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【脱力タイムズ・リレーインタビューVol.8】有田哲平、キャスターとしての心得 相方・上田晋也とのコンビ仲の秘けつも公開

 お笑いコンビ・くりぃむしちゅー有田哲平がMCを務めるフジテレビ系バラエティー『全力!脱力タイムズ』(毎週金曜 後11:00)が、今春から4年目に突入している。メインMCのアリタ哲平(有田)を筆頭に、同局の小澤陽子アナウンサー、全力解説員、ゲストコメンテーターが“報道番組”という枠組みを使って見せるドタバタ劇。お笑いファンから熱視線を集める人気番組の魅力を探るため、ORICON NEWSでは出演者やスタッフへインタビューを行い、リレー形式で毎週掲載していく。

きょう22日放送の『全力!脱力タイムズ』番組カット(C)フジテレビ

きょう22日放送の『全力!脱力タイムズ』番組カット(C)フジテレビ

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 ラストを飾るのは、MCとして番組の舵を取る有田哲平(47)。キャスターとしての説得力を醸し出す一方で、いきなりはしごを外して思わぬ方向へと番組を進めていく“破壊と創造”で笑いを生み出す有田に、“キャスター”としての心得、常に番組の鮮度を保ち続けるための工夫、さらには高校時代からの付き合いである相方・上田晋也(48)とのコンビ仲の秘けつまで語り尽くしてもらった。

■4年目突入に本音「こんなに続くとは…」 報道番組の“研究”で気付いたこと

 もちろん、まだまだ続けていきたい番組なんですが、正直なことを言わせていただくと、こんなに続くとは思っていませんでした。どう考えても、番組と番組のつなぎとしか考えてなかったものですから(笑)。もちろん一生懸命やっていましたけど、訳のわからないことをやっているので、それくらいの扱いなのかなと思っていたのが、フジテレビさんのご厚意で、こんなに長く続かせていただいて…。ってこんな言い方していますけど、終わるわけではないですからね(笑)。この番組は、一生懸命に報道をしようとするんですけど、必ず何らかのトラブルが起きてめちゃくちゃになっていくということで、僕もキャスターとして何かを伝えたいスタンスでいますので、ちゃんと勉強はさせていただいています。

 今はもう、ほとんど報道番組を中心に見るようになりましたよ。「これをどういう風に伝えようか」というキャスター視線と同時に、「これをどうやって壊したらいいか」と考えながら見るようになりました(笑)。最初からみんなでゲームしましょうっていう番組ではなく、あくまで報道が基本的な姿勢ですから「今、どの話題を世間は見たいのかな」ということからスタートしています。細かい話ですけど、最初は「『全力!脱力タイムズ』キャスターのアリタです」と番組名を言ってあいさつをしていたんですけど、『ミヤネ屋』や『プライムニュース』を見ていたら「こんにちは」「こんばんは」と言うだけだったんです。「これは違うんだ」と思って、今は「こんばんは」としか言わないようにしました(笑)。

 僕としては、ゲストのツッコミ役の芸人さんは視聴者のメッセンジャー的な存在だと思っているんです。いつも見てくれている視聴者の中には「たぶん、この後はこうくるだろうな」っという見方の人がいて、それと同じように何度も出ている芸人さんも「あっ、このパターンか」という風になっていくと、我々としては刺激がないわけです(笑)。もっと「えー!」っていうような、「そっちにいくんだ」という風にゲストの芸人さんに思ってもらえたら、視聴者のみなさんも同じ反応になると考えていて…だから、番組が“進化”してきたというよりも“裏切り行為”という言葉の方がしっくりきますね(笑)。

 全力解説員の先生方にも本当に助けられています。「本業の方にもいい影響が出ている」とおっしゃってくれていたんですか…生命線はそれだけです(笑)。本当に本業に足を引っ張るようなことになり、真面目な仕事がこなくなってしまうと申し訳ないですけど、先生方からは番組が若者とのいいパイプ役になっていると言っていただいています。そういう話を聞くと、出口(保行)先生にブルゾンちえみのなりきりネタをやってもらってよかったと思います(笑)。一緒に海外でのロケがあった時、出口先生や岸(博幸)先生とゆっくり話しましたが、硬めのお仕事をされている方々なので、勝手にこっちが偏見を持っているだけで、本当は茶目っ気のある方なんですよね。

■結成25周年 相方との終わらない楽屋トークは「高校の時から変わらない」

 (相方である上田晋也さんと一昨年にコンビ結成25周年を迎えましたが?)えっそうだったんですか(笑)。そもそも高校の時に一緒にバカやって、草むらでプロレスやったりとか、先生の物まねをやったりしていた友だちでしたからね。それで大人になって、各自家族を持ち、番組をやったりもしていますけど、そこはあんまり変わってないんですよ。みなさんにお見せできるようなものではないですけど、楽屋ではずっーとしゃべっています。昔話だったり、テレビを見ながらあーだこーだ言ったり、本当にずっと同じようなことをやっています。さらに最近では、熊本のチャリティーということで、月に1回トークライブでも2時間しゃべっていますから。だからもう、相方とおしゃべりばっかりしています(笑)。今、誰と一番しゃべっているかと聞かれたら、ウチの相方になるかもしれないです(笑)。

 相方がなんか忙しいとか、昨年のドラマ(『わにとかげぎす』)のように僕もあんまりやっていないようなことをやって、お互い疲れたりしている時とかは、なんとなく触れないんです。なんでその距離感が保てているのかというと、昔は僕が「こんな彼女ができたんだ」と写真を見せたりしてペラペラしゃべっていたんですけど、「今、オレ新聞読んでいるだろ」みたいなことがよくあったんです。それで「今じゃないんだ」というのを探りながらずっとやってきたら、今ではなんとなく「今じゃないな」とか「今だったら、盛り上がりそうだな」とかが、わかるようになりました(笑)。

 だから、本番でのコンビネーションとかそういうものに関してはわかりませんけど、コンビとしてここまで続けてこられた秘けつという意味では、よくおしゃべりしているからにほかならないですね(笑)。本当にラジオ(『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン』)をやっていた時のような感じですよ。これからも解散もしそうにないし、お互いがお互いを嫌いになることもなさそうですね。

◆有田哲平(ありた・てっぺい)1971年生まれ。91年に上田晋也と共にお笑いコンビ・海砂利水魚を結成。フジテレビ系バラエティー番組『ボキャブラ天国』などに出演し、知名度を上げる。2001年には、番組の企画をきっかけにコンビ名をくりぃむしちゅーに改名。最近ではコンビとしての活動はもちろん、バラエティー番組のMC業、俳優業など個人としての活動も行っている。

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  • きょう22日放送の『全力!脱力タイムズ』番組カット(C)フジテレビ
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