽しいです。ずっと雑誌をやっていたので、紙面や静止画に関してはわかっているつもりなんですけど、「動画の編集ってこんなに難しいんだ!」って衝撃でしたね。カメラワークを考えたり、テレビや電車の広告から効果音の出し方などを学ぶことも多くなりました。でも、ずっと読者モデルやライターをやっていたことが活かされているという感覚はあります。動いている自分ってはじめはとても気持ち悪かったんですが、やっていくうちに姿勢を良くしようとか生活の中でも気をつける部分が増えてきていますね。

――YouTubeを始めて変化はありましたか?

【水野祐香】メイクが薄くなりましたね。YouTubeを観てくださる方って普通の感覚の方が多いので、ギャル風の濃いめのメイクだと「ちょっとそれおかしくない?」って指摘があったんです。それで他の方の動画などを観て、「私ファンデーション塗りすぎてた」とか、いろんな発見がありました。あと、YouTubeやってるとなぜか友達の子供から「祐香観たよ」って言われます(笑)。

――今後どのような活躍をしていきたいですか?

【水野祐香】その時自分がワクワクするものに飛びつくタイプなので、そういう話がきたときや興味があったら挑戦するようにしていて。ずっとライターだけやっていこうという感じではなくて、マルチに仕事できたらいいなって思っています。
(取材・文:齋藤倫子)

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