元SMAPで新しい地図の香取慎吾、スタイリストの祐真朋樹（すけざねともき）氏がディレクションするアパレルショップ『JANTJE_ONTEMBAAR（ヤンチェ_オンテンバール）』が25日に東京・日比谷の帝国ホテルプラザにオープンした。開店に先駆け、取材に応じた香取は今の心境を語った。

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　映画『クソ野郎と美しき世界』のポップアップショップがあった場所に香取の思いを実現させた“期間限定ではない”ショップがオープンした。香取の絵画も展示されている、ここだけしかない空間となっている。香取のアート作品をパターンに活かしたコートや裏地に使用するなど、細部にこだわったアイテムを受注生産。クオリティの高いコート（14万5000円、税抜）もあれば手の届きやすいアロマハンドクリーム（2000円、税抜）などもある。

　香取は『服バカ至福本』（2014年）という本を出すほどファッション好きで、同書では祐真氏との対談も行っている。ただ、これまで自らのショップのオープンを真剣には考えては来なかったという。その感覚を「服が好きで買い物が好き。子どものころに『お花屋さんになるのが夢です』って言っていて、その夢が叶ったみたいな」と表現し「信じられない思いでいっぱいですね」とうれしそうに語った。

　同書を作ったときに、祐真氏から「洋服、やってみる？」と声をかけられており、それを新しい地図のスタートを機に本格始動する運びに。「『新しい地図』をやってなかったら、やってなかったですね」としみじみと口にした。

　そして「やっててビックリしたのは、本当に環境に恵まれている」と周囲に感謝。ショップを立ち上げる作業を通して「服もコンサートの衣装を、ずっと見てきた。内装もコンサートのセット。始まってみて、途中からはやったことあるなと思った。全部、やったことありました」と感じたという。「ショップとしては初めて。でも、1回のツアーで100万人を相手に楽しんでもらえるモノを作ってきた。そう考えるとプレッシャーはないですね」と泰然自若と語り「映像も音楽も衣装も、作っている人はそのときも今も一緒。それがあるからできたんだと思う」とサポートが大きな支えになっているとした。

　「期間限定じゃないっていうのは、やりましたよね。閉まるときは失敗したときですよ（笑）。それ以外の理由で閉めることはないです」ときっぱり。新しい地図のメンバーである草なぎ剛はオープン前の23日にAbemaTVの『7.2 新しい別の窓』の収録で訪れた。現在、京都で舞台『FREE TIME, SHOW TIME 君の輝く夜に』に出演中のため、稲垣吾郎は来店していないという。香取は「つよポンと『吾郎ちゃんにも来てほしいな』と話しました」と期待していた。

　ショップの名前のJANTJE（ヤンチェ）は“やんちゃ坊主”、ONTEMBAAR（オンテンバール）は”おてんば娘“の語源となったオランダ語。いつまでも遊び心を忘れないという思いから生まれた。今まで見たことのないPPP SHOP（PERMANENT POP-UP SHOP：いつもワクワク弾けているショップ）というコンセプトから誕生した、セレクトショップでもない、ブランドでもない、“常に何かが進化している場所”を目指す。オープン初日から多くの客が詰めかけ、午前11時の開店と同時に大きな拍手が巻き起った。