人気アニメ「エヴァンゲリオン」の新劇場版第4作『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が2020年に公開予定であることが20日、発表された。1995年のTVシリーズ『新世紀エヴァンゲリオン』から25年を経て、今作でついにエヴァが完結する。

　2007年から『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズとして再起動し、『：序』『：破』『：Q』の3作が公開されてそれぞれ大ヒットを記録。今作は、製作途中であることが以前から明かされていたが、公開時期は未定のままだった。

　人の本質とは何か？　人は何のために生きるのか？　エヴァのテーマは、いつの時代にも通じる普遍的な核を持っている。シンジ、レイ、アスカ、マリ、個性にあふれたキャラクターたちが、人造人間エヴァンゲリオンに搭乗し、それぞれの生き方を模索していく。

　人と世界の再生を視野に入れた壮大な世界観と細部まで作り込まれた緻密な設定、デジタル技術を駆使した最新映像が次々と登場し、美しいデザインと色彩、情感あふれる表現。スピーディーで濃密、一度観たら病みつきになるその語り口は、興行収入80億円超えの大作『シン・ゴジラ』も記憶に新しいヒットメーカー・庵野秀明総監督だけが可能とする独自の境地に達している。

　そのクリエイターがアニメのフィールドで創作の原点に立ち返り、2012年の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版：Q』以後、封印されてきた物語の続きを語る。新たな構想と心境による、圧倒的クオリティーの映像表現に期待がかかる。

　きょう20日から8月31日まで、全国の映画館（※一部劇場を除く）で『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の特報が上映中。