日本テレビの青木源太アナウンサー（35）と尾崎里紗アナ（25）がMCを務める、10月1日スタートの同局系情報番組『バゲット』（月〜木　前10：25〜11：30）の会見が17日、同局内で行われた。青木アナ、尾崎アナのほかに藤井恒久アナ（49）、ラルフ鈴木アナ（44）、杉上佐智枝アナ（40）、中野謙吾アナ（37）、杉野真実アナ（28）も出演することが決定。ビビる大木、ますだおかだの岡田圭右らがMCを務め、曜日ごとのタレントや芸人たちが出演してきた同枠の前番組『PON！』とは対照的に、基本的に“アナウンサー”だけが出演する珍しいスタイルを採用する。

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　焼きたてのおいしいバゲット（フランスパンの一種）のように「気分がアガる♪」をテーマにした同番組では、「エンタメニュース」をイチからわかりやすく解説。加えて、すぐに実践してみたくなるようなこわだりの「使える生活情報」をセレクトして紹介するほか、「話題の時事ネタ」を特集する。「生活者ファースト」を掲げて“情報を伝える”ことに長けたアナウンサーを中心に番組を構成。各曜日の陣容は、青木アナ、尾崎アナのほかにも2〜3人のアナウンサーが登場し、この日に発表されたアナ以外の出演も予定している。

　青木アナは、画期的な番組スタートにあたって「出演者はアナウンサーだけということで、どんな番組になるんだろうっていう多少の不安も実際はあったんですけど、アナウンサーというのは情報をシンプルに正確に伝えるというのが仕事なので、その原点に立ち返りたいなと改めて思っております」と意気込み。「それぞれのアナウンサー、特技や資格なども持っておりますので、それを入口にして情報をシンプルに伝えることができれば」と言葉に力を込めた。

　日テレならではの強みについては「日本テレビは24時間テレビであったり、箱根駅伝であったり、局全体で盛り上げる大型番組が多い。そういう時はアナウンサーも多数参加しまして、アナウンサー同士の連携というのが必要になってきます。そういうことを経験しているので、先輩と後輩の距離も近くて、ざっくばらんなやりとりができるのは日テレアナウンス部の強みだと思っています」と熱弁。尾崎アナも「何かひとつの番組に一緒に出た時には、後輩アナウンサーは先輩アナウンサーから必ずフィードバックをもらいます。のびのびと成長できる職場環境です」とアピールした。

　今月11日に行われた10月期番組改編説明会で、編成部長・岡部智洋氏は「2つの点で危機感を持っています。他局とシェア争いという点で5年連続3冠に向かっていくなかで、全くもって盤石とは思っていませんし、危機感も抱いています。あとほかのメディアのなかで、地上波テレビとしてどうプレゼンス（存在感）を出していくか、2つの危機感で10月、来年4月の改編に臨んでいきたい」とコメント。そんな中で立ち上がった、アナウンサーだけが出演者という異色の情報番組『バゲット』。王者・日テレの新たな挑戦が、情報番組の流れを変えることになるかもしれない。