ドラマ『半沢直樹』『ルーズヴェルト・ゲーム』での怪演が話題を呼び、52歳で連ドラ初主演を務めた後も数々の映画、ドラマ、舞台で活躍しているバイプレーヤー俳優・手塚とおる（56）が、10日放送のABC・テレビ朝日系『世界の村で発見！こんなところに日本人　3時間スペシャル』（後7：00〜9：48）に、“旅人”として出演。過酷な“夜の来ない”日本人探しの旅を行う中で、大人げない言動を連発し、キャラをどんどん崩壊させていく。スタジオゲストの戸田恵子も「手塚さんってこんな感じのキャラクターだったんですね」とドン引きするほど、意外な一面を見せる。

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　今回の番組は、「海を越え山を越え　行っても行ってもなかなかたどり着かない3時間スペシャル！」と題し、日本人探しまでの道のりが一筋縄にはいかない長く過酷な道のりを4つまとめて紹介する。

　その中の一人、手塚は、イギリス領グランドケイマン島へ。行き先のことは何も聞かされずにイギリス・ロンドンへと向かった手塚。実は、同番組で日本人探しをするのは2度目で、前回は、フランス・ルーブルからインド洋に浮かぶフランス領レユニオン島へ大移動を強いられ、愚痴を爆発させていた。「前回は正直、オトナ気なかったです。今回の旅では文句や愚痴は一切言いません」とクールに旅をスタートさせる。しかし、ロンドンでの現地の人への聞き込みで、目的地がカリブ海に浮かぶ島だと判明すると、「また!?　また島なの！」と、がっくり。クールだった手塚のキャラが一気に崩壊し始める。

　ロンドンからグランドケイマン島へは直行便はなく、カナダ・トロント経由でしか行けないという。しかも、カナダではなんと18時間のトランジットが。その情報を得た手塚は鬼気迫る表情で「さて、ここでクイズです。僕はトロントで18時間、何をするんでしょうか？」。前回以上に手塚のキャラがどんどん壊れる旅となる。

　さらに、ロンドンからトロントへは飛行機で7時間40分。時差がマイナス5時間もあるため、早朝に日本を出国した手塚にとって、なんと30時間以上日が沈まない旅に。「ずっと今日なんです。飛行機に乗っても、乗っても、今日」と、疲れ具合がピークの手塚は眠りたくても眠れずテンションだけがどんどん高くなる。まだ明るいトロントの街並みに「オレに夜は来るのか…」と、まるでドラマのワンシーンのような見事な愚痴をこぼすのだった。

　そんな“夜の来ない旅”も無事に終わった手塚は、スタジオ収録にド派手な海賊姿で登場。グランドケイマン島で、毎年秋に開催される海賊祭りにちなんだ衣装で、「ヒゲは自分で書いてみました」と、ノリノリ。だが、前回のフランス→レユニオン島への旅のあとに、ジュニアが「離島への大移動は手塚さんがいい！」と言い放ったことを受け、手塚は「（今回こんな旅になってしまったのは）ジュニアさんのせいですよ！　アイランドハラスメントだ！」と、ジュニアを訴える。そんなやり取りを見てあっけにとられていたゲストの戸田に、「戸田さんの知っている手塚とおるは幻想です。これがありのままの僕です」と、真顔で認める手塚だった。

　ほかにも、女優の雛形あきこが南米ペルーへ。高山病になる恐れのある標高4818メートルものアンデス山脈を陸路で超えジャングルへ。アマゾン川源流にある町を目指す。歌手のhitomiは東南アジア、マレーシアへ。首都クアラルンプールから飛行機とバスを乗り継いで熱帯雨林にある自然豊かな町で日本人を探す。

　アフリカントラベラーの千原せいじは、自身2度目となるナミビアへ。観光大国としても知られ「町もキレイやし、道もガタガタちゃうし、今回は苦しむこともないやろ！」と予告して旅立つのだが…。日本人が暮らすカティマムリロは、首都ウィントフックから東におよそ1000キロ離れた、ザンビアとの国境にある町だった。

　地元の人から「行くなら車だ。飛行機は聞いたことがないよ！」と情報を得るが、せいじは「（車で行くには）遠すぎや！　これは飛行機」と、独断で国内線の空港へ向かう。確かにカティマムリロ行きの飛行機はあるものの、しばらくの間、満席が続いており、飛行機での移動を断念せざるを得ないことに。その情報にせいじの機嫌は一変!?　「車で行くしかないやん。めちゃくちゃ遠いで」。ここからせいじも想定外の過酷旅が始まることになる。